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【新刊案内】『中国人の苦楽観―その理想と処世術』好評発売中

日本僑報社はこのほど、『中国人の苦楽観―その理想と処世術』を刊行した。いずれも隣国・中国の文化を理解し、教養をアップさせるための日本人必読の実用書! 現在、全国の書店やオンライン書店で好評発売中だ。

【新刊案内】『中国人の苦楽観―その理想と処世術』好評発売中

【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、『中国人の苦楽観―その理想と処世術』を刊行した。いずれも隣国・中国の文化を理解し、教養をアップさせるための日本人必読の実用書! 現在、全国の書店やオンライン書店で好評発売中だ。

 

■【内容紹介】

『中国人の苦楽観―その理想と処世術』

李振鋼著、日中翻訳学院監訳、福田櫻(日中翻訳学院)ほか訳

http://duan.jp/item/298.html

――中国史上の名士たちの生き様と苦楽観を軸に中国文化を概観する。中国人とのコミュニケーションのヒントを得られる実用的な教養書――

 

中国人の苦とは何か、喜びとは何か。本書は中国史上の名士たち、それぞれの生き様を考えながら、現代中国のより深い理解を目的としたものである。

古くから日本と交流が続いてきた国・中国。その長い歴史を持つ国の苦楽観に注目し、軸としながら中国文化全体を概観する。その波乱の多い歴史の中で、中国人は何を求め、悩み、生き抜いてきたのか。豊富な古文の引用と現代中国人の的確な分析、それらを通して読者は発展し続ける今日の中国の強さとは何なのか、という大きな疑問の答えを見出すはずである。

また東アジアに深く大きな影響を与えてきた中国を理解することは、とりもなおさず日本を知ることにもつながる。中国の躍進が続く昨今、己を知り相手を知り、中国人とのコミュニケーションに活用できるヒントを得られる実用的な教養書である。

 

著者:李 振鋼(り しんこう)

政法学院教授、中国哲学史会理事、教育部図書情報工作委員会委員。長く中国古代哲学と伝統文化の教育、研究に携わる。著作は『証人之境――柳宗周哲学の宗旨』、『中国古代哲学史論』など。

 

監訳:日中翻訳学院

日本僑報社が2008年に設立。よりハイレベルな日本語・中国語人材を育成するための出版翻訳プロ養成スクール。http://fanyi.duan.jp/

 

訳者:日中翻訳学院 福田 櫻(ふくだ さくら)ほか

1988年生まれ。上智大学総合人間科学部心理学科卒業。大連理工大学に語学留学後、半導体関連の中国語和訳に携わる。日中翻訳学院にて翻訳を学ぶ。翻訳書に『習近平はかく語りき――中国国家主席珠玉のスピーチ集』(共訳)。

 

■目次

 

序 文 苦楽が相半ばするのが人生である

第一章 中国史上もっとも苦しんだ三人の天才たち

第二章 荘子の精神世界

第三章 どうにもしようもない中で俗にまみれず生きる

第四章 明代人の「楽しみ」

第五章 酒、茶、詩、書画、囲碁・将棋、そして琴

おわりに 「半半歌」が教え示すこと

 

■「序文」より(抜粋)

 

序 文 苦楽が相半ばするのが人生である

 

苦楽とは生死と同じようなものであり、人生という旅の中で、己に終始ついてくる基本的な矛盾である。生とは苦痛の中に楽しみを求めるものであり、死とはすなわち苦しみと楽しみの終わりを意味する。人々は死後の楽しみは生きている時の苦痛がない事と同じようだと想像し、あれこれと空想するが、それらは情理からかけ離れている。孔子曰く「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん」であり、人々は反対に生き生きとした人生の現実から離れて、死後の世界のことを考える。我々は「未だ苦を知らず、焉んぞ楽しみを知らん」、苦しみを離れて楽しみの真の意味など知りようがないと言えるだろう。

 (中略)

現代人の生活は昔の人々に比べて必ずしもより合理的だろうか。今の人々は昔に比べてより多くの幸福を享受しているだろうか。いにしえの人々の生きてゆく知恵は現代社会においてすでに無価値なものであるのか、それともやはりそれは現代人の生活の質の向上にとって有益となりえるだろうか。

これはまさに本書が答えようと努めた問題である。しかしこの種の「答え」は筆者の言葉をもって答えるものではなく、古人に「その身をもって語って」もらうものである。昔の人々の知恵をもって現代人の精神を啓発し、現代人の生活をさらに理にかなったものにするものである。

(以下略)

 

■「おわりに」より(抜粋)

 

おわりに 「半半歌」が教え示すこと

 

民間のことわざにこういう言葉がある。「世間には堪えられない苦しみはない。逆に享受していられない幸福はある」。生活を真に理解した人は苦難を一つの経験として、財産だと考えるだろう。反対に、過度の幸福は頭をぼんやりさせ、節度を失わせる。老子は言う。「禍福は糾える縄の如し」。幸福は受け入れるものであり、貪るべきではない。表面だけをかじるべきであり、大きく用いるものではない。人間の幸福を享受し尽くしたら、しまいにはその人には何もなくなるということを誰が考えるだろうか。現代人がみな暇を見つけて、『菜根譚』を読み、「半半歌」を暗唱してみることを願う。それは幸せでない者の自信を増し、幸せな者をより聡明にさせる。

 

私は苦と楽というのは永遠に天秤の両方の皿のようなものだと信じている。それの絶対値は等しいのである。苦しみがあれば同じだけの喜びがあり、いくらかの喜びがあれば、それだけの苦しみを受けなければならない。余り有るものを損じて、足らざるを補うのが天の道だからである。『中庸』の原則に沿って生活をする以外に正常な生活はない。正常な生活以外に幸福で健全な生活はないのである。

(以下略)



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企業名 日中翻訳学院
代表者名 段躍中
業種 その他サービス

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