被災地フクシマの教育が日本を変える―子どもたちが未来を描く映画制作アクティブラーニングの報告―
東日本大震災と原子力災害から6年、福島県広野町では地域の未来の描くアクティブラーニングが展開されています。広野中学校が2015年から取り組んでいる映画制作教育は、メディア教育先進国のオーストラリアの取り組みを参考にした取り組みです。多民族国家オーストラリアが異なる背景を持つ子どもたちの多様性を促すために導入をした手法が、震災後の特殊な環境下における子どもたちの地域理解を促すアクティブラーニングとして活用されています。この度、広野中学校での2年目の取り組みを終え、プロジェクトの報告書が完成しました。災害被災地における子どもたちの心の復興のみならず、地域の担い手を育成する可能性を示唆した本取り組みは、他地域での汎用も広がり、多様な地域の課題を解決する人材育成に有効なアクティブラーニングとして注目を受けています。
2017年2月15日(水)
報道関係各位
一般社団法人リテラシー・ラボ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
福島県広野町発 映像教育プロジェクト報告書が完成
- 子どもたちが映画制作を通じて地域の人や文化の魅力を再発見するプロジェクトの報告 -
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
教育支援事業を手掛ける、一般社団法人リテラシー・ラボ(所在地:東京都渋谷区、代表理事:千葉 偉