マスクの安全検査機関「カケンテストセンター」が依頼殺到のため５月末まで停止。法人担当者は自己判断が求められる

マスク不足のため、日本中がマスクを買い求めております。

こうした中、マスクの安全基準を評価するのが、国内で持ち込まれたマスクを検査する最大手の一般財団法人カケンテストセンターです。

https://www.kaken.or.jp/

 

２０２０年４月１０日。

同センターからマスク試験受付の中止が発表されました。

以下内容

新型コロナウイルス感染防止の影響により、マスク関連の試験依頼が殺到しております。当センターにおきましても最大限の努力をしてまいりましたが、4月10日現在で試験納期が4カ月以上掛かる試験もございます。そのため、5月末まで一時試験受付を中止させていただくこととなりました。

また、お電話でのお問合せにつきましても、マスク試験業務に影響が生じており、納期遅延となっているため、大変申し訳ございませんがお控えいただく様よろしくお願い申し上げます。

以上

 

このため、今後、新規に輸入される「新規のマスク工場」でのマスクは審査がストップした事を意味します。安全基準などは独自に判断し、過去の事例から判断して、各現場ごとに安全対策をする事が必要になります。

 

 

＜同一工場生産の同一マスクは試験審査後は常に使って良い＞

マスクを販売する時に、専門用語である「ＢＦＥ」とか「ＶＦＥ」とかで、９９％カットなどの表現が出来るのは、ほぼこのカケン検査基準をクリアしたものを元に、商品パッケージなどに明記しております。

 

日本人特有の「安全基準のお墨付き」がある事で、少しでも安心・安全をＰＲが出来て、多くの競合品と比較し、買いやすくするためのものです。

 

こうした事から、コロナ騒動がある前まで、同一工場で生産したマスクは、審査が完了していれば、何度でも使いまわしが出来るので、本当にありがたい存在です。

 

逆にいえば、最近、中国の工場からマスクを輸入し、販売する側からすれば、新規に審査を依頼しなければならなく、最大手の審査機関でるカケンテストセンターに頼むしかないのです。

 

ちなみに、審査をするためには、最低２・３週間必要とされております。このため、多くの輸入商社は「審査必要なし」として販売に踏み切っております。すぐに配布する事が第一目的であるからです。

 

 

 

＜安全・安全を「買いたい」人達殺到で、ついに停止に＞

多くの企業にとって、審査機関が証明した「安心」「安全」を告知したいと思います。

しかし、不織布マスクについては、ある裏事情があります。

それが、

「テストさえすれば、ほぼ９５％は通過し、９９％なら上手くいけばほぼ通過する」

という現実です。

 

すでに不織布マスクの製造機械があり、その機械で生産・製造すれば、花粉症程度の粒子は、ほぼ９９％カットが出来るようになっております。

この事を多くの生産工場は知っております。

 

このため、日本人の「安心・安全神話」を上手く利用し、「９９％カット」と見せたい企業側のエゴもあり、こうした人達の思惑もあり、審査依頼が殺到しております。

 

 

＜どのような場面で使うのか再度、考える事が必要な購買担当＞

病院などで使うサージカルマスクと言われるものは、ＶＦＥが９９％カットされた高機能マスクが必要だと判断します。

しかし、それ以外の所の日常で使う程度であれば、花粉症対策で証明されたＢＦＥカットで十分であります。

 

不織布マスクを作る製造機械があれば、どんなに下手に製造しても９５％程度はカットされると言われており、いわゆる「安かろう・悪かろう」はあまり存在しません。

 

こうした視点から、企業の購買担当者は判断しながらマスクを購入すべきです。

 

 

【スリーズコムとは】

埼玉県川越市で２００１年に創業。企業向けのネット通販で、周年記念品や卒業記念品などを販売。専門店「記念品ストアー」にて販売中。従業員３人の零細企業。