若者が考える「日中の未来」シリーズ第7弾「宮本賞」受賞論文集が刊行決定
【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、宮本雄二・元中国大使が監修し、日本日中関係学会が編集した「若者が考える『日中の未来』」シリーズの第7弾となる学生懸賞論文集『中国でドローン産業が育つのはなぜか?』の刊行を決定した。
若者が考える「日中の未来」シリーズ第7弾「宮本賞」受賞論文集が刊行決定
【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、宮本雄二・元中国大使が監修し、日本日中関係学会が編集した「若者が考える『日中の未来』」シリーズの第7弾となる学生懸賞論文集『中国でドローン産業が育つのはなぜか?』の刊行を決定した。
本書には、2020年に同学会が募集した日中学生懸賞論文「第9回宮本賞」で、最優秀賞などを受賞した15本の優秀作が全文掲載される。
「宮本賞」は、日中の若者が日本と中国、または東アジアの関係に強い関心を持ち、よりよい関係の構築のために大きな力を発揮していけるように、そのための人材発掘・育成を目的として2012年からスタートした。論文のテーマは日中の政治、経済、文化など幅広い分野を対象としている。
ここに日中関係学会会長の宮本雄二元中国大使が本書に寄せた「まえがき」を抜粋して紹介する。
第9回宮本賞では、「学部生の部」で41本、「大学院生の部」で28本、合計69本の応募がありました。87本という過去最多の応募数を記録した第8回宮本賞には及びませんでしたが、昨年年初から拡大した新型コロナウィルスの影響が日常生活においても様々な影を落とす中、日本、中国のたくさんの大学から応募してくださった学生の皆さんの健闘を大いに讃えたいと思います。
2020年12月に審査委員会を開催し、厳正な審査を行った結果、「学部生の部」では、最優秀賞に吉田泰地さん等7名(日本大学商学部チーム)による「中国でドローン産業が育つのはなぜか?~日本ドローン産業育成への示唆」を選びました。このほか優秀賞4本、特別賞3本もそれぞれ選びました。また「大学院生の部」では、最優秀賞に南部健人さん(北京大学中文系中国現代文学専攻博士課程前期終了)の「老舎の対日感情の変化~『日中友好』を再考する」を選びました。この他、優秀賞2本、特別賞4本を選びました。
今回の日本大学商学部チームによる最優秀賞作品「中国でドローン産業が育つのはなぜか?~日本ドローン産業育成への示唆」では、中国において急速に社会実装が進むイノベーション技術からドローン産業を選び、文献とアンケート調査により、日本では慎重な法整備が民間の意欲を抑制し、その結果としてドローンの社会実装が遅れていることを解き明かしていきます。そして、日本の特徴である安全性と、中国のスピード感・チャレンジ精神を共に取り入れることで、今後の日本のドローン産業の発展の可能性を提起しています。この「スピード感」と「チャレンジ精神」は、ドローン産業の発展のみならず、今後、日本社会全体が活力を取り戻し、自らの社会を変革していくための重要なヒントに成り得るかもしれません。
院生の部の最優秀賞に輝いた南部健人さんの「老舎の対日感情の変化~『日中友好』を再考する」では、「日中友好」という使い古された言葉の可能性を、3人の日本人の出会いを通じ、「憎悪」から「友好」へと変化していった老舎の対日感情を丹念に分析することで、追求していきます。南部さんは、「国民国家としての『日本と中国の友好』という大きな言葉の次元にとどまらず、老舎が述べたように、日中友好を『日本人民と中国人民の友好関係』という人民の次元に落とし込んで理解すること」が肝要であり、「大きな舞台のなかでは個人という存在は小さく無力なものとして見られるが、個人と個人の顔の見える交流が持つ力強さや可能性は決して侮れない。」と結論付けています。日中双方の国民意識の改善を図る上で、重要な手掛かりになると言えるでしょう。
上記の2作品のみならず、いずれの受賞論文にも、若者らしい斬新な切り口と興味深い分析が溢れており、今後の日中関係を発展させていくうえで、貴重なヒント、手掛かりを提供してくれるものと確信しております。
※写真は第6弾のチラシ
※日本日中関係学会 公式サイト
https://www.mmjp.or.jp/nichu-kankei/
※日本日中関係学会・宮本賞書籍特集ページ
http://jp.duan.jp/miyamoto.html
※宮本賞シリーズのご案内
◆若者が考える「日中の未来」第1弾『日中間の多面的な相互理解を求めて』
◆若者が考える「日中の未来」第2弾『日中経済交流の次世代構想』
◆若者が考える「日中の未来」第3弾『日中外交関係の改善における環境協力の役割』
◆若者が考える「日中の未来」第4弾『日中経済とシェアリングエコノミー』
◆若者が考える「日中の未来」第5弾『中国における日本文化の流行』
◆若者が考える「日中の未来」第6弾『日本の若年層を中心とする対中世論改善の可能性』
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企業情報
企業名 | 日本僑報社 |
---|---|
代表者名 | 段躍中 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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