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もし僕がもう一度起業するなら、一日目から広報を置く

誰でも無料で簡単にネットショップが運営できるサービス「BASE(ベイス)」。発起人であり代表の鶴岡裕太氏に、広報担当の採用基準やPRを重視する背景を伺いました。

サービスはPRがすべて


Qまずは「BASE」のサービスについて改めて教えてください。


ウェブサイト制作の知識がなくても、無料で簡単にオンライストアを作成できるサービスです。800種類以上あるデザインテンプレートの中から好きなものを選択し、商品画像のアップロードや在庫の登録などを行うだけで、オンラインストアを開設できます。「30秒でネットショップを作ることができる」が謳い文句です。

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Qどのくらいの店舗が出店されているのでしょうか?


2014年8月現在で約10万店舗です。月間の流通総額は億単位です。

 

Q無料で作成できるということですが、マネタイズについては?


2014年から収益化を検討していましたが、3億円の資金調達を行ったため、マネタイズについては2015年以降でと考えています。今年はサービスの拡充に注力。サポートの人材を増やし、海外進出も視野に入れ、PRも強化していきたいと思っています。

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QPRに力を入れていく背景は?


サービスはPRがすべてだと思っているからです。どんなにいいプロダクトを作っても、PRが下手だったら使っていただくことができません。これだけ多くのプロダクトがあって、これだけ情報がある今の時代のPRは、何よりも難しいことだと思います。開発側も、PRのために新しいサービスを作るべきだと思うくらいPRを重視しています。仮に僕がもう一度起業したら、一日目から広報担当者を置くでしょうね。

 

Q起業当初は鶴岡さんご自身でPRを担当されていたんですよね。


そうです。僕は2012年12月に会社を作ったのですが、お世話になっている方から「メディアに出続けろ」とアドバイスを受けて、週に1回はプレスリリースを打っていたんです。自分ですら、書いていて「微妙かもしれないな」と思うようなネタでも、とにかく週に1回は出すようにしていました。出しているうちに、次々と色んなメディアに取り上げてもらうことができました。今は社員も増えたし仕事も増えたし、僕一人では追いつかないので、専任の広報担当が欲しいと思うようになり、今年の5月に採用しました。

 

 

ショップを運営するお客様も
世に送り出してもらいたい


Q広報担当を採用する時どのような点を見ましたか?


BASE3コミュニケーションができるかなど、基本的なところは見ますが、僕は今年の春まで大学生だったこともあって、どんな人がPRに向いているかは正直わからなかったんです。広報担当に限らず、マーケターやデザイナーもわからない。自分がそうだったんで、エンジニアは何となくわかるのですが。

なので、空気ですね。直感。本人が醸し出している雰囲気とか人間性。うちの顔になってもらう人なので、フィーリングが違うときついなと。あとはうちの社風に合うかしか見ていません。みんな学生上がりで、悪い意味でなく、働き方を知らなかったりと独特な社風なので。そこも楽しんで働いてくれる人がよかったですね。

 

QPRの強化という面では外注する方法もあったと思いますが、アウトソースは考えなかったのですか?


あんまりしなかったですね。自分たちが作っているプロダクトを語るのと、他社から預かったプロダクトを語るのって違うじゃないですか。営業さんにしても、自分たちで作っている商品を売り込むのと、他人の商品を売り込むのとで、若干そこに入る熱とか想いとかって違うと思いますし。

 

Q専任の方が入社されて、御社のPRはどう変わりましたか?


僕がメディアリレーションをマメにできない人間なので、今までは受け身で依頼が来たら応える形で取材を受けていたんです。でもこれからのフェーズとしては、こちらから売り込んでいかなくてはいけません。同じ取材を受けるにしても、こちらから出せる情報量を増やしたりとか、取材後のメディアへのケアもしてもらったりとか、僕だと会って話して終わってしまうところにプラスアルファをしてくれるので、そういったところはめちゃくちゃ助かってますね。次回につながる可能性も違ってくると思うので。

SNSの運用なんかはマーケがやればいいと思っているので、人間対人間としてのPRの本質的なところを頑張っていただければと思っています。

それから、うちは10万店ほど店舗を抱えているので、店舗さんのPRにも力を入れていきたいなと思っています。良いショップの良いストーリーを伝えていくことは、うちのブランディングにもつながるので。うちのサービスを使ってくれている人を世に送り出して、お客さんが喜んでくれるなら、うちの名前が出なかったとしても、これ以上のことはないなと。

 

 

僕と同じ目線で会社を見てもらいたい


Q広報担当の方に更に期待していることは何ですか?


BASE4サービスを誰が使っているとか、使った時の体験とか、そういう会社の見え方というかブランディングは大事だと思っていて、これは保って、更に向上させて欲しいですね。

それから、僕と同じ目線で、外部から会社がどう見えているかを意識してもらえればと思っています。自分の会社がどう見られているか、経営陣は意識していても社員は意識できていないものです。する必要もないと思いますし、それは僕らがするべき仕事です。でもやはり、広報担当に関しては例外かなと。お客さんがオフィスに入ってきたとき最初の印象はどう映るか、ミーティングルームに入ってきた瞬間、うちのサービスをクリックした瞬間、うちに関わる全てのものが外にどう見えているかを意識してもらえるといいですね。

 

Q御社にとってPRはどのような存在ですか?


PRは何より大事で、会社として絶対になくてはいけないものです。エンジニアも、自分たちが作ったサービスが世の中に発信されて、より多くの人に使ってもらえた方が、報われるし、嬉しいと思うんです。そういう意味でPRはやっぱり大切だなと思っています。

特にうちは、店舗さんが頑張ってくれて、それを買ってくれる人がいて売上が上がるので、周りの方たちに支えられて成り立っています。僕たちの作ったサービスに時間を捧げてくれる人たちを幸せにできるのは、PRの力ではないかなと。

PRを怠ると、どんな努力をしても価値がなくなってしまいます。いろんな人が作ったものを0にもできるし100にもできるのがPRだと思っています。

 

(取材日:2014年8月7日/撮影:首藤 達広)

鶴岡 裕太 氏

企業名
BASE株式会社
部署・役職
代表取締役
設立
2012-12-11
所在地
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル3号館 531号
URL
http://binc.jp/
プロフィール
大分県出身。趣味はインターネット。高校・大学と情報系の学校に通う。両親は経営者。クラウドファンディングのcampfireの運営を行うハイパーインターネッツ社でエンジニアのインターンとして働いた後、paperboy&co.創業者家入一真氏とモノづくり集団Livertyをスタートし、顔面を広告枠にする顔面広告や、学費支援プラットフォームstudygiftなどのディレクション、バックエンドのプログラミングを行う。2012年11月よりBASEプロジェクトをスタートし、代表取締役を務める。

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