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【 READYFOR × ValuePress! 】誰もがやりたいことをできる世の中に

2011年3月にスタートした日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR(レディーフォー)」。開始以来、右肩上がりに成長し、日本最大のプロジェクト数、支援額、達成率を誇ります。READYFOR株式会社の代表・米良はるかさんに、サービスへのこだわりや今後の展開について伺いました(聞き手:当社代表 土屋)。

数万円から数千万円まで、資金調達の間口を広げる


QQ. 2011年3月のサービス開始から、どのくらいのプロジェクトが実施されたのでしょうか。


2,519件です(2015年6月15日現在)。サービス開始当初の1年は、年間でも1千万円くらいしか集まらなかったのですが、毎年3倍のペースで成長して、今はちょうど1カ月に1億円が集まるようになりました。
1プロジェクトあたりに集まる支援金もここ1年で増えていて、数千万ラインのものも出るようになってきましたね。初めて1千万円集まったプロジェクト「70年の時を越えて、幻の国産車『くろがね四起』復元計画始動!」が成立したのが2014年5月。今年6月頭には、「沖縄離島の急病患者を救うために医療用飛行機を購入したい!」というプロジェクトが3,629万円を調達しました。

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1億円を目指して実施されたエヴァの「ロンギヌスの槍を月に届けよう」は、達成こそしなかったものの、5千万円以上が集まりました。達成しなくても、世の中からの反響や効果を実感することができた良い事例だったと思います。

 

QQ. 御社としては、1プロジェクトごとの資金調達額が上がることを目指しているのでしょうか。


いえ、5万円の資金調達も全力でサポートさせていただいていますし、目標額が高いプロジェクトのサポートにシフトしていくというよりは、プロジェクトの間口を広げていくというイメージです。

今まで、クラウドファンディングだと100万円くらいまでしか集まらないイメージがあって、それなら資金調達の手段に入らないという方もいたかと思います。何千万単位で集まるなら、ベンチャーファイナンスとしての可能性も出てきます。これが億単位になると、さらにクラウドファンディングを使う人たちが増えてくると思うんです。

弊社ではいろいろな方の活動を応援できる場を作りたいと思っているので、幅広い層の方々に資金調達の手段としてご理解いただいて、どんどんチャレンジをしてもらいたいなと思っています。

 

お金を集める行為が、誰かに限ったことであって欲しくない


QQ. 私の母は田舎で暮らしているのですが、この前「クラウドファンディングってどうやったらいいの?」という相談がきたのに驚きました。私の仕事であるPRについては何年説明しても理解してくれないのに(笑)。クラウドファンディングの浸透スピードは早いですね。


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それはすごいですね(笑)。でも実際、クラウドファンディングを利用する方の年齢層は幅広いです。一番上だと86歳の方がチャレンジしていて。その人だけが飛び抜けて年齢が高いわけではなく、80歳代の方は結構いるんです。会社を引退されてもまだまだ元気で、いろいろなことにチャレンジする中でクラウドファンディングという資金調達手段に辿りつく例が増えてきているように感じます。

自分が作っている野菜を食べてもらいたい、古民家を再生してみんなでシェアできる場を作りたい、でもどうしたらいいのだろうと悩んでいるときに、クラウドファンディングがテレビや新聞で取り上げられているのを見て、お問合わせをいただくことが多々あります。

 

QQ. ここ4年の間に、ユーザーの傾向は変わりましたか。


最初の頃は、ITにある程度精通している実行者の方が多かったのですが、最近はITに詳しくない方も増えてきました。ただ、今まで様子見だった方が、主体的にチャレンジしようと思ってくれているのは良い傾向だなと思います。

お金を集めるということが誰かに限ったことであって欲しくなくて。

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世の中に一歩踏み出すチャンスを、インターネットが与えてくれました。だから私たちも誰かが何かにチャレンジするときに、想いがあればお金が集まって挑戦できる、ということをオープンに設計していきたいんです。

