京都府舞鶴市、市直営の「舞鶴引揚記念館」が開館30周年の記念日にグランドオーブン!

京都府北部の日本海に面し、終戦直後から13年間にわたり約66万人の引揚者を受け入れてきた“引き揚げのまち”の舞鶴市は、市直営の「舞鶴引揚記念館」の2期リニューアル工事が完了し、開館30周年の記念日にあたる本年4月24日にグランドオープンしました。当日は約250名が参加した「記念セレモニー」を執り行いました。

平成30年4月27日

舞鶴市観光まちづくり室観光商業課

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《引き揚げのまち・舞鶴》

開館30周年の「舞鶴引揚記念館」

開館記念日(4月24日)にグランドオープン!

2期リニューアル工事が完了。記念セレモニーに約250名が参加

見て、体験して当時を実感する

「企画絵画展示室」と「抑留生活体験室」を新設

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 京都府北部の日本海に面し、昭和20(1945)年の終戦直後から

13年間にわたり、約66万人の引揚者を受け入れてきた“引き揚げの

まち”舞鶴市(市長:多々見良三)は、このほど、市直営の舞鶴

引揚記念館(館長:山下美晴)の2期リニューアル工事が完了し、

開館30周年の記念日にあたる本年(2018年)4月24日(火)に

グランドオープンしました。

開館30周年およびグランドオープン記念セレモニーの様子
(平成30年4月24日、舞鶴引揚記念館にて)

 当日(4月24日)は、来賓、シベリア抑留・引揚体験者、当市

引揚記念館事業の支援者、市民代表、地元の小学生をはじめ、堤 茂

副市長(舞鶴市長職務代理者)、山下美晴館長など関係者を含む

約250名が参加し、記念撮影の後、午前10時から、開館30周年と

グランドオープンを祝う「記念セレモニー」を執り行いました。

 また同日から、2期リニューアルで新設した企画絵画展示室で

「平成30年度第1回企画展 グランドオープン&開館30周年特別

企画展 MEMORY OF WORLD -たどる記憶 たずねる過去-」

がはじまり、シベリア抑留や引き揚げの過酷さ、生きている実感、

生き抜こうという強い意志、望郷の想いなど、作者が体験し忘れ

られない場面や想いを描いた回想画79点を展示しています。

企画展は7月1日(日)まで開催、入館料だけで見学できます。

 

《2期リニューアルの主な内容》

 舞鶴引揚記念館は、昭和63(1988)年4月23日、年々薄れてゆく

戦争や引き揚げの史実を若い世代に伝承し、平和の尊さと祈りを

発信していくことを目的に開館。平成27(2015)年10月、

シベリア抑留と引き揚げの資料570点が「ユネスコ世界記憶遺産」

に登録されたことを機に、展示室やエントランスを全面改修し、

平和学習のためのセミナールームを新設するなど、全面リニュー

アル(1期)を行いました。

 今回の2期リニューアルでは、世界が認めた「ユネスコ世界記憶

遺産」にふさわしい登録資料の活用と適切な保存・管理の環境の

整備を目的に、抑留体験者や引揚者などが当時の様子を描いた

約1,300点の回想絵画を展示する「企画絵画展示室」を増築。

併せて、戦争を知らない若い世代に、シベリア抑留者が体験した

厳しく過酷な収容所の生活環境を伝え、理解と共感を深めてもらう

ために、ラーゲリーの兵舎の内部とその周辺を再現した「抑留生活

体験室」を新設しました。

「企画絵画展示室」の内観

 特に「抑留生活体験室」では、ラーゲリーで実際に行われていた

「生きるための工夫」として、収容人員数以上の抑留者が収容され

たラーゲリーでは寝るスペースも極端に狭いため、木製の二段

ベッドに頭と足を交互にして眠っていたこと。わずかに与えられる

食事を仲間と公平に分けて食べるために、手作りの天秤で黒パンを

量っていたことなど、抑留体験者の証言を基にした生活の一部を

体験・体感できると共に、抑留者たちが最後まで「生きる希望を

失わなかった」ことを伝えていきます。

「抑留生活体験室」の内観

 

【舞鶴引揚記念館 概要】

●2期リニューアル概要

整備目標         

 ・平和学習に適した次世代体験型展示

 ・「ユネスコ世界記憶遺産」にふさわしい保存活用環境整備

 ・来館者の満足度の向上

工期               

 平成29(2017)年7月~平成30(2018)年3月

工事延床面積   

 増築部分:412.88㎡、改修部分:47.48㎡

竣工日            

 平成30(2018)年3月20日(火)

オープン日        

 平成30(2018)年4月24日(火)

   ※同日は、開館30周年記念日

整備概要         

 ・企画絵画展示室の増築

  開館から30年間に寄贈された約1,300点の絵画、漫画(イラ

  スト)などの展示に利用。

 ・抑留生活体験室の新設

  ■木製の二段ベッドや薪ストーブが置かれていたラーゲリーの

   兵舎の内部、作業道具や薪などが置かれたラーゲリー敷地内

   を再現。

  ■頭と足を交互にしてベッドに寝る、手作り天秤を使って

   黒パン(模型)を量って分ける、抑留者の外套(当時のもの)

   にふれる、かばんの中の持ち物を取り出すなどが体験できる。

  ■音響で、窓が軋む、隙間風が漏れるなどの寒々とした吹雪の

   夜明けを演出

  ■窓の外に広がる極寒のシベリアを液晶モニターと音響で演出

 ・収蔵庫の増築

  「ユネスコ世界記憶遺産」登録資料をはじめ、貴重な資料の

  適切な保存環境を保つため、温湿度管理のできる空調設備を導入。

 

