広島「被爆体験証言者」の想いをVRを使って後世へ引き継ぐ!「タイムカプセルプロジェクト」始動!
高齢化によって、近い将来いなくなってしまうと言われている「被爆体験証言者」。戦争の事実・悲惨さ・教訓・命の尊さを次世代に引き継ぎ平和について考えてもらうため、世界初の試みとして被爆証言者の体験談を最新映像技術(VR)で記録します。 公開は8月15日、終戦の日にオフィシャルHP上で全動画が公開されます。
「時代の記憶」を令和へ。タイムカプセルプロジェクト始動!
この度、タイムカプセルプロジェクトが始動し、第一弾が8月15日(オフィシャルHP上)に公開になることになりました。
タイムカプセルプロジェクトとは、薄れゆく明治・大正・昭和・平成の「記録・記憶・文化・想い」を最先端映像技術(3DVR)を駆使したドキュメンタリーで残し、令和へ引き継ぐためのプロジェクトです。
どうして現在があるのか?どんな未来を作るべきなのか?年号が令和に変わった今、人々にもう一度考えてもらえるきっかけを作る。
「歴史アーカイブ」というプレゼントを次世代へ残すことが、5年後…10年後に繋がる大きな意味を持つ事だと思っています。
コンセプト動画
プロジェクト第一弾は「広島被爆証言者」
高齢化を理由に、数年後にはいなくなってしまうと言われている被曝証言者。
(公財)広島平和文化センターに所属していた被爆体験証言者は一番多い時で49名いました。しかし、現在は37名に減少しています。その大半がすでに80歳を超えています。戦争の事実・悲惨さ・教訓・命の重さを後世に伝えるため、被爆証言者の想いをアーカイブします。
被爆証言者の方をVRで残すのは日本で初の試みです。平成は唯一戦争が無かった時代です。その反面、人々の記憶からは「戦争」の悲惨さや争いが引き起こした悲劇が薄れていっています。時代が令和に変わった今、戦争の悲劇を繰り返さないために「被爆証言者の体験談」は残さなければいけないと考えています。
最新映像技術VR180を導入
今プロジェクトはインタビュー形式の2Dドキュメンタリーと、被爆体験証言者の講話を3DVRで収めた記録映像の2パートで構成されています。
2Dドキュメンタリーは被爆体験証言者の現状と想いを知ってもらう内容になっており、本編では被爆体験証言者の体験を元に描かれた「原爆の絵」が随所に使用されています。映像ではなくあえて絵で表現される事で、視聴者の想像力を刺激し、より深く戦争の悲惨さを考えられる内容になっています。
講話映像の方はGoogleが発表した、前方180度の撮影に特化したVRフォーマット「VR180」を導入しました。
人間の視野角は両眼視でおよそ90°〜100°です。VR180は、それを超えた180°で左右上下を立体的に(3D)映し出せるため、実際にその場所にいるような、目の前で人と話しているような臨場感を味わえるフォーマットです。
数年後には聞けなくなってしまうかもしれない被爆体験証言者の生の言葉や息遣いなど、3DVRの強みを前面に出した記録映像になっています。
監督は世界でも高い評価を受ける清水健斗
企画・取材・監督を務めたのは映画監督清水健斗。
3.11を題材にした「漂流ポスト」が国内だけでなく、世界からも高い評価を受け6月に行われたニース国際映画祭2019では外国語映画短編部門で最優秀作品賞を獲得するなど、丁寧な取材と人間の機微を絶妙に引き出す事ができる数少ない若手監督です。
今作も広島に何度も足を運び取材と交渉を重ねた結果、広島平和記念資料館の協力を得る事ができ制作に繋がりました。
清水健斗のコメント:
映像を作る人間として未来へ「残す」というのは、非常に大切な事だと考えています。東日本大震災以降、私は映像ができる社旗貢献というのはどんな事なんだろうとずっと考えていました。その中で、広島の被爆体験証言者が減少の一途を辿っていることを知り、今回の企画を考えました。
失って初めて気づく物が多くあります。それはどんなに技術が進歩しても「何か」を残しておかなければ復元することはできません。今できる技術で様々な物事を「アーカイブ」することはきっと未来に役立つと信じています。
公開は8月15日を予定
オフィシャルHP開設と共に、動画公開の予定です。
このタイムカプセルプロジェクトは今後も明治・大正・昭和・平成が残してきた「時代の記憶」をアーカイブしていく予定です。
なお、今作はクラウドファンディングサイトCAMPFIREで制作費・編集費の一部の支援を募っています。
https://camp-fire.jp/projects/view/180817
スタッフリスト
企画・取材・監督:清水健斗
撮影:川口雄介
出演:川崎宏明(被爆体験証言者)
音楽:伊藤明日香
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企業情報
企業名 | 清水健斗 |
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代表者名 | 清水健斗 |
業種 | エンタテインメント・音楽関連 |