企業向けマスク販売。一転してマスク余りからマスク不足へ。コロナ不況で買い手がつかずリスク回避。追加生産せず
法人向けのマスク販売を手掛ける株式会社スリーズコム。多くの輸入商社がマスク販売を金鉱ととらえ、マスクを大量に輸入し4月末から5月にかけて輸入・販売しておりますが、状況が一変。多くの企業が「コロナ不況」へ突入し、マスクの購入費が無くマスク余りが顕著化。不良在庫になるリスクを回避すべく、商社は輸入をストップする事態になりつつあり、法人の大量マスク不足が再発する可能性が高まりました。
多くの輸入商社にとり、中国工場からのマスク卸は2020年4月は「作れば売れる」唯一の商材でしたが、この数日で状況判断が一変しました。
それがコロナ不況による企業が業績悪化に伴う「マスク余りでも買えない経営状況」が生み出した、マスクの追加生産の停止判断です。
このため、5月のマスク余りから一転、マスク供給不足による高値圏が再来する場合が想定されております。
<コロナ不況が深刻化。1枚60円では手が出ない法人の経営状態>
4月になり多くの企業業績が急速に悪化。このため手元資金が枯渇しております。このため短期的にみて、「倒産」が先か、「マスク購入が先か」という冗談でもない状況になっております。中・長期からみて、倒産と比較すれば、必要不可欠ではないマスクは、後回しになりつつあります。
このような現状は、3月下旬から現れはじめ、マスクの在庫は数十万枚あるのにも関わらず、全く売れない日が続きました。
このため輸入商社は「在庫となるマスク」の追加注文を良好から、一気に悪化へとリスク判断しました。
コロナ不況で、多くの企業が1枚60円程度のマスクを「高い」と判断。すでに多くの会社が自宅待機となっている状態では、マスクの購入コストをかけて会社が負担するほどではないと判断し始めております。
<マスク不足を気にしないほど、会社の経営状態は悪化中>
社員の健康状態を管理する必要は、会社としては「平時」では必要ですが、「戦時中」は全く違います。このため、戦時中におけるリスク管理は、会社の存在が第一優先となり、
マスク購入程度は二の次です。
このような「戦時中の会社経営状態」が、法人のマスク購入にストップをかけている状態になり、それを判断した多くの輸入商社が、4月上旬時点で中国工場に「追加マスク注文」を出す決定を先延ばしとしました。
<中国工場にマスク依頼し国内に到着するのには30日以上の期間が必要>
中国工場に追加のマスク依頼を出し、国内へ流通させるためには、最低30日程度の期間が必要となります。このため、4月決定が5月の流通量を決定します。
今回、4月の追加分が先送りされた結果、5月分の納品数は激減します。結果として、マスク余りから、マスク不足へと法人マスク購入へとつながる危険性があります。
【スリーズコムとは】
埼玉県川越市で2001年に創業。企業向けのネット通販で、周年記念品や卒業記念品などを販売。専門店「記念品ストアー」にて販売中。従業員3人の零細企業。
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企業情報
企業名 | 株式会社スリーズコム |
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代表者名 | 角田和司 |
業種 | ネットサービス |
コラム
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