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国内外で先進的な働き方をしている企業のオフィスを紹介する雑誌です

「会社の悩みは環境の工夫で解決できる」そんなコンセプトから生まれた『WORKSIGHT』。20年以上培ってきたワークスペースの知見をベースに、経済や社会、価値観の変化に対応した働き方とそれらを支えるオフィス環境を独自取材で紹介します。次世代の働く環境にアイディアを提案する編集アドバイザーの齋藤氏にインタビューしました。

Q『WORKSIGHT』は、どんな媒体ですか?


2011年に創刊した、国内外で先進的な働き方をしている企業のオフィスを紹介する雑誌です。企画・編集・発行のすべてをコクヨ株式会社が行っています。雑誌の創刊から半年後には、ウェブサイトもオープンしました。雑誌は年に2回発行し、これまでに3冊出版してきました(2013年4月現在)。ウェブサイトは随時更新しています。

コクヨはもともと、『ECIFFO(エシーフォ)』という海外オフィスを紹介する研究誌と、経営者視点でオフィスを考える『CATALYZER(カタライザ)』という2誌を発行しており、『WORKSIGHT』はこの2誌を統合させたものです。企業が抱える経営課題に、「働く環境(=空間インフラ+制度インフラ)のリ・デザイン」という視点からアプローチしています。

 

Q日頃、どんな風に取材先を選定していますか?また取材時に気をつけていることがあれば教えてください。


私たちは、働き方とオフィス環境には深い関わりがあると考えています。また、企業文化が表れるものなので、新しい働き方や組織づくりにチャレンジし、それがオフィスにも生かされているような企業に取材の依頼をしています。

オフィス環境には、ハードとソフトの両面があります。いくら外見(ハード)がよくても、そこで働く社員に紐づいていなければ、それは良いオフィスとは言えません。ソフトは制度や仕組み、文化等のことで、組織が目指す方向性を社員が理解・共感し、それを実現するための支えとなります。面白いサービスを展開している企業や、成長し続ける企業は、オフィスをのぞいてみるとそこに様々なヒントが隠れているものです。私たちはそこを深堀りして、ご紹介しています。

通常、オフィスの設計に携わるのは総務や管理部門が多いですよね。でも、経営者や戦略部門の考え方と、そこで働く社員が本当にそのオフィスに満足しているかは、実際に聞いてみないと分かりません。そこで私たちは、色々な部門の方にインタビューをお願いするようにしています。

 

Q数々の企業を取材されてきましたが、特に印象に残っている企業はありますか?また、海外と比較して日本企業の課題があれば教えてください。


毎回、魅力的な組織とオフィスを取材させていただいているので、どれも印象深く残っています。例えば、アメリカで靴のネット販売で創業し急成長した会社はチーム入替をする時に、まずメンバー同士が力を合わせて自分たちのワークスペースの飾り付けをして、メンバーの個性を引き出しつつ協調性を育むところからスタートするんです。面白いですよね。

私たちが取り上げる企業は、週1回の全社員ミーティングや、キッチンスペースで部門を越えた交流が行われるなど、風通しのよいところが多いという傾向があります。日本の企業でもこうした独自文化を作るところは増えてきましたが、まだまだ縦割り社会を重視する企業が多くを占めます。しかし、新しい商品やマーケットを生み出し続けるためには、部門を超えたチームづくりが大切になってきます。そのため、社内の「見える化」を実現する必要があります。日常的なコミュニケーションが鍵となっていることが事例からも読み取れるのです。

また、オフィスづくりをする時に、受付などの来客エリアと執務エリアなどの内部をバラバラにデザインすることが多いのですが、まず、企業理念や働き方から入り、トータルでオフィス作りを考えてほしいと伝えることが、『WORKSIGHT』の使命でもあります。

 

Q取材する際に気を付けている点、注力していることはありますか?


先ほどお話したハードとソフトがどう影響し合っているのかを中心に話を聞きます。ですので物理的なインテリアデザインの話からは入りません。その会社の理念・考え方と働き方から話を聞き、その働き方とオフィスがどう関連しているのかを紐解いていきます。働き方とマネジメント、そして働く社員一人ひとりの意識や行動をサポートするオフィス環境がテーマなのですが、このような媒体は珍しいようです。発刊後に、掲載企業から取材がきっかけで全社員にも考え方やコンセプトを含めて共有ができたとお礼を言われたこともあります。

通常の記者とは異なり、私たちはオフィス研究の専門家でもあります。オフィス・空間の知識はもちろんのこと、経営や人材・マネジメントの理解も必要です。空間と経営を紐付け、そのオフィスの価値を伝えるには、実はライティング以上にこのような専門スキルが必要です。ですので、逆にインタビューに行って、何か良いアイディアはないかと、先方から相談を持ちかけられることはよくありますね。その会話はすごく楽しいです。お互いオフィスプロデューサーの立場で議論をすることによって、他の媒体にはない新たなコンテンツを産みだしていくこと、これがこの媒体の面白さなのかなと思っています。

 

Q今後の展望は?


今は主に、海外の情報を取り上げ、日本企業に紹介する媒体として機能していますが、海外の企業にも活用していただけるよう、一部英語での記述もしています。まだ日本語の方が分量は多いのですが、将来的には英語も充実させて、海外の方々にもぜひ読んでいただきたいですね。

 

(取材日:2013年1月22日/取材と文:公文 紫都)

齋藤 敦子氏

媒体名
WORKSIGHT

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