第5回「斎藤茂太賞」が、若菜晃子『旅の断片』に決定! 旅の優れた書籍を選出した「旅の良書2020」も発表

一般社団法人日本旅行作家協会(会長/下重暁子、会員数193人)が主催する「斎藤茂太賞」の選考会が2020年7月10日(金)に行われ、第5回受賞作が、若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ編集/KTC中央出版発行)に決定した。また受賞作の選考と同時に「旅の良書2020」9冊も選出・発表された。 「斎藤茂太賞」は、当協会創立会長の故・斎藤茂太氏の功績をたたえ、その志を引き継ぐために2016年に創設したもので、今年が5回目となる。「旅の良書2020」は、斎藤茂太賞の選考過程でセレクトしたすべての作品を対象に、旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を選出するもので、今年が第2回目の「旅の良書」の発表となる。 授賞式は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえたうえ、日時等後日決定し、別途公表する。

報道関係各位

2020年7月13日

 

第5回「斎藤茂太賞」が、若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ編集/KTC中央出版発行)に決定!

旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を選出した「旅の良書2020」も発表

 

 

一般社団法人 日本旅行作家協会 会長 下重暁子

斎藤茂太賞実行委員会 委員長 市岡正朗

 

 

一般社団法人日本旅行作家協会(会長/下重暁子、会員数193人)が主催する第5回「斎藤茂太賞」の選考会が2020年7月10日(金)に学士会館にて行われ、以下のとおり受賞作が決定した。

「斎藤茂太賞」は、長年にわたり世界と日本の旅行文化の発展に貢献した当協会創立会長の故・斎藤茂太氏の功績をたたえ、その志を引き継ぐために2016年に創設されたもので、今年が5回目となり、2019年に発表された紀行文、エッセイ、ノンフィクションのジャンルから旅にかかわる優れた著作を表彰するものである。

また、「旅の良書」は、基本的に中学生以上を対象として、旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を選出するもので、斎藤茂太賞の選考過程でセレクトしたすべての作品を対象として、斎藤茂太賞の選考システムを活用して斎藤茂太賞実行委員会が選考・選出し、日本旅行作家協会の理事会の承認を経て認定するもの。今年が第2回目の発表となる。日本旅行作家協会選定の「旅の良書」マークを、選ばれた「旅の良書」の版元へ無償で提供する。

なお、第5回斎藤茂太賞授賞式は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえたうえ、日時等後日決定し、別途公表する。

 

 

[第5回「斎藤茂太賞」受賞作]

若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ編集/KTC中央出版発行)

 

[審査員]

下重暁子(作家・日本旅行作家協会会長)

椎名誠(作家・日本旅行作家協会名誉会員)

大岡玲(作家・東京経済大学経済学部客員教授)

芦原伸(ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事)

種村国夫(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会会員)

 

[第5回「斎藤茂太賞」最終候補作]

■若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ/KTC中央出版)

■乙武洋匡『ただいま、日本』(扶桑社)

■坂田ミギー『旅がなければ死んでいた』(ベストセラーズ)

■岡本仁『また旅。』(京阪神エルマガジン社)

 

 

 

[選評]

下重 暁子

作家/日本旅行作家協会会長

 

候補作品が送られてくると、まずはパラパラとページをめくって大まかに印象をつかみ、そのあと熟読するのだが、今回最初に手に取った3冊はどうもピンとこなかった。ところが、事情があってたまたま遅れて届いた1冊に目を見張った。「いいのがあったじゃない!」。それが『旅の断片』だ。コロナ禍の中で山荘に引き籠もり、じっくり読み進めていくと、ますますこの作品に引き込まれた。外国へ行って、珍しいものを見ようというのではなく、人々の普通の暮らしに目を向け、それを落ち着きのある優しい文章で綴っている。たとえば、とある街角。おばあさんが毎日毎日花に水をやっている。ただそれだけの風景が、なんと愛おしく心にしみることか。かつて、宮城県気仙沼市から渡った島で、一日中ひたすら牡蠣の殻をむいている人々の姿に、心底感動したことを思い出した。地に足のついた暮らし、なんでもない日常がいかに尊いものであるか、旅のスケッチ風のエッセイが、そのことを改めて感じさせてくれた。(談)

 

 

 

[旅の良書2020] (順不同)

■馬田草織『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)

家庭のキッチンから、街角のレストランまで、人生を変えるような味を求めてポルトガル各地を巡る“美味しい”が詰まった食と旅のエッセイ。

 

■吉田正仁『リヤカー引いてアフリカ縦断 時速5キロの歩き旅』(小学館)

時速5キロの旅だからこそ出会う事ができた絶景、自然、そして優しい人達。リヤカーを引いて世界中で徒歩旅を続ける筆者の1年にわたるアフリカ大陸での珠玉のエピソード。

 

■梅宮創造『英国の街を歩く』(彩流社)

街歩きで耳目にふれる看板や人びとの声などの「街にあるメッセージ」を観察してみると、そこには英国文化ならではの驚きが。豊富な写真とともに「英語」を楽しむエッセイ。

 

■滝澤恭平『ハビタ・ランドスケープ』(木楽舎)

日本37地域を歩き、そこに棲む人々の風景からその土地の物語を読み解く。まちづくりの専門家である筆者が紡ぎ出す風土の物語。

 

■ナカムラクニオ『世界の本屋さんめぐり』(産業編集センター)

その国の本屋を訪れれば、その国がわかる!旅先で本屋を訪れるという新しい楽しみ方を実践したブックカフェの店長による世界35ヵ国の本屋案内。

 

■芦原伸『ラストカムイ 砂澤ビッキの木彫』(白水社)

北海道からカナダ、そして鎌倉へ。没後30年、今また見直される異能のアイヌ彫刻家 砂澤ビッキの生涯と足跡を辿る紀行ドキュメンタリー。

 

■乙武洋匡『ただいま、日本』(扶桑社)

日本を飛び出した著者が、電動車椅子で海外移住も視野に入れた世界一周の旅へ! LGBTQ、障害者、難民……。世界のマイノリティと触れ合い、あらたに見えた日本社会の姿とは。

 

■坂田ミギー『旅がなければ死んでいた』(ベストセラーズ)

失恋と過労で、心身ともに瀕死状態で出発した、アラサー・独身・彼氏なしの世界一周ひとり旅。行き詰まり・生きづらさを感じているすべての人を勇気づける奇跡の旅行記。

 

■岡本仁『また旅。』(京阪神エルマガジン社)

旅の時間だけがもたらすもの。密やかでスリリングな発見と出会いの連鎖。6年かけて、撮った・歩いた・食べた。「あたらしい日本地図」を描く『暮しの手帖』連載の旅エッセイ。

 

 

[第5回「斎藤茂太賞」ならびに「旅の良書2020」お問い合わせ]

一般社団法人 日本旅行作家協会事務局(担当/八重野充弘)

〒104‐0061 東京都中央区銀座1-5-5 明興ビル4F

TEL03‐3538‐2345 FAX03‐3538‐2346

E-mail:jtwo@minos.ocn.ne.jp



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企業名 一般社団法人 日本旅行作家協会
代表者名 下重暁子
業種 新聞・出版・放送

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