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プロモーション視点で見る、実写版「寄生獣」のここがスゴイ!

今から約20年前に書かれた名作コミック「寄生獣」の実写版(前編)が昨年11月に公開され話題となりました。今年4月25日には「完結編」の公開が予定されています。海外からも高い評価を受ける「寄生獣」。今回は、20年間ファンから待望された本作品のプロモーションがどのようにされているのかを見ていきたいと思います。

期待感を醸成した20年間


「寄生獣」は、1988年から1995年にかけて、岩明均氏によって「モーニングオープン増刊」と「月刊アフタヌーン」で連載されたコミックです。その後新装版、文庫版などで出版されました。ストーリーは、謎の寄生生物たちが突然地球上に現れ、人間に交じって生活をしながら人間を捕食。そのうちの一匹が右手に住みついてしまった主人公が、人間の存在や生命、地球に対する様々な価値観に触れながら「愛」や「共生」について知っていくというものです。(詳細はコミックなどをご参照ください)「寄生獣」はその物語の世界観が評価され、国内だけでなく海外からも熱心なファンを獲得していました。

コミック版2

(C)岩明 均/講談社



その実写化が実現されるまでに約20年。実写化だけでなく、アニメ化についても「映像化権にまつわる事情」とされていますが、この期間にファンがファンを呼び「永遠の名作」と言われるまでになりました。もともと名作として知られた「寄生獣」、20年の準備期間が更なるファンの期待感を醸成したと言えます。

 

寄生獣(前編)広告

(C)2015映画「寄生獣」製作委員会



インパクトある話題づくり


「寄生獣」が実写化されるにあたって注目されたのが「キャスティング」と「寄生生物をどう表現するか」です。キャスティングは主演の染谷将太さん他、主要キャストとして深津絵里さん、橋本愛さん、東出昌大さん、浅野忠信さんらが起用され「原作イメージ通りの豪華キャストが結集した」と話題を呼びました。

寄生獣キャスティング

(C)2015映画「寄生獣」製作委員会


 

人を捕食する「寄生生物」については、現代だからこそ実現できたCG技術で表現されています。主人公の右手に住みついた寄生生物を阿部サダヲさんが担当。CGで描かれる生物の動きを、阿部さんの動きや声と連動させるため、全身にモーションキャプチャースーツ、頭部にヘッドマウントカメラを装着する「パフォーマンスキャプチャー撮影」という手法を取り入れています。これらの新技術を取り入れた点も実写版の話題を呼びました。

 

動員数アップに向けたプロモーション


多くの映画は別番組で宣伝枠があったり、CMを打ったりしますが「寄生獣」も例外ではありません。一般的な番宣やCMだけでなく、ベビースター「ドデカイラーメン」や大手企業5社(ぐるなび、テレビショッピンング研究所、トヨタ自動車、東日本旅客鉄道、三井不動産レジデンシャル)とコラボレーションCMを出したことで認知度を上げました。

また、今回の実写版は二部作となっていますが、4月25日から公開される後半の「完結編」の直前に、前半を金曜ロードSHOW!で公開。実写版の前半を逃した人も「完結編」に動員する施策でしょう。

 
寄生獣1

(C)2015映画「寄生獣」製作委員会


原作の魅力あって


ここまで「寄生獣」のプロモーションについて書いてきましたが、このようなプロモーションをかける事になったのは、やはり原作に魅力があるためです。コミック連載から20年間ファンを魅了し、現在では実写化だけでなく、TVアニメ化やムービーコミック化までされる名作。巧みなプロモーションを評価しつつも、やはり原作が多くの人を引きつけ、動かす力こそ原点だと言わざるをえません。来る25日に公開される「完結編」がどうなるか楽しみにしたいと思います。

(執筆・丸山夏名美)




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