子ども達の世界では、大人以上に孤独との闘いが突きつけられる!?
映画好き女子が集まるトーキョー女子映画部では、一人の少女の謎の死をきっかけに、少年3人が奇妙な絆で結ばれ、やがて思わぬ展開に発展していく台湾映画『共犯』を題材に、子どもを持つ女性を含む大人たちが語り合う座談会を実施。昔と今、いじめや孤独と闘う子どもたちの実態について語り合った。
1人の少女が血を流して横たわる現場に偶然通りがかった少年3人。それをきっかけに仲良くなった彼らが、奇妙な絆で結ばれていく台湾映画『共犯』。タイトルから想起させるイメージとは裏腹に、ストーリーの軸は犯人捜しというよりも、思春期の少年少女達の実態に迫る人間ドラマとなっている。少女の死の真相は徐々に明らかになっていくのだが、注目すべきところは、この少女も含め関わった少年達の心にも巣くう孤独感だ。今回トーキョー女子映画部では、子どもを持つ女性も含めた座談会を実施。現代の少年少女たちの世界を大人はどう見ているのか。以下は座談会での意見である。
●今も昔も変わらない子どもの心境
・いじめていた本人はいじめているという意識が全く無いけれど、いじめられていた側からするとその記憶が大人になっても未だに残っていることってありますよね。
・自分の子がいじめられる立場でも、いじめる立場でも嫌ですが、子どもといじめについて話したときに、子どもが「いじめられる方も悪いんだよ」と言っていたんです。そのときは「なんてことを!」と思いましたが、子どもは「自分だっていじめないように、いじめられないように中立の立場をキープするのが大変なんだ」と話していて、子どもは子どもで苦労しているんだなと思いました。やっている本人は頭では悪いことだとわかっているのに、自分のやっていることとは結び付かないんですよね。
・小学校のときに身体的ないじめをしてくる友達がいましたが、私は当時その子のことを友達だと思っていたので、母に「お母さんが注意してあげる」と言われても「私の友達なんだから、やめてよ」と、その子をかばいました。なぜなら彼女自身は、私をいじめているつもりはなく、ただ楽しいからやっていただけで、私には彼女以外に友達がいなかったのでそれでも良いと思っていました。
上記の意見などから、座談会参加者(30~50代)が子どもの頃に感じていた“子どもの世界”と今の“子どもの世界”は根本的には変わっていないと感じられた。やはり子ども独特の意識が働いて、大人のように割り切って器用には振る舞えないのだろう。大人よりも限られた世界で過ごさなければいけない子ども達にとっては逃げ場も少ないので、追い詰められやすいのかも知れない。
●本当の友達の定義とは?
・ある新聞で「今の中高生はSNSがあるから、学校で一緒にいる友達は、本当の友達じゃない」という記事を読み、この映画の少年3人とすごくリンクしました。今の子達ってそういう孤独を抱えている子が多いのかなと思いました。
・たぶん大人が、社会や仲の良い友達の前で建て前があるのと同じように、子ども達も学校では建て前があるんでしょうね。私自身、インターネットが普及したときに何て楽なんだろうと思いました。どんなに仲の良い友達でも「ここまでは話せるけど、これ以上は話せない」というのがありますが、インターネット上だと、建て前なしに気軽に話せるのが良いと思います。もちろん自分を匿名化して好きなことを言うのは間違いですが、インターネットの世界に走る子ども達の気持ちはよくわかります。
ネット上の関係だからニセモノ、リアルな知り合いだからホンモノという定義はナンセンスだし、いつもつるんでいる人、本心を言える人が親友かどうかも人それぞれだ。『共犯』では少年達がなぜ必死に秘密を守ろうとしたのか、複雑な少年心理が描かれている。人間が孤独になるとどうなるのか、大人も青少年も本作を観て客観視してはどうだろうか。今回の体験リポートについて、詳しくは下記のトーキョー女子映画部の記事へ。
●トーキョー女子映画部によるリポート全容:
http://www.tst-movie.jp/ev01/ev72_160106001.html
●『共犯』
2016年1月8日DVDリリース&
レンタル開始
発売・販売元:マクザム
http://www.u-picc.com/kyouhan/index.html
Double Edge Entertainment © 2014 All rights reserved.
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企業情報
企業名 | 株式会社TSトーキョー |
---|---|
代表者名 | 武内三穂 |
業種 | エンタテインメント・音楽関連 |
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