精密鍛造の第三の基本工法「切削鍛造加工法」を発明、従来工法の10%の工具圧力と同じ生産速度で冷間鍛造を行う新概念の加工技術
金属加工において、プレス機などの工具で材料を圧縮成形する鍛造加工を常温で行う「精密鍛造」(冷間鍛造)は、自動車や機械などの精密部品の製造に広く用いられています。
このたび、岐阜大学工学部機械工学科の王志剛教授は、精密鍛造において工具の圧力が従来の10%程度で加工できる「切削鍛造加工法」(以下「本加工法」)を発明し、特許申請しました。切削加工において発生する連続切りくずの生成原理を応用し、切り除かれた材料を製品形状の一部として生かす、新しい概念の加工法です。
本加工法は、精密鍛造の基本工法である「据込み」と「押出し」に続く、第三の基本工法となりうるものです。従来は加工が困難だった大寸法・複雑形状の部品や、ハイテン(高張力鋼)など硬い素材も精密鍛造で加工可能になり、製造コスト低下につながります。
国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学
- !2019年5月15日 11時
- a自動車・自動車部品
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