【日本チェコ交流100周年記念事業】シンポジウムチェコが生んだ「ロボット」の行方　ロボット工学と人工知能の倫理

コンピュータ・通信機器

2021年11月21日（日）、東京都江東区の日本科学未来館にて、ロボット工学と人工知能の倫理をめぐってのシンポジウムを開催します。本シンポジウムでは、日・チェコ交流100周年記念行事の一環としてカレル・チャペックの功績を取り上げ、両国においてロボット工学と人工知能（AI）が持つ可能性とリスクについて人文学的視点から考えます。当日は日本の研究者と在チェコの専門家（オンライン参加）が、これまでの研究実績を共有し、ディスカッションを行ないます。スローガン「Czech Republic: The Country For The Future」を掲げるチェコと、日本の有識者の交流を通して、ロボット工学と人工知能（AI）分野における両国間の今後の協力の可能性について探ります。

　東京都江東区の日本科学未来館にて、日本とチェコの研究者を招き、ロボット工学と人工知能の倫理をめぐってのシンポジウムを開催します。※チェコ側の登壇者はビデオ通話での参加を予定しています。

　昨年2020年、チェコ共和国と日本は外交関係樹立から100周年を迎えました。そして、チェコの作家カレル・チャペックが「ロボット」という言葉を創り出してからちょうど100年を数える年でもありました。この企画は、２つの節目を記念して企画されつつも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期され、改めて2021年に実施されるものです。

　近年、日本社会では高齢化が急速に進んでいる上、昨今の感染症拡大の影響もあり、ロボットやAIの導入が大きく注目されています。介護や生活支援など、日常的に活躍するロボットの導入は、2030年までにごく一般的なこととなるかもしれません。そのとき、我々はロボットをどのように扱うべきでしょうか。また、AIが人間と同じ知能を持っている場合、人間として扱う必要があるでしょうか。そして彼らには人権を与えるべきなのでしょうか。このような倫理的課題は、ロボット技術や人工知能が進歩するにつれて深刻化しています。すでに人工知能が実用化されている自動運転の分野でも、AIの責任が問われています。
　このテーマをおよそ100年前から予見していたのが、チェコの作家カレル・チャペック（1890-1938）です。彼は1920年に発表した戯曲『R.U.R.』の中で「ロボット」という言葉を初めて用い、ロボットに魂は宿るのかという究極のテーマに挑戦しました。
　本シンポジウムでは、日・チェコ交流100周年記念行事の一環としてカレル・チャペックの功績を取り上げ、両国においてロボット工学と人工知能（AI）が持つ可能性とリスクについて人文学的視点から考えます。当日は日本の研究者と在チェコの専門家（オンライン参加）が、これまでの研究実績を共有し、ディスカッションを行ないます。スローガン「Czech Republic: The Country For The Future」を掲げるチェコと、日本の有識者の交流を通して、ロボット工学と人工知能（AI）分野における両国間の今後の協力の可能性について探ります。

開催概要

シンポジウムチェコが生んだ「ロボット」の行方―ロボット工学と人工知能の倫理
日時： 2021年11月21日（日）14:30～19:00

会場： 日本科学未来館未来館ホール
　　　〒135-0064 東京都江東区青海2丁目3番6号

主催： チェコセンター東京

共催： ムーンショット型研究開発事業「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」

協力： チェコ共和国大使館

進行言語： 英語（日本語同時通訳付）

入場無料 （要事前申込）

詳細・お申込： チェコセンター東京ウェブサイト
https://tokyo.czechcentres.cz/ja/program/robot-symposium

プログラム

14:30-14:50　開会のご挨拶

14:55-15:25　ダヴィッド・チェルニー（カレル・チャペック・センター）

15:30-16:00　石黒浩（大阪大学）