『光る化石』発売【これまでにない美しい化石の本】

宝石や美術品のように美しい化石の写真を集めた『光る化石』が10月15日「化石の日」に発売されます。 この本では、虹色に輝くアンモナイト、オパールになった恐竜の骨、金粉をまぶしたかのような三葉虫、黒光りするサメの歯、コハクなど、さまざまな美しさをもつ化石・約140点を紹介。まずは大きな写真で化石を楽しんでもらう趣向になっております。 著者は「恐竜・化石 グッズの専門店ふぉっしる」店長の土屋香氏、監修は『リアルサイズ古生物図鑑』(技術評論社)の土屋健氏。豊富な知識に裏付けられた解説によって、「光る化石」ができるしくみをやさしく解き明かします。 本書は、子どもから大人まで自然の美と不思議に感動し、古生物ファンから一般層まで幅広く楽しんでいただける一冊です。

【見どころ1】とにかく化石が美しい!

一般に化石といえば、黒・茶・灰色をした地味な石がイメージされます。しかし、生物の死骸が埋まった場所の地質など、さまざまな条件が重なると、宝石や美術品と見紛う美しい姿になることがあります。本書の主役はそうしてできた化石たちです。

ちなみに、本書のカバーを飾るのは、アンモナイトの一種・プレウロセラス。細かくカーブした複雑な模様は、生前の構造がそのまま残ってできたものです。

カバー表:アンモナイトの一種・プレウロセラスの黄鉄鉱化した化石(写真:ふぉっしる)

【見どころ2】貴重な標本

本書では、九州大学総合博物館の前田晴良教授の協力を得て撮影された、同博物館所蔵のアンモナイトの化石、オーストラリアの博物館所蔵のオパール化した恐竜の骨や歯をはじめ、国内外の博物館・研究者などが所蔵する貴重な化石を多数紹介します。

カバー裏:アンモナイトの一種・カロセラスの化石(前田陽子氏蔵/写真:ふぉっしる)

【見どころ3】鉱物のかがやき

オパール、方解石、黄鉄鉱、アラゴナイト(あられ石)……。本書では、大きな写真で美しい化石を紹介しながら、鉱物が「光る化石」を作るメカニズムをわかりやすく解説しています。さまざまな鉱物に置換された化石の華やかなかがやきは見た目にも楽しく、大人から子どもまで知的好奇心を刺激する格好の素材です。

内部に方解石の結晶が成長したある海の生き物の化石。その正体は? 本書には拡大写真を用いた遊び心たっぷりの「謎掛け」も(写真:ふぉっしる)

 

七色に輝くアンモナイト化石。直径60cmの大物も登場(写真:ふぉっしる)

【見どころ4】模様も美しい!

化石化した植物の年輪や維管束が、内部に成長した玉髄やメノウなどの鉱物と入り乱れる様子、方解石化した化石の絶妙なグラデーションなど、美術工芸品さながらの美しい模様も本書の大きなみどころです。

中心部が玉髄(ぎょくずい)に置換された木の化石(写真:ふぉっしる)

【見どころ5】驚きがいっぱい

カタツムリ、カゲロウ、ヤモリなどを生前とほぼ同じ姿で封じ込めたコハクは、タイムカプセルさながら。また、鉱物がカラフルな水玉模様を織り成す石が「実は恐竜のウンチの化石だった」など、驚きもあふれています。

恐竜の時代のアリが閉じ込められたコハク(写真:ふぉっしる)

 

ウンチの化石の断面。幅11cmという大物の主は恐竜(写真:ふぉっしる)

 

【本書の構成・紹介する化石】

1章 きらめく化石
アンモライト(七色に輝くアンモナイト)/遊色のあるアンモナイト/内部で方解石の結晶・玉髄・めのうが成長した化石/黄鉄鉱化した化石/オパール化した恐竜の骨など

 

2章 白やかな化石
ケナガマンモスの歯/方解石化して白くなった化石(アンモナイト、ゴニアタイト、オルソセラス、貝類、サンゴ、古杯類)/磁器のような貝殻など

3章 漆黒の化石
タールがしみ込んだ獣骨/黒光りする歯(巨大ザメ、デスモスチルス、恐竜)/バージェス頁岩から産出したカンブリア紀の生物たちなど

4章 優美な化石
古生代のシダ植物/石英の結晶や玉髄などが見られる珪化木/鉱物置換で美しい模様ができたアンモナイトや貝類/模様の美しい古生代の生物化石/コプロライト(糞石)/美しい模様ができた哺乳類の歯など

5章 夕陽色の化石
バルト海産の琥珀(ヤモリ、松ぼっくり、トンボが入ったもの)/ドミニカ産の琥珀(フンコロガシが入ったもの)/ミャンマー産の琥珀(恐竜の羽毛、カタツムリ、花などが入ったもの)など

 

【著者・監修者】

著者 土屋 香(つちや かおり)

茨城県生まれ。インターネットショップ「恐竜・化石 グッズの専門店ふぉっしる」店長。金沢大学大学院 自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学・古生物学)。「ふぉっしる」では古生物学の知識・経験を生かし、様々な化石や古生物関連グッズを提供している。著書に『ときめく化石図鑑』(山と渓谷社)、『楽しい 植物化石』(河出書房新社)。また、『地球のお話365日』(技術評論社)のイラストの半分も担当した。

 

監修者 土屋 健(つちや けん)

オフィス ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学・古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て独立し、現職。2019年、日本古生物学会貢献賞を受賞。近著に『古生物食堂』(技術評論社)など。

 

【書籍データ】

タイトル:『光る化石』

土屋香◎著/土屋健◎監修

定価:本体3,200円+税

判型:ハードカバーB5判

ページ数:176ページ(オールカラー)

発行:株式会社日東書院本社

発売日:2019年10月15日



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企業情報

企業名 辰巳出版株式会社
代表者名 廣瀬 和二
業種 新聞・出版・放送

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