ユーザー層が少しずつ変わっていくのに合わせて、オペレーションや対応を変えていかなくてはいけないと感じています。「誰もがやりたいことをできる世の中にする」というのが弊社のミッションです。誰にとっても良いサービスになるように、ユーザーの要望に追いついていきたいなと。

良いものをちゃんと提供するためには、ある程度ターゲットを絞るのも重要かなとは思います。ですが、「誰もがやりたいことをできる世の中に」という思想の部分は大切にしていきたいので、できるだけたくさんの人たちが、どんどんチャレンジできる環境を提供していきたいですね。

 

理想に向けてもがき続ける


QQ. サポートの範囲についてお伺いしたいのですが、相談をすると企画の提案もしてくださるのでしょうか。


私たちの行うサポートは、企画自体というよりも、実行者さんの想いをいかに形にするかという提案です。私たちが代行して企画を考えることはできないので、実行者の想いを核にして、そこにどう肉付けをしたら、たくさんの方に共感してもらえるプロジェクトになるかをサポートしています。

具体的には、一個一個のプロジェクトに「キュレーター」という担当者がつきます。クラウドファンディングは、世の中から共感を得なくてはいけないのですが、私たち日本人は、アメリカのように個人の魅力をプレゼンしたり、個人単位で世の中からどう見られているかを意識する機会があまりありません。

私もアメリカに留学したときに初めて、エレベーターピッチとか「あなたは何ができるの?」と聞かれて焦りましたからね。

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プロジェクトを成功させるには、世の中からどう見られるか、読み手の気持ちを考えることがとても重要です。そこでキュレーターが客観的な視点で、企画のブラッシュアップや、プロジェクト達成までの広報活動などをサポートし、ひとつひとつのプロジェクトを達成までお手伝いをさせていただいています。

 

QQ. 最後に、今後の展開について教えてください。


実行者の方たちの二-ズが多様になってきている中、これまでかなりの数のプロジェクトをサポートしてきた、私たちだからこそできることがあるのではと考えています。
今までは一元的にプロジェクトを応援してきたのですが、全体像を見てみると、プロジェクトのカテゴリーや規模、実行者さんのリテラシーなど様々な軸で細分化されていることがわかりました。それぞれ提供できるものも変わってくるのかなと。

たとえば、世の中のテーマと合致しているようなプロジェクトであれば、今回連携させていただいたプレスリリース配信サービスを紹介するなどですね。それぞれのニーズに合ったサポートを提供していくことに力を入れていきたいなと思っています。

 

QQ. ひとつひとつのプロジェクトを大切にしたいという米良さんの想いが伝わってきました。


readyfor_middle7私たちには、アイデア自体にダメ出しをする権利がありません。判断するのは支援者の方なので。どんな想いでも、それを良い形にして世の中に伝えていくのが私たちの価値だと思っています。実行者の方の想いを大切にして、私たちはできる限り一緒に戦う仲間としてやらせていただきたいなと。

サービス自体にも、よりよくできるところが無限にあります。実行者さんや支援者の方にとって使いやすく、ひとつの想いにたくさんの人の応援がつく理想の状態に向けて、これからももがいていきたいなと思っています。

 

(取材日:2015年6月15日/聞き手:土屋 明子・撮影:竹内 慎)


 

Q米良 はるか 氏 プロフィール


1987年東京都生まれ。
2010年慶應義塾大学経済学部卒業。2012年同大学院メディアデザイン研究科修了。大学院在学中に米国・スタンフォード大学に留学。帰国後、2011年3月にWebベンチャー・オーマ株式会社の一事業として日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を設立。2014年7月に株式会社化し、NPOやクリエイターに対してネット上での資金調達を可能にする仕組みを提供している。2012年には世界経済フォーラムグローバルシェイパーズ2011に選出され、日本人として最年少でダボス会議に出席。St.Gallen Symposium Leaders of Tomorrow、内閣府国・行政のあり方懇談会委員など国内外の数多くの会議に参加。

 

Q今回登場したサービス


READYFOR

 

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