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クリプトン・フューチャー・メディア株式会社画像

クリエイターはあちこちにいる。

北海道の付加価値を共に作る

ローカルプロジェクト。

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社ローカルチーム チームマネージャー
服部 亮太 様

インタビュー

2013年4月にクリプトン・フューチャー・メディア株式会社(以下クリプトン)に入社した服部亮太さん。現在はローカルチームのマネージャーとして、札幌中心部にある飲食店「MIRAI.ST cafe & kitchen(ミライスト カフェアンドキッチン)」の運営や、札幌の新定番となった「札幌シメパフェ」のPRや委員会運営、北海道庁と協定を結び、各市町村から公認を得て運営している北海道密着型無料情報アプリ「Domingo(ドミンゴ)」の運営など、北海道内での様々な「ローカルプロジェクト」を動かしています。「初音ミク」に代表される音楽ソフトウェアの開発や販売で知られる同社において、ローカルプロジェクトをなぜ服部さんは手がけているのでしょうか。そこには入社前から抱き続けていた、北海道・札幌に対する想いがありました。

上京して初めて知る札幌の面白さ

まずは服部さんがクリプトンに出会うまでのお話をお聞かせください

大学時代はほとんど学校に行かず、音楽活動ばかりしていました。ボーカルがメジャーデビューすることになり、そこで音楽活動の区切りをつけようと。それで卒業後は音楽とは全く無縁ですが、人の生活に密着したかけがえのない仕事だなと思い、地元のスーパーに就職しました。

スーパーの仕事は責任ある現場も任され、やり甲斐もあったんですが、とにかく仕事に追われる毎日でしたね。しばらくして、かつて一緒に音楽をやっていたボーカルと会う機会があり、「やっぱり音楽に携わりたい」という想いが再びふつふつと沸いてきて。彼に紹介してもらったレコード会社に就職するために上京したんですが、リーマンショックの影響で、仕事を始めて1年で親会社ごと倒産してしまいました。

当時、ニコニコ動画やYouTubeが世の中に出はじめた頃で、僕自身もよく「初音ミク」の楽曲に触れていたのですが、気になって調べてみたら、「初音ミクのクリプトンという会社は、地元の札幌に会社があったんだ!」と知って。他にも有名な動画を制作している方々などが札幌にいることを知ることになりました。
そうした積み重ねもあり、東京で札幌や北海道の魅力やポテンシャルに気づいて、やっぱり地元で働きたいと思いから、札幌に戻り、就活を始めたんですがなかなか見つかりません。それなら自分で事業を立ち上げようと「Sapporo6h(サッポロシックスエイチ)」を始めました。

「Sapporo6h」とはどんな事業ですか?

「Sapporo6h」は地元・札幌のイベント情報をリアルタイムで発信するというメディア事業です。当時はまだ出始めだったTwitterや生中継サービスのUSTREAMを使って札幌の面白いイベントや人、トピックスをひたすら発信し続けていました。

「Sapporo6h」は、例えばイベント開催情報であれば、イベント開始の” 6時間前”にイベントに関する情報を発信するというコンセプトだったので、朝8時に始まるイベントを告知する場合、午前2時に発信しなければなりません。始めた当時は予約投稿できるソフトがなくて。これがキツかったですね(笑)。それでも地域に密着した地元の情報を自ら発信するのは楽しくて、苦にはなりませんでした。

クリプトン・フューチャー・メディア・服部亮太様画像01

クリエイターが集う場所としての「MIRAI.ST cafe」

クリプトンに入社を決めたのはどういうきっかけだったのですか?

「SNOW MIKU」というさっぽろ雪まつりの時期に行われるクリプトンのイベントがあるんですが、当時は「Sapporo6h」としてSNOW MIKUのトークセッションなどのインターネット生中継を担当していました。これを毎年やっていたところ、ある日クリプトン代表の伊藤から新しい事業に関する相談があるということで声を掛けられまして、それが「MIRAI.ST cafe(現在の店名はMIRAI.ST cafe & kitchen)」の話でした。

クリプトンの社員ではなかった服部さんがなぜ「MIRAI.ST cafe」を手がけることに?

「MIRAI.ST cafe」のコンセプトが「クリエイターが集うメディアを作りたい」というもので、もともとは「Sapporo6h」として関わってくれないか?という相談だったんです。おそらく僕が地元に根付いて活動していた事を伊藤が評価してくれたんだと思います。
最初は外部のパートナーとして相談を聞いていたんですが、だんだんと「やるのであれば外部で中途半端に取り組むんじゃなくて、きちんと入社して取り組みたい」という想いが出てきて、僕の方から伊藤に入社の話を持ちかけました。

入社して「MIRAI.ST cafe」に本気で関わろうと。

「Sapporo6h」で行なっていたのは主にイベント情報の発信でした。様々なイベントを発信していく中で、自分自身もゼロからイベントやコミュニティづくりを行いたいという想いが出てきたところに、「MIRAI.ST cafe」の話をいただき、そういったタイミングがあったというのも大きいですね。

