組込み開発の変革に向けて 業界初!“モデリングスキル”に特化した人材育成サービス開始

ソルクシーズグループの(株)エクスモーションは、組込みシステム開発現場における実践型トータルコンサルティング会社として、2008年9月より事業をスタートいたしましたが、この程、12月上旬より「モデリングスキル」に特化した人材育成サービスを本格的に開始することになりました。

【業界背景】
近年、自動車やあらゆる電子機器のデジタル化、ネットワーク化といった技術進歩に伴い、これらの機器に搭載されるソフトウェアも大規模となり、複雑化の一途をたどっています。これにより、組込みシステム開発現場では、製品サイクルの短期化、要求される品質レベルや開発生産性の向上などの課題に対応するために、ソフトウェア技術者が直面する問題が驚異的に増えており、より一層生産性や再利用性を意識した開発手法が求められています。
しかし実際には、現場で身につけた我流のスキルだけで大規模・複雑化したシステムに挑んでいるケースが少なくなく、その場しのぎの対応を余儀なくされる結果、現場の品質向上が進まないばかりか、人材育成も進まないというのが多くの開発現場での現状であり、効果的・効率的な開発者育成手法を求める声が多数存在しています。

【意 義】
「モデリングスキル」に特化した人材育成サービス
エクスモーションでは、大規模・複雑化が進む組込みシステム開発を変革する上で、実装中心の開発から、より抽象度を上げたモデル中心の開発に移行することが最優先の課題だと考えています。これに対応し、「モデリングスキル」の向上に徹底的にフォーカスしたトレーニングコースを実施していきます。当社が定義する「モデリング」とは、ただ手法や表記法を使って形式化・可視化することだけではなく、?要求が正しく映し出されている、?問題全体が見渡せる、?本質をとらえている、といった3つの要素が含まれる良いモデルを論理的に形式化することです。

【エクスモーションの人材育成サービスの主な特徴】
☆ 「モデリングスキル」に特化したトレーニングコース
これまでの当該分野における人材育成サービスは、ただ単に「知識をつける」「開発プロセスを理解する」ことを目的に行われるため、現場での応用が効かないというケースが散見されます。限られた時間の中で、一連の知識を詰め込むことに意識が偏りがちで、当社が重要と考える「モデリングスキル」にフォーカスすることができず、結果、実践力が養われないというのが現状です。
エクスモーションでは、開発現場で使える「モデリング」という限定した工程だけを取り出して、徹底的に「モデリングスキル」を向上させていきます。
当社が提供する人材育成サービスのトレーニングでは、モデリングの基礎となる思考整理から始まり、現場で使えるスキルを身につけることにフォーカスし、実践力をつけていく、頭で理解している状況から実際に手が動いていくという段階までを支援していきます。

☆ 講師は現役コンサルタント
従来の教育サービスは、必ずしも現場を熟知した人間が講師をしているわけではないため、現場特有の問題・課題に対する解を導き出せないという問題がありました。
エクスモーションでは、すべてのトレーニングコースにおいて、講師は現場でコンサルティングに従事している現役コンサルタントが担当し、現場担当ならではの視点で、実践的なノウハウをご提供します。
 実践的なアドバイス
 生きた事例の紹介
 現役コンサルタントとの接触による刺激


【エクスモーショントレーニングコース一覧】

移行前モデル
動機付けリファクタリング(*09年4月開始予定) 2日
既存のソフトウェアの問題点を把握し、その改善のためのリファクタリングを通じて、品質の高いソフトウェアを開発するためのポイントを理解していきます。
時間

モデリングスキル強化
思考整理トレーニング(*08年12月開始予定) 1日
モデリングの事前準備として、何か重要なのかを見極め、論理的に考えを整理していくことの重要性とそのやり方を学びます。思い込みを外し、思考を広げ、何が本質なのかを見抜き、整理・整頓するような問題を実施します。

モデリキ基礎トレーニング(*08年12月開始予定) 2日
小さな基礎的なトレーニングを重ねることで、モデリングのコツを頭と手を使って学びます。問題は、構造と振舞いの一つのビューについてのモデリングとなります。

モデリキ応用トレーニング(*08年12月開始予定) 2日
小さな基礎的なトレーニングを重ねることで、モデリングのコツを頭と手を使って学びます。機能・構造・振舞いのいくつかの組合せについてのモデリングとなります。組込みの問題も実施します。

モデル実装トレーニング(体験編)(*09年1月開始予定) 3日
モデリキ基礎/応用トレーニングで作ったモデルを、コードや実機環境にどう落としていくかについて、実践を通じて具体的に学びます。3日間を通して、基礎機能の実機動作までを確認します。*モデルの完成度によっては、こちらで提供したモデルにて実装を行います。

