中田物産が続けていた不適正表示に関する見解

市民団体の「食品と暮らしの安全基金」は、本日(2005年12月27日)に農林水産省により報道された、「中田物産による不適正表示」に関し、今後もこのような農水省の指導を機に、アレルギーの子どもをもつ親が安心して食品を選択できるよう、偽装表示をなくすことを期待します。


私ども特定非営利活動法人 食品と暮らしの安全基金は、
1984年に設立された、食品や生活に関する調査を行う市民団体です。

本日(2005年12月27日)、
農水省が、101品目について11タイプの違反を行っていたとして
不適正な表示に関して是正措置の指示を行ったことは、食品の表示を
適正にするだけでなく、食物アレルギーをもつ子どもと親にとって、
誠に喜ばしいことです。

1996年に私たちの検査で、「無農薬」「有機」「国産」と表示されて
いるにもかかわらず、中田物産の2品目の雑穀からポストハーベスト
殺虫剤が検出され、輸入品であったことが確認されています。

このことは2002年の『食べるな、危険!』(23万部)と、今年9月に
発行した『新・食べるな、危険!』(8万部)に、実名を挙げて書いて
います。

2004年8月には、「小麦粉不使用」の表示があったにもかかわらず、
小麦粉が使用されていて、そのビスケットを食べた3歳児が一時、
呼吸困難になったという事件が起こり、中田物産は練馬区から回収する
ように指導を受けました。

こうして、社会的な制裁を受けているにもかかわらず、
その後も中田物産はさまざまなニセ表示をして、それを張り替えながら、
おもに自然食の業者をだまして営業を続けていたことは、
近代的な法治国家である日本ではまれに見る驚くべき悪質商法といえます。

今回の農水省の指導を機に、このような違反がなくなり、
アレルギーの子どもをもつ親が安心して食品を選択できるようになることを
期待します。

参照
農林水産省報道発表資料
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20051227press_4.html
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20051227press_4c.html

月刊誌「食品と暮らしの安全」関連バックナンバー
食品と暮らしの安全 1997年1月号(No.93)
食品と暮らしの安全 2004年9月(No.185)

関連書籍
「新・食べるな、危険!」(講談社:2005年9月発行)
「食べるな、危険!」(講談社:2002年発行)

食品と暮らしの安全基金
102-0083
東京都千代田区麹町2-5-2
Tel: 03-5276-0256
Fax: 03-5276-0259
Homepage: http://tabemono.info


企業情報

企業名 食品と暮らしの安全基金
代表者名 小若順一
業種 新聞・出版・放送

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