●施設概要

施設名            

 舞鶴引揚記念館

開館日            

 昭和63(1988)年4月24日 

   ※平成24(2012)年から市の直営施設

所在地            

 京都府舞鶴市字平1584番地

開館時間         

 9:00~17:00

休館日            

 毎月第3木曜日(8月と祝日を除く)、

 年末年始(12月29日~1月1日)

入館料            

 <個人>

  大人300円、学生(小学生~大学生)150円

 <団体(20人以上)>

  大人200円、学生(小学生~大学生)100円

   ※舞鶴市内在住・在学の学生は無料

公式WEBサイト 

 http://m-hikiage-museum.jp/

施設面積         

 引揚記念館(延床面積:1348㎡)

 絵画美術品収蔵庫(延床面積:125.13㎡)

収蔵資料数      

 シベリア抑留や引き揚げに関する約16,000点

常設展示資料数

 約1,500点

入館者数         

 414万9,553人(平成30年4月24日現在)

 

【グランドオープン&開館30周年特別企画展 概要】

催事名            

 「平成30年度第1回企画展 

  グランドオープン&開館30周年特別企画展

  MEMORY OF THE WORLD -たどる記憶 たずねる過去-」

目的               

 このたびの「企画絵画展示室」のグランドオープンに伴い、舞鶴

 引揚記念館が収蔵するシベリア抑留と引き揚げの回想画約1,300

 点の中から79点を展示すると共に、すべての回想画を映像で

 紹介する。

   ※同館が収蔵する回想画は、過酷な場面だけでなく、

    抑留中に他国の兵士と交流があったこと、子供の目線から

    みた引揚の記憶など、さまざまな側面から描かれている

    ことが大きな特徴。

期間               

 平成30(2018)年4月24日(火)~7月1日(日)

   ※期間中の休館日:5月17日(木)、6月21日(木)

場所               

 舞鶴引揚記念館 企画絵画展示室

料金               

 入館料だけで見学可能

展示絵画点数   

 79点(映像コーナーでは所蔵する1,300点すべてを紹介)

展示絵画の作者

 全32名

  ■「ユネスコ世界記憶遺産」登録資料〔3名/順不同、敬称略〕

   羽根田光雄、木内信夫、安田清一

  ■引き揚げ漫画挿絵(イラスト)〔12名/順不同、敬称略〕

   赤塚不二夫、北見けんいち、ちばてつや、高井研一郎、

   森田挙次、上田トシ子、古谷三敏、横山孝雄、山内ジョージ、

   山口太一、林静一、バロン吉元

  ■油彩・水彩画〔17名/順不同、敬称略〕

   佐藤清、斎藤邦雄、荒木忠三郎、小林英夫、吉田勇 ほか

 

※舞鶴観光の情報は「まいづる観光ネット」を参照してください。

   http://www.maizuru-kanko.net/

※状況によって、イベントの内容を変更・中止する可能性があります。

 予めご了承ください。

 

 

※参考1:「世界記憶遺産」の名称について

 「世界記憶遺産」の名称は、平成28(2016)年6月、文部科学省

と外務省が英語名の「Memory of the World」を直訳する『世界の

記憶』に改称すると発表しました。

 舞鶴市では、「舞鶴への生還 1945-1956シベリア抑留等日本人の

本国への引き揚げの記録」の登録申請時(平成26年3月)および決定

時(平成27年10月)に「世界記憶遺産」を使用していた経緯があり、

また市民などに浸透していることから、現在も「世界記憶遺産」の

名称を使用しています。

 

※参考2:舞鶴市の紹介

 舞鶴市は、縄文時代から交易の要所として繁栄し、明治34

(1901)年の舞鶴鎮守府(旧海軍の統括機関、初代司令官庁は東郷

平八郎)の開庁以来、日本海側で《唯一の軍港都市》として発展

してきました。

 市内は、戦国武将・細川幽斎が築いた田辺城の城下町として古い

町並みが残る「西地区」。平成28年度の「日本遺産」に認定された

旧海軍ゆかりの「赤れんが倉庫群」など、近代化遺産が数多く残る

「東地区」を中心に形成されています。

 現在、市内沿岸部には海上自衛隊舞鶴地方総監部、第八管区海上

保安本部が設置され、「海上自衛隊」と「海上保安庁」の拠点が

同一の市に設置されている《全国で唯一》の都市です。

 また、舞鶴市は戦後13年間にわたり、海外から約66万人の

引揚者を迎え入れた「引き揚げのまち」でもあり、平成27(2015)

年10月、舞鶴市が所蔵するシベリア抑留と引き揚げに関する資料

570点がユネスコの「世界記憶遺産」に登録されました。

 舞鶴市は、70年以上前、旧ソ連時代のウズベキスタン(平成3年

独立、現在はウズベキスタン共和国)における日本人抑留者の

実直で勤勉な仕事ぶりが「縁」となり、平成29(2017)年11月、

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会における

同国のホストタウンとして、レスリングと柔道の2競技の事前合宿

が決定しました。

  人口:80,903人(平成30年4月1日現在の推計人口)

  面積:342.12k㎡(平成28年4月1日現在)

  市長:多々見良三(たたみ・りょうぞう)

舞鶴市の地図

 



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企業情報

企業名 舞鶴市
代表者名 多々見良三
業種 国・自治体・公共機関

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