日本僑報社、第5回日中出版界友好交流会の来賓あいさつ概要を配信

9月28日に配信された日本僑報電子週刊第1248号は、下記のでの来賓のあいさつを抜粋して掲載しました。【日本僑報社発】第5回「日中出版界友好交流会」での来賓のあいさつを抜粋して順にご紹介します。東京都日中友好協会の伊藤洋平氏による会議録を参考に整理しました。

日本僑報社、第5回日中出版界友好交流会の来賓あいさつ概要を配信

9月28日に配信された日本僑報電子週刊第1248号は、下記のでの来賓のあいさつを抜粋して掲載しました。

【日本僑報社発】第5回「日中出版界友好交流会」での来賓のあいさつを抜粋して順にご紹介します。東京都日中友好協会の伊藤洋平氏による会議録を参考に整理しました。

 

◆中国大使館 公使参事官 薛剣氏

私は政務担当だが、大使の命を受けてプレスの担当にもなっている。中国大使館を代表して友好交流会開催に祝賀の意を表します。中国国内から来た出版界の友人に感謝の意を申し上げます。

交流会は今年第5回目で、参加者は多く、規模が大きく、影響力も増している。段躍中さんの努力に敬意を表したい。中日関係はさまざまな課題に直面しており、国際的な注目も集めている。

2014年の4項目の政治的共通認識をきっかけに、両国の関係は修復に向かっている。習近平主席、安倍晋三首相はG20(20カ国・地域首脳会議)の際に第3回となる会合を行った。非常に重要な会合で、内容ともに積極的で充実していた。今後の日中関係の方向性を明らかにしたものとなった。

中日関係は、皆さんが期待するようなまっすぐな道ではなく、(改善には)長い道のりが必要だと思う。しかし自信を喪失すべきではない。70年にわたり、両国の関係を築いてきた。新たな情勢の下で、矛盾だけでなく共同利益がある。この共同利益は両国だけでなく、アジアにも存在する。

より積極的な姿勢で、日中関係の現在と未来に対応すべきだ。

政府だけでなく、民間など各レベルで行うべきことがある。出版界の例だと、両国の間に良い書物が少なく、悪い書物が多すぎるということを変えること。両国の出版界の交流によって、この環境が変わっていく。段躍中さんは、創業20年で300冊以上の本を出版したと聞き、とても驚いた。段さんの他にも多くの方が出版界の最前線に立って活躍している。そのような人がより多くなることを期待する。

中国は大きな発展を遂げている。その過程の中で正確に中国を見るのは大きな課題。それを解決するには、中国の努力が必要であるとともに、日本の各界の支持も必要。

今日(私にとっては)私の見解を述べる機会が、学ぶ機会にもなっている。改めて交流会への祝賀の意を述べ、成功を収めるよう期待する。

 

◆衆議院議員、日中友好議員連盟幹事長 近藤昭一氏

1981年9月から83年3月まで、北京で中国語を学んだ。(主催者である)日本僑報社が今年、創立20周年を迎えられ、心から敬意を表する。

日中関係が必ずしも芳しくない中だが、書物を通じてお互いの文化、政治状況、生活習慣を紹介し、それを知ることができるのは重要だ。

また常々申し上げているが、歴史は記憶と記録になる。記憶は薄れていくが、記録は大事。出版物で記録をし、正しい歴史を伝えていき、そして双方が理解していくことが重要だ。出版が果たす役割に敬意を表したい。

出版を通じてますます日中の交流、相互の理解が深まっていくことを心から祈念する。

 

◆参議院議員 西田実仁氏

中国との縁は34年前の大学2年の時で、母の影響で北京に短期留学をした。1982年の日中国交正常化10周年の節目の年だった。母は第2次世界大戦の時に、長春に10歳までいた。戦後日本に戻ったが、祖母は中国で亡くなった。祖父はシベリアに拘留され、母は10歳で逃亡生活を経験した。中国で「日本の鬼」と言われたが、優しい中国人に手伝ってもらい日本に戻ることができた。

13年前に「東洋経済」のジャーナリストから政治家になった。抱負としてはまじめに働いている日本国民のために、より良い社会を作っていくこと。中国が目覚ましい発展を遂げているが、日本の政治界はどのような対策を取るかは決まっていない。政治、経済、安保、外交など、一衣帯水の隣国なので、非常に重要な関係にある。親中派でも嫌中派でもない知中派の役割が重要だ。

私はこれから中国の友だちを(多く)作り、日本をよく知る人、日本で中国のことをよく知る人が(友人に)できればと思う。友だちを作って集まり、(そうした活動を行えば)新たな日中関係に貢献できるだろう。

交流会に参加した皆様は、これからの日中関係に大きな貢献をする人たちだ。今後のご健勝をお祈りする。

 

◆日本書籍出版協会専務理事 中町英樹氏

日本書籍出版協会は、出版社420社が加盟する日本最大の出版団体。今日(9月23日)から始まった第23回東京国際ブックフェア(TIBF2016)を主催している。

日本の出版業界の現状は、大変厳しい状況が続いている。日本の出版物の販売金額は(ピーク時の)1996年と昨年度2015年を比較すると、昨年度は43%減少した。雑誌は同50%減少した。

原因はさまざまなことが考えられる。人口減少による読者減少、デジタル化による紙の出版物の減少。余暇の時間に読書をすることが、他の行為に奪われていることなど。

一方で、中国の出版社は好況であると聞いている。

日本では電子出版市場が大きな伸びを示している。前年比31%の伸びで、販売金額全体では、紙の出版物の10%程度まで伸びている。紙の出版物が電子にのまれることはないと思うが、これからも伸びていくと考えている。このような環境の変化の中で、日本の出版社はコンテンツのデジタル化、海外進出に活路を見出そうとしている。

今年(8月下旬)の北京ブックフェアは、大変好評だったそうだ。日本の小説、児童書を中心に積極的に商談が行われ、金額も大きかったと聞いている。中国からの出版物の輸入や日本の出版社による版権取得も着実に増えている。

日本の出版社にとっては、中国はアジア最大の市場であり、今後ますます両者のつながりは増えると考えている。来年主催する東京国際ブックフェアでは、中国が特別招待国になる予定だ。熱烈に歓迎し、両国の交流が増えることを期待する。



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企業名 日本僑報社
代表者名 段躍中
業種 新聞・出版・放送

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