アライド・ブレインズ、政党ウェブサイトの使いやすさを調査 〜Aレベル到達サイトなし、10政党中5政党が対応不十分の Eレベル〜

アライド・ブレインズでは、2010年6月10日から14日にかけて「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 政党編第3回」を実施しました。参議院選挙を間近に控えた時期に実施した今回の調査では、アクセシビリティ対応に関して官公庁や自治体と比べて取り組みの遅れが目立つ結果となりました。

アライド・ブレインズ、政党ウェブサイトのアクセシビリティ
対応状況を調査
〜Aレベル到達サイトなし、10政党中5政党が対応不十分の
Eレベル〜

アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:
内田 斉、以下アライド・ブレインズ)は、「A.A.O.ウェブサイト
クオリティ実態調査 政党編第3回(以下本調査)」を実施し、
政党ウェブサイトのアクセシビリティ対応状況を調査しました。

参議院選挙を間近に控えた時期に実施した今回の調査では、
対象とした10政党の公式ウェブサイトのうち半数が「対応不十分」
という評価であり、アクセシビリティ対応に関して官公庁や自治体
と比べて取り組みの遅れが目立つ結果となりました。

ウェブサイトはいまや重要なコミュニケーションツールの一つであり、
日本の政党・政治家による活用も広がりつつあります。情報発信の際、
特に公共性の高いウェブサイトでは、「高齢者や障害者など心身の
機能に制約のある人でも、ウェブで提供されている情報にアクセスし
利用できる」こと、すなわちウェブアクセシビリティの確保が大前提です。

本調査は、アライド・ブレインズが独自に開発したウェブサイトの
品質(クオリティ)を解析するプログラム「CRONOS2(クロノス2)」
を用いて対象ウェブサイトの全ページ(ファイル)を解析し、
アクセシビリティの観点からウェブサイトの品質を評価したものです。
2008年11月に第1回調査、2009年8月に第2回調査を実施しています。

評価方法および調査結果の詳細は、別紙およびウェブアクセシビリティ
総合サイトA.A.O.をご参照ください。
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party3/index.html

各サイトのアクセシビリティ対応状況を5段階で評価したところ、
前回調査のEレベルからBレベルへと大きく改善がみられた例が2サイト
ありました。一方で、サイト全体でアクセシビリティ対応が
行なわれている可能性の高い「Aレベル」については該当がなく、
調査対象とした10政党のうち半数にあたる5サイトは対応不十分と
考えられる「Eレベル」でした。アライド・ブレインズのA.A.O.ウェブ
サイトクオリティ実態調査では、「Aレベル=公共サイトが最低限
到達すべき、アクセシビリティ対応のスタート地点」と位置づけています。
政党ウェブサイトにおいてはいずれのウェブサイトもスタート地点に
届かない現状が明らかになり、官公庁や自治体に比べて取り組みの
遅れが目立つ結果となりました。

参考:
官公庁・独立行政法人調査結果(2009年7月実施)
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/2009_gov3/index.html
自治体調査結果(2009年7月〜8月実施)
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/2009/index.html

具体例としては、ウェブサイトのほぼ全ページに表示される
ナビゲーションのメニュー画像に代替テキストが付与されていない例、
トップページに表示される「マニフェスト」へのリンク画像に代替
テキストがない例などが見受けられました。
アライド・ブレインズは今後も、客観的な指標で公共機関ウェブサイト
のウェブクオリティ評価をお伝えし、公共サイトの一層の品質改善と
「すべてのサイト利用者」の利便性向上に貢献してまいります。

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アライド・ブレインズ「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 
政党編第3回」の概要

【調査目的】
客観的な指標を用いて公共機関のウェブサイトにおける
アクセシビリティ対応の現状を明らかにすることによって、公共機関
ウェブサイト品質向上のきっかけを提供し、高齢者や障害者を含む
サイト利用者の利便性向上に貢献する。

【調査対象】
日本国内の政党のうち、以下の条件を満たす政党の公式ウェブサイト
(計10サイト)
1)2010年5月31日時点、国会に議席を持っている
2)政党助成法上の政党要件を満たしている
3) 公式ウェブサイトを開設している

【調査時期】
2010年6月10日〜6月14日

【調査・分析方法】
アライド・ブレインズが独自に開発したウェブサイトの品質解析
プログラム「CRONOS 2(クロノス2)」を用いて各サイトのトップ
ページよりリンクを巡回し、同一ドメイン内のHTML内容を収集・解析した。
今回の調査では、「CRONOS 2」の各種収集データのうち、代表的な
項目として以下のデータを取り上げ、分析した。

■画像代替:画像に対する代替テキストの付与状況
■構造化:見出し、箇条書きなど文書構造に関するHTMLの記述状況

【調査結果】
A.A.O.にて公表しております。
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party3/index.html
http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/party3/specs.html


【アライド・ブレインズ株式会社  http://www.a-brain.com/ 】
調査・コンサルティングファーム。アクセシビリティを中心とした
ウェブサイトの品質確保・向上に関し、総務省推進プロジェクト支援
官公庁・自治体・企業のコンサルティングなど多数の実績がある。
2004年7月に「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」を日経BP社
より刊行(2008年7月改訂)。ウェブアクセシビリティのJIS規格
(JIS X 8341-3)検討委員、総務省「公共分野におけるアクセシビリティ
の確保に関する研究会」運営支援。「みんなの公共サイト運用モデル」
に関しては、総務省より委託を受け検討支援を担当。

【A.A.O.について  http://www.aao.ne.jp/ 】
自社運営のウェブサイトを核にした、提供者と利用者のための公共機関
ウェブサイト品質向上支援プロジェクト。サイト及びメールマガジン、
セミナーを通じ、関連情報や支援ツール、また制作者・提供者と
利用者の連携支援サービスなどを提供している。

【CRONOS2について
http://www.aao.ne.jp/service/unneisya/cronos2.html 】  
ウェブサイトの全ファイル(同一ドメイン内)を解析し、ウェブ
アクセシビリティをはじめとするサイト全体の問題点をレポートする、
アライド・ブレインズの独自開発プログラム。自治体、政党、官公庁、
独立行政法人等を対象とした自主調査、また個別クライアントからの
受託を通じ、約1800サイトの解析実績がある。


●本件に関するお問い合わせ
アライド・ブレインズ株式会社  担当:目次(めつぎ)・田崎・大久保
Tel:03-3261-7431 Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3、2階

企業情報

企業名 アライド・ブレインズ株式会社
代表者名 内田斉
業種 未選択

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