片山和之上海総領事の新著『対中外交の蹉跌―上海と日本人外交官』、毎日新聞に取り上げられた

9月17日付け毎日新聞・今週の本棚・新刊に、 『対中外交の蹉跌 上海と日本人外交官』=片山和之・著が下記のように取り上げられました。

片山和之上海総領事の新著『対中外交の蹉跌―上海と日本人外交官』、毎日新聞に取り上げられた

9月17日付け毎日新聞・今週の本棚・新刊に、 『対中外交の蹉跌 上海と日本人外交官』=片山和之・著が下記のように取り上げられました。

三十数年の外交官生活で5度にわたり中国に在勤した現役の上海総領事が、これまでの自身の対中外交の歩みや中国外交に携わった歴代外交官の足跡、現在の日中関係についての考察をまとめた。歴代駐中国大使や総領事、年表の資料も収録され、中国に関心を持つ人なら手元に置いておきたい330ページを超える力作だ。

著者の歩みは日中関係の変遷に重なる。天安門事件(1989年)では現場で観察を繰り返し、天皇訪中(92年)の時には入念な準備にも携わった。

長年の外交経験から、戦中時代に中国に勤務した松岡洋右や重光葵といった元外相らに著者は関心を寄せていく。資料を集めて調べ、得られる反省は「(外務省は)専門性や人的ネットワークを持った陸軍に太刀打ちできず、国民層の理解を得るための努力を欠いた」ことだった。

今の中国について、多層的でバランスの取れた研究と調査・分析が必要だと著者は言う。各分野のハード・ソフト両面の日本の先進性や独自性、魅力を世界に示し続け、中国との差別化を図ることが重要だと強調する。上海を拠点にまとめられた提言は傾聴に値する。(藤)

リンク先https://mainichi.jp/articles/20170917/ddm/015/070/009000c

【内容紹介】

戦前期上海は、総領事館とともに公使館・大使館事務所が設置され、日本の対中外交上の一大拠点であった。当時の文官エリートであった日本人外交官は、なぜ中国との関係を外交的にマネージすることができず、陸軍に代表される武官エリートに翻弄され、あるいは時として同調することによって、明治の開国以来、近代日本が血と汗をもって営々と築き上げて来た遺産を崩壊させてしまったのか。上海で活躍した代表的な外交官の足跡を辿ることにより、彼らが果たした役割と限界、そして対中外交の蹉跌の背景と、現代の日中関係に通じる教訓と視座を提示する。

【目次】

・第一章:私と中国、そして上海

・第二章:上海租界の発展と日本

・第三章:戦前期上海と日本人外交官

・第四章:最近の上海と日本

・第五章:今後の日本外交と中国

外務大臣・中国大使(公使)・上海総領事歴任表

その他の在中国公館長歴任表(戦後)

【著者略歴】

片山和之(かたやまかずゆき)

在上海日本国総領事。1960年、広島県福山市生まれ。1983年、京都大学法学部を卒業し、外務省入省。香港中文大学、北京語言学院(現北京語言大学)、北京大学、スタンフォード大学に留学し、1987年、ハーバード大学大学院修士号取得(MA地域研究)、2011年、マラヤ大学大学院博士号取得(PhD国際関係論)。外務省アジア局中国課首席事務官、内閣官房副長官(事務)秘書官(橋本内閣)、在中国日本国大使館一等書記官、在米国日本国大使館参事官、外務省経済局国際エネルギー課長、大臣官房広報文化交流部文化交流課長、在マレーシア日本国大使館公使(次席)、在中国日本国大使館公使(経済部長)、在ベルギー日本国大使館公使(次席)、2013年、在デトロイト日本国総領事、2015年、在上海日本国総領事。著書に「ワシントンから眺めた中国」(東京図書出版会2003)、「CHINA'SRISE AND JAPAN'S MALAYSIA POLICY」(Universityof Malaya Press 2013)。日本国際政治学会会員。



ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます

添付画像・資料

添付画像をまとめてダウンロード

企業情報

企業名 日本僑報社
代表者名 段躍中
業種 新聞・出版・放送

コラム

    日本僑報社の
    関連プレスリリース

    日本僑報社の
    関連プレスリリースをもっと見る

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域