「場所」を提供することで、そこが起点となり、若いクリエイターが繋がっていって、札幌発のクリエイティブなコミュニティが作られていくというストーリーに期待が膨らみ。この事業は地元札幌を愛してやまない僕以外の人がやるべきではない!と思いました(笑)。

当初は自分の持てるコネクションを全て使って、若いクリエイターを招いてはイベントを開催し、グッズや商品も販売させてもらったりしてまして、地元・札幌で若い人が活躍できるような場所・機会を作っているということにやりがいを感じて仕事をしていました。

クリプトン・フューチャー・メディア・服部亮太様画像02

点と点が繋がっていくローカルプロジェクト

「MIRAI.ST cafe」からローカルプロジェクトはどのように広がっていったのでしょうか?

お店が無事オープンしてしばらくは「MIRAI.ST cafe」に出勤してイベントやショップの担当をしていたのですが、そのうち会社から呼び戻されまして。「カフェやイベントだけではなくて、もっと色々な事をやりなさい」と(笑)。まだ何もまとまった方針はなかったんですが、社内には「MIRAI.ST」の他にもいくつものローカルの事業の種のようなものがあちこちにあったので、ここから少しずつ色々な事業を担当していくことになりました。

そこから新たに「Domingo」や「No Maps」、「札幌シメパフェ」といったプロジェクトを始動させることになりました。一つ一つのプロジェクトを進めていくうちに、だんだんと各プロジェクトにジョインするメンバーが増え、今では僕がそれらのローカルプロジェクトを統括するマネジメントを任される事になりました。

これからのローカルプロジェクトの展望は?

ローカルプロジェクトでは常に「北海道・札幌の可能性を広げていきたい」と思っています。そして「北海道・札幌でこれから何かをやりたい」と思う人が活躍できる環境を整えたいと思っています。ローカルチームで扱う業種は様々で、一見するとバラバラに見えるかもしれませんがこの想いは一貫しています。
今まさに、道内の標茶高校と協力して進めているプロジェクトがあります。標茶町は酪農が盛んで牛乳をたくさん生産しているのですが、加工場や新鮮な牛乳を味わう場所がありません。そこで僕らは標茶高校の学生と手を組んで、オリジナルのパフェ作りから、それを食べられる場所を提供しようというプロジェクトに乗り出しました。高校生の熱意をきっかけに、気づけば町全体がこのプロジェクトに関わり始めています。

この取り組みは、直接的に町の活性化にコミットしていくというプロジェクトで、ゼロベースで企画から携わっています。今後ももしご依頼があれば、これまで培ってきた経験を活かした他市町村での展開もしていきたいと思っています。

北海道の「クリエイター」とは

「初音ミク」を生み出した会社がローカルプロジェクトというと、少し唐突な印象もある気がします

よく代表の伊藤も言うのですが、一見異なる事業を行なっているように見えて、”クリエイターさんが主役”という観点では一貫していると思っています。

「MIRAI.ST」でもクリエイターさんの支援からはじまって、今回の標茶町のプロジェクトもいわば「クリエイターの卵」たちと仕事をしています。ここで大事なことは「クリエイターはあちこちにいる」ということですね。

クリエイターはあちこちにいるとはどういうことですか?

例えば、標茶町のプロジェクトでは牛乳という素材をそのまま提供するのではなく、パフェとして提供することで付加価値をつけています。僕はこの”付加価値をつける人”が広い意味でのクリエイターだと思っています。今回パフェを作った高校生の皆さんも素晴らしいクリエイターだと思っています。

この”付加価値をつける”ということが、これまでの”北海道”が不得手だったのではないかと。標茶町の牛乳もそうですが、北海道には素晴らしい素材がたくさんあるのに、その付加価値をつけていたのは道外というケースはとても多かったです。
この地元から生まれるものにどう付加価値をつけたらよいかを考え、形にしていく。その時に活躍するのがクリエイターです。北海道の誰もがクリエイティブマインドを持ち、もっと付加価値をつけて発信していったら。そうすることで北海道自体の価値はさらに上がっていくと思っています。
北海道がポテンシャルのある場所だということは、日本全国、どの人に聞いても賛同を得られると自負しています。そのポテンシャルは、もっともっと大きな価値転換が出来るということ事実を、地元の皆さんと共有して、一緒に進んでいきたいと思っています。僕たちは北海道のポテンシャルや可能性を心から信じているからこそ、ローカルプロジェクトを進める事が出来ると思っています。

(取材日:2018年11月19日)

企業情報

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のロゴ

企業名

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

所在地

北海道札幌市中央区北3条西4丁目1-1
日本生命札幌ビル11F

代表者名

伊藤 博之

URL

http://www.crypton.co.jp

業種

エンタテインメント・音楽関連

事業内容

◇WEBシステム開発
◇デジタル素材データの開発販売
◇音楽ソフトウェアの輸入流通
◇携帯サイト公式サイト運営

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