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【「訳太郎」君】第一回日中翻訳フォーラム」にサプライズで参加し、会場を和ませる

1月23日に行われた「2022年第一回日中翻訳フォーラム」「日中翻訳学院・高橋塾11期スクーリング」第二部は、「翻訳デビュー体験談」と題して、日中翻訳学院の学習者であり、『「読書」の社会学的研究』の翻訳で翻訳者としてデビューした平松宏子さんによる実践経験談を語っていただきました。平松さんの実例を交えた解説は実用性が高く、会場からも大変高い評価を受けました。

【「訳太郎」君】第一回日中翻訳フォーラム」にサプライズで参加し、会場を和ませる

【日本僑報社発】1月23日に行われた「2022年第一回日中翻訳フォーラム」「日中翻訳学院・高橋塾11期スクーリング」第二部は、「翻訳デビュー体験談」と題して、日中翻訳学院の学習者であり、『「読書」の社会学的研究』の翻訳で翻訳者としてデビューした平松宏子さんによる実践経験談を語っていただきました。平松さんの実例を交えた解説は実用性が高く、会場からも大変高い評価を受けました。

また、「訳太郎」君がサプライズで参加し、会場を和ませてくれました。フォーラムは日本各地および中国から多数ご参加いただき、盛会に終わりました。司会者は「訳太郎」君を下記のように紹介した。

長年不妊症の治療を受けていた日中翻訳学院の受講者Tさんの長男が、まもなく一歳の誕生日を迎えます。

私はこの子のことを「訳太郎」君と呼んでいます。

2019年1月のことでした。同年10月の新中国成立70周年に向けて、日中翻訳学院はある一冊の重要な本の翻訳を決定し、受講者の中から公募と選考を経て、三人の翻訳チームを結成しました。

スケジュール的には相当厳しいものの、実力のある三人ならきっと翻訳を成し遂げられると判断し、翻訳を開始しました。

ところが翻訳作業が始まってすぐ、翻訳者の一人に不幸な出来事がありました。

父親が脳梗塞で倒れ、重度の障害を負ってしまい、その介護に専念するためチームを離れざるを得なくなったのです。

再度募集を考えていたところ、残りの二人で頑張って残り期間中に翻訳を完成させたいとのことで、二人体制で翻訳を再開。

そのまま順調に進行していたのですが、6月に入ってもう一人の翻訳者が旅行途中の怪我で入院し、長期間のリハビリ生活を送らざるを得なくなりました。

三人だったチームが一人になってしまい、大変厳しい状況の中、こちらとしてもどうしようかと悩みました。

残ったTさんに相談したところ、すでに半分以上翻訳が終わっており、ここから一人でも頑張って完成させたいとの力強い返答をいただきました。

この時Tさんは不妊症の治療を受けている最中で、日中翻訳学院としては大変心配でしたが、本人の頑張りたいという意思を尊重し、何かあったときには全力で対応出来るようサポートの準備を進めつつ、Tさんを見守りながら一緒に頑張りました。

新中国成立70周年に向かって、出版予定の日程に間に合うよう、Tさんは不妊症治療の定期通院を忘れるほど頑張りました。

そして苦労の甲斐があって、9月に新中国成立70周年を記念する重要な一冊が完成し、無事出版されたのでした。

翻訳を終えたTさんが身体の疲れを感じて病院に行ったところ、妊娠が判明しました。この吉報を受け取り、思わず涙がこみ上げました。

苦あれば楽あり、人間万事塞翁が馬ともいいます。翻訳チームには悲しい出来事もありましたが、翻訳の成功とともにTさんご夫妻の長年の願望が叶ったことは、きっと苦難を乗り越えて翻訳に専念した日々がご夫妻に幸せをもたらしてくれたのだと思っております。

今年の6月、Tさんご夫妻のお子さんが一歳になります。

日中翻訳学院の嬉しい出来事として、皆様に当時のエピソードをご紹介し、「訳太郎」君の一歳の誕生日をお祝いしたいと思います。

日中翻訳学院もまた、翻訳者をサポートする立場として、とても幸せな気持ちになりました。これからも皆様とともに一冊一冊、中国の名書の翻訳を行いながら、皆様の翻訳者としての幸せな人生を応援してまいります。(2021年5月、段景子記)
 



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