次世代ADASやインダストリアルIoT 向けXilinx Zynq UltraScale+ MPSoCをイーソルのスケーラブルRTOS「eMCOS」がサポート

イーソル株式会社は、シングルコアプロセッサからマルチ・メニーコアプロセッサまでをスケーラブルにサポートする世界初の商用リアルタイムOS「eMCOS」をコアとするソフトウェアプラットフォームが、ザイリンクス社のヘテロジニアスマルチコアプロセッサ搭載Zynq® UltraScale+™MPSoCをサポートすることを発表します。各コアにマイクロカーネルを配置するeMCOSの新アーキテクチャ「分散型マイクロカーネルアーキテクチャ」により、Zynq UltraScale+ MPSoCに搭載されたARM® Cortex®-A53クアッドコアプロセッサとARM® Cortex®-R5デュアルコアプロセッサからなるヘテロジニアスな構成を、ひとつのリアルタイムOSでサポートするスケーラビリティを実現します。

2016年11月16日

 

報道関係者各位

 

イーソル株式会社

 

次世代ADASやインダストリアルIoT 向けXilinx Zynq UltraScale+ MPSoCをイーソルのスケーラブルRTOS「eMCOS」をコアとするプラットフォームがサポート

~ヘテロジニアスマルチコア構成をひとつのRTOSでサポートし、コア間高速通信や開発効率化を実現~

 

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、シングルコアプロセッサからマルチ・メニーコアプロセッサまでをスケーラブルにサポートする世界初の商用リアルタイムOS「eMCOS」をコアとするソフトウェアプラットフォームが、ザイリンクス社のヘテロジニアスマルチコアプロセッサ搭載Zynq® UltraScale+™MPSoCをサポートすることを発表します。各コアにマイクロカーネルを配置するeMCOSの新アーキテクチャ「分散型マイクロカーネルアーキテクチャ」により、Zynq UltraScale+ MPSoCに搭載されたARM® Cortex®-A53クアッドコアプロセッサとARM® Cortex®-R5デュアルコアプロセッサからなるヘテロジニアスな構成を、ひとつのリアルタイムOSでサポートするスケーラビリティを実現します。これにより、コア間のシームレスな高速通信や開発効率の向上を強力に支援します。ADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)やインダストリアルIoTなどの幅広いシステムで、高い信頼性、リアルタイム性および安全性の確保を容易にします。

 

「組込み総合技術展/Embedded Technology2016(ET2016)」(会期:2016年11月16日(水)~18日(金)、会場:パシフィコ横浜)のザイリンクス社ブース(ブースNo.D-11)にて、Zynq UltraScale+ MPSoC対応スケーラブルRTOSプラットフォームのデモを行います。

 

Zynq UltraScale+ MPSoCは、最新のARMv8アーキテクチャを採用したARM Cortex-A53クアッドコアプロセッサと、ARMv7アーキテクチャのARM Cortex-R5デュアルコアプロセッサが搭載された、ヘテロジニアスマルチコア構成です。ARM Cortex-A53クアッドコアプロセッサは、32ビットまたは64ビットのデータ幅に対応しています。従来のZynq-7000 All Programmable SoCから、ARM Mali™GPUやH.264/H.265ビデオコーデックが新たに統合され、高品位なグラフィックスやビデオ処理の性能が強化されています。

 

Zynq UltraScale+ MPSoCをサポートするeMCOSの分散型マイクロカーネルアーキテクチャでは、各コアにマイクロカーネルが配置されます。マイクロカーネル間の通信は、分散コンピューティングに最適なメッセージパッシング方式で行われるため、実行されているコアやプロセッサが異なっても、アプリケーション間での高速通信が可能です。またコーデックや画像関連処理など、高度に並列化されたアプリケーションの実行には、低オーバーヘッドで並列スレッド実行と同期・通信が可能なスレッドプールライブラリとFast Messagingライブラリを提供しています。eMCOS独自のスケジューリングアルゴリズム「セミプライオリティベーススケジューリング」(特許第5734941号 、5945617号取得)により、高いパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、組込みシステムに不可欠なリアルタイム性の両立を実現できます。従来のシングルコアプロセッサやマルチコアプロセッサと同じプログラミングモデルとインターフェースを利用でき、ソフトウェア資産の流用や開発効率の向上を可能にします。

 

Zynq UltraScale+ MPSoC 搭載ARM Coretex-A53コアプロセッサの32ビットモードおよびARM Cortex-R5コアプロセッサは、幅広い分野で多数の採用実績を持つTRONベースリアルタイムOS「eT-Kernel」も利用できます。eT-KernelはZynq-7000 All Programmable SoCにも対応しています。μITRONに近い小規模な構成から、メモリ保護、プロセスモデル、POSIX仕様準拠を含む大規模な構成までをシームレスにサポートする、3つのプロファイルを用意しています。今回Zynq UltraScale+ MPSoCの32ビットモードをサポートするのは、優れたリアルタイム性と省メモリが特長の「eT-Kernel Compact」です。eT-Kernel Compactは、自動車向け ISO 26262 ASIL Dおよび産業機器向け IEC 61508 SIL 4適合の第三者認証を受けています。

 

eMCOSおよびeT-Kernelでのアプリケーション開発には、Zynq UltraScale+ MPSoCの64ビットモード/32ビットモードのいずれも、リアルタイムOSベース統合開発環境「eBinder」を利用できます。リアルタイムOSを使ったソフトウェア開発に特化したeBinderを利用することで、高品質なアプリケーションを効率的に開発できます。

 

イーソル株式会社 常務取締役 上山 伸幸 のコメント

 

「ADASやインダストリアルIoTなど次世代の組込みシステムでは、ヘテロジニアス・コンピューティングが最も有力な選択肢のひとつです。次世代アーキテクチャのARM Cortex-A53コアプロセッサの優れた性能と電力効率に、高いリアルタイム性を実現するARM Cortex-R5コアプロセッサを搭載したZynq UltraScale+ MPSoCと、イーソルの高いパフォーマンスとリアルタイム性を実現するスケーラブルリアルタイムOSプラットフォームを組み合わせて提供することにより、品質とリアルタイム性に優れたソフトウェア開発と、開発効率の向上をバックアップしていきます。」

 

<補足資料>

▽「eMCOS」詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/emcos.html

▽イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

 

*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です



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企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

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