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日中中日翻訳フォーラム第81号発行、特集「訳者体験談と中文和訳の高橋塾・受講感想」を掲載

【日本僑報社発】2月24日に発行された日中中日翻訳フォーラム第81号は、特集「訳者体験談と中文和訳の高橋塾・受講感想」を掲載した。

日中中日翻訳フォーラム第81号発行、特集「訳者体験談と中文和訳の高橋塾・受講感想」を掲載

 

【日本僑報社発】2月24日に発行された日中中日翻訳フォーラム第81号は、特集「訳者体験談と中文和訳の高橋塾・受講感想」を掲載した。

 

昨年11月、日本僑報社は『中国古典を引用した習近平主席珠玉のスピーチ集』(原題『平語近人』)を刊行いたしました。

 

本書は中国中央テレビCCTVの特別番組を書籍化したもので、QRコードから習近平国家主席のスピーチ(生声)やテレビ番組の動画を視聴することもできるvBook(ビジュアルブック)です。中国古典も含めた日本語訳は、専門家からも高い評価を受けました。本書は現在、全国の書店やオンライン書店で好評発売中です。

 

この度、本書翻訳チームの代表として、翻訳作業の中心を担った川端利香さんより、本書の翻訳を終えての体験談が寄せられました。

 

川端さんの翻訳体験談を皆さまと共有したく、以下に一部掲載いたします。是非ご一読ください。

 

●『中国古典を引用した習近平主席珠玉のスピーチ集』訳者の体験談/訳者チーム代表 川端 利香

 

■「自分の甘さ」を痛感 書籍翻訳に挑戦して 悶々とした思いに押されて書籍翻訳を志す

 

書籍翻訳を志すきっかけは人それぞれでしょう。私は悶々とした思いに後押しされて挑戦しました。

 

留学や勤務などで中国に滞在した日々は年々遠ざかり、中国語の感度が鈍っていくのに焦りを感じていました。また、仕事の一環で、中国の政策やニュースなどを翻訳したり、関連レポートを書く機会はありましたが、書籍翻訳のように一冊の本として成果が形に残るものはありませんでした。「これではせっかく学んだものを『減価償却』する一方ではないか」「いつか書籍翻訳に挑戦してみたい」。

 

悩んだ末、昨夏、翻訳スキルの向上を目指して日中翻訳学院の「高橋塾」第四期を受講しました。日本語と中国語は発想や視点が異なることなど、「腑に落ちる」ことが多く、苦戦すると同時にやりがいも感じました。受講期間が終わる頃、タイミング良く翻訳者募集があり、思い切って挑戦してみることにしました。

 

■叱咤激励を受けながらの翻訳作業

 

当初、応募したのは別の書籍でしたが、編集部とのやりとりを通じて、『中国古典を引用した習近平主席珠玉のスピーチ集』の翻訳を担当することになりました。その時、直感したのは「中国共産党総書記、国家主席という政治的に最高位の立場にある習近平氏のスピーチをテーマにした内容だから、翻訳には相当気を使うだろうなぁ」ということ。一方で、「ニュース翻訳には慣れているし、テレビ番組を書籍化した内容だからやってみたい、何とかなるだろう」と思いました。それが「大甘」(おおあま)だったのです。

 

最大の失敗は、翻訳のスケジュール管理を厳格にできなかったことです。編集部は翻訳者の自主性を重んじてくれ、原稿や締め切りをうるさく催促されることはありませんでした。一方、私は所属している会社の業務と翻訳作業の二足のわらじを履いたため、翻訳作業の進行に甘えが生じてしまいました。当初予定していた2019年末までにしっかりした初稿を提出することができず、張社長よりお叱りを受けました。

 

【編者よりその2】日本僑報社の人気書籍『中国人の苦楽観―その理想と処世術』の訳者福田櫻さんより、日中翻訳学院・高橋塾の受講感想が寄せられた。

 

【中文和訳の高橋塾・受講感想】一から翻訳を始めようと思っている方、キャリアを積んでいる方にもとても有意義な翻訳塾だ――『中国人の苦楽観』訳者・福田櫻さん  

 

高橋塾感想・福田櫻

 

高橋先生のご添削頂いた内容とその解説を読んでまず驚かされたのは、その論理的な説明です。私も様々な精読の授業や中国語の授業、添削を受けてきました。しかし自分の翻訳が添削された時、どうして自分の訳が間違いなのか、納得のいく回答を得られる機会というのはなかなかありませんでした。「そういうものだから」と済まされてしまうことは案外多いもので、結局納得のいかないもやもやが残ることもしばしばでした。

 

しかしその点、高橋先生の説明は長年の言語学的ご研究から論理的に組み立てられており、なぜ自分の翻訳が不適切なのかを指摘して頂けます。中国語は実質視点であり、日本語は話題視点である、という二つの言語の根本的な違いに気づかされ(詳しくは高橋先生のご著作「中日対照言語学概論」を一読されることをお勧めします)、自分の翻訳が中国語を日本語に訳す過程でどのように不適切だったのかを理解することができます。

 

このように書くと、なんだか厳しそう……と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、高橋先生の言葉は常に温かく熱心でいらっしゃいます。同じミスをしても根気よく直してくださいます。訳の良かった点も褒めてくださり、翻訳が嫌になることもないと思います。

 

私は翻訳とは全く畑違いの学部を卒業していますが、この高橋塾で学ばせていただき、昨年初めて一冊の本を翻訳することができました。一から翻訳を始めようと思っている方にも、もうキャリアを積んでいらっしゃる方にもとても有意義な翻訳塾だと思います。

 

最後にいつも熱心なご指導を頂いている高橋先生に感謝申し上げます。

 

■掲載済みの体験談(順不同)

 

【高橋塾受講感想】一から翻訳を始めようと思っている方、キャリアを積んでいる方にもとても有意義な翻訳塾だ――『中国人の苦楽観』訳者・福田櫻さん

http://duan.jp/news/jp/20210204.htm

 

「中文和訳」高橋塾の魅力―埼玉の佐藤正子さんから感想文

http://duan.jp/news/jp/20210118.htm

 

山本 美那子さん 『中国人の食文化ガイド』訳者

 http://duan.jp/news/jp/202009292.htm

 

福田 櫻さん 『中国人の苦楽観―その理想と処世術』訳者

 http://duan.jp/news/jp/20201027.htm

 

田中 京碁さん 『中国デジタル出版産業』共訳者

 http://duan.jp/news/jp/20201116.htm

 

佐々木 惠司さん 『中国アニメ・漫画・ゲーム産業』共訳者

 http://duan.jp/news/jp/20201222.htm

 

平松宏子さん 参考になる翻訳体験談

http://duan.jp/news/jp/20201208.htm

 



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企業名 日本僑報社
代表者名 段躍中
業種 新聞・出版・放送

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