日本僑報社、第16回「中国人の日本語作文コンクール」テーマ趣旨説明を発表
「中国人の日本語作文コンクール」は2020年の第16回より、テーマの設定を一部変更いたします。
日本僑報社、第16回「中国人の日本語作文コンクール」テーマ趣旨説明を発表
<コンセプトは「観光」>
「中国人の日本語作文コンクール」は2020年の第16回より、テーマの設定を一部変更いたします。
といっても難しいことではありません。主催者は第16回より、毎回テーマに1つのコンセプト(全体を貫く基本概念)を設け、それに沿ったテーマを3つ提示します。
こうすることで、募集する作品全体に統一感が生まれ、全体としてのメッセージ性が高まることを期待しています。
第16回のテーマのコンセプトは「観光」とします。
学生の皆さんは、以下の3つのテーマから1つ選び、自由な発想で作文にまとめてご応募ください(1人につき複数応募も可能)。
<テーマは3つ>
1.こうだといいな!日本観光――中国の若者が気づいたこと
2.「観光公害」を防ぐために、私にできることは?
3.先生が教えてくれた、日本のおもしろローカル観光
<テーマ趣旨説明>
1.こうだといいな!日本観光――中国の若者が気づいたこと
近年、日本を訪れる外国人観光客がうなぎ上りに増えています。
理由として、2020年の東京五輪(東京2020大会)、2025年の大阪・関西万博(日本国際博覧会)など国際的なビッグイベントが目白押しで、日本への関心が高まっていること。また「観光立国」を目指す日本が、査証(ビザ)の発給要件を緩和するなどさまざまなインバウンド対策をとっていること……などが挙げられます。
2018年に日本を訪れた外国人観光客は、過去最多となる3000万人を突破しました(約3119万人)。国別では、中国からの観光客が近年不動の第1位(約838万人)に輝いたほか、全体の約80%をアジアの国・地域が占めています。この勢いでいけば「2020年までに4000万人」という政府目標も達成すると見込まれています。
こうした中、日本観光に対するさまざまな意見や提言が外国人客から出ているようです。「外国語が話せるガイドを増やしてほしい」「看板の外国語表示が間違っている」「電車の路線が複雑すぎる」「キャッシュレス化を進めてほしい」などなど。
そこで日本観光における改善点や、日本観光に求めたいこと、期待したいこと等について、中国の若者ならではの見方・考え方で述べてください。
例えば2019年・第15回作文コンクールに応募された潘呈さん(上海理工大学)は、「東京五輪で誤訳をなくすため、私にできること」と題し、来日時に見かけたおかしな中国語訳をなくすために、ネットを通じて、東京五輪等に関する正確な翻訳を提供するサービスを行いたいという、熱意とユニークな発想にあふれた主張をされ、みごと最優秀賞・日本大使賞に輝きました。
この潘さんのように1人でも、またグループでも、クラスでも、大学ごとでも、日本における誤訳を見つけ、なくしていこうという積極的な提案があってもいいかもしれません。
訪日経験者はもちろん、未経験者であっても「こうだといいな」という日本観光への夢や希望を、率直に書いてください。それは観光立国・日本の発展に、必ずや役立つヒントとなることでしょう。
2.「観光公害」を防ぐために、私にできることは?
訪日外国人客の増加にともなう「観光公害」が、各地で問題となっています。
観光公害とは、例えばゴミのポイ捨て、騒音、交通混雑、民泊トラブル、自然・環境破壊など、観光がもたらすさまざまな弊害や問題のこと。
こうした問題を解消しようと目下、政府が対策に乗り出していますが、急増する訪日客への周知徹底はまだまだ不足しているというのが実情です。しかも世界的に観光ブームの今、観光公害は日本のみならず中国や欧米など各国・地域の観光地が同じように抱える深刻な問題となっています。
そこで、観光公害を防ぐために「私ならこうする、こうしたい」という意見や提言を自由に述べてください。具体的な対象地を挙げる場合は、日本の京都でも、中国の万里の長城でも、パリのエッフェル塔でも、どこでも構わないこととします。ご自分のふるさとや現在住んでいる街での事例に当てはめて考えれば、よいアイデアが浮かぶかもしれません。
観光客が旅行先でいかにその土地の人々や暮らし、文化や伝統などを守り、共生することができるか、若者ならではの斬新かつユニークな発想で作文にまとめてください。
3.先生が教えてくれた、日本のおもしろローカル観光
日本には、首都東京をはじめ「でっかいどう!北海道」「古都京都」「食い倒れの街・大阪」「日本一の富士山」など、有名な観光名所が数多くありますが、意外と知られていないのが地方の観光スポットであり、伝統行事や風習などの歴史・文化です。
具体的には、四季折々の美しい風景や「まつり」に代表される古くからの伝統行事、豊かな自然に育まれたおいしい海の幸や山の幸、あるいは若者に人気の新しいツーリズムとして、アニメの舞台を訪ねる「聖地巡礼」も挙げられるかもしれません。
そうした一般の外国人にはあまり知られていない日本のローカル観光の“穴場”について、ご自分の先生に聞いたり、あるいは先生と話し合ったりして、日本語でわかりやすく紹介してください。きっとあなたの先生が、ご自慢のふるさとやゆかりの土地、魅力的な観光スポットなどについて教えてくださることでしょう。
それによって日本にとっては対外的に、中国人をはじめ外国人の観光客に日本の「おもしろローカル観光」「お宝ローカル旅行」をPRできるほか、対内的に「地方再生」「地域活性化」を推進する原動力になり得るのではないかと考えます。
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いずれのテーマも、オリジナリティーにあふれ、新しい発見や感動があり、読者の共感が得られるような優れた作品をお待ちしています。さらに、できるだけ正しく自然な日本語表現を目指してください。
それでは、皆さんの新しいチャレンジに期待しています!
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企業情報
企業名 | 日本僑報社 |
---|---|
代表者名 | 段躍中 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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