モデル実装トレーニング(開発編)(*09年4月開始予定) 5日
モデリキ基礎/応用トレーニングで作ったモデルを、コードや実機環境にどう落としていくかについて、実践を通じて具体的に学びます。受講生の作ったモデルを使って、反復1では基本機能を、反復2では追加機能を実機動作まで作り上げます。

利きモデルトレーニング(*09年4月以降開始予定) 1日
モデルの良し悪しを見るポイントを、ケーススタディを使ってグループディスカッションすることで、多角的な観点でモデルの見方を学びます。

*“モデリキ“とは、モデリングスキルのことで、言い易さと親しみ易さを表現した造語です。

【今後の展開】
 ビジネス環境の変化、事業の拡大、ITの進化などにより、ビジネスのインフラを担うITシステムは、常に見直しやアップグレードが求められます。
 一方で、年々の人口減少や団塊世代の大量定年退職により開発者不足という問題が顕在化しはじめており、今後益々「人材育成」が重要度を増していきます。
エクスモーションでは、オブジェクト指向によるモデリング技術、ソフトウェア・プロダクトライン工学(SPLE)(注1)、モデル駆動型開発(MDD) (注2)といった実践的・論理的ソフトウェア工学を活用した開発や、それを実践するエンジニアの育成についての豊富な経験やノウハウを駆使し、組込みシステム開発分野における先駆的な人材育成経験を持つ芳村美紀1)を中心として人材育成事業を展開していきます。
人材育成のトレーニング事業において、初年度(来年度)の売上は30百万円、3年後には企業の人材育成自体のコンサルティングも含め、70百万円の売上を目標としています。
今後は柔軟性のあるトレーニング、「モデリングスキル」の添削、通信教育なども視野に入れ、また同じ目的を持つ企業とのトレーニングコースの相互協力や業務提携なども積極的に行ってまいります。

(注1)SPLE:Software Product Line Engineeringの略。長期間に複数の開発プロジェクトで共通利用するアーキテクチャやコンポーネントの基盤を構築し、その基盤を再利用した個々の開発プロジェクトを一種のプロダクト生産として見る考え方。
(注2)MDD: Model Driven Developmentの略。明示的な理論にもとづくソフトウェアモデルの変換を繰返すことにより最終ソフトウェアを生成する開発方式。

*本件に関するお問合せ先 *
株式会社ソルクシーズ 
広報担当: 川口 
TEL: 03-6722-5011 FAX: 03-6722-5021

1)芳村 美紀 (よしむら みき)
株式会社リコーにて商品開発を経て1996年にオブジェクト指向による部品開発を社内に導入するプロジェクトに参加。その後、オブジェクト指向を活用した研究開発及び商品開発を経て、社内へのナレッジ展開および人材育成を手がける。2002年より同社の情報系の新人を1年かけて育成するためのプロジェクトに育成リーダーとして携わる。
2007年には、文科省の先導的ITスペシャリスト育成推進プログラムに参加し、筑波大学の非常勤講師として人材育成に携わった。
著書として「思考系UMLモデリング即効エクササイズ」。

会社概要
会社名:  株式会社エクスモーション
所在地:  東京都港区芝5-33-7 〒108-0014
代表者:  長尾 章
設立:   2008年9月1日
資本金:  9百万円
事業内容: 開発プロジェクト支援サービス、
組込みシステムの診断サービス、
人材育成サービス 等


2009年エクスモーション人材育成トレーニングの開催について

2009年1月
1/19(月)      思考整理トレーニング
1/20(火)、21(水) モデリキ基礎トレーニング
1/22(木)、23(金) モデリキ応用トレーニング
2009年2月   
2/16(月)      思考整理トレーニング
2/17(火)、18(水) モデリキ基礎トレーニング
2/19(木)、20(金) モデリキ応用トレーニング
2009年3月
3/9(月)          思考整理トレーニング
3/10(火)、11(水) モデリキ基礎トレーニング
3/12(木)、13(金) モデリキ応用トレーニング

■時 間: 10:00-17:30 (受付:9:30-10:00)
■会 場: 東京都港区芝5-33-7 徳栄ビルB1 コンファレンスルーム
■交 通: JR山手線田町駅 徒歩1分
    都営三田線三田駅A5出口 徳栄本館ビルB1F直結
    アクセス: http://www.exmotion.co.jp/corporate/#access
■受講料: 1日 \40,000
■定 員: 先着20名 
(定員になり次第受付を終了させていただきますのであらかじめご了承下さい。)
■問合せ先:03-6722-5067 または info@exmotion.co.jp
■申し込み:当社ウェブサイトよりお申し込みください。(12月1日より開始)
 http://www.exmotion.co.jp/


企業情報

企業名 株式会社teco
代表者名 長尾章
業種 未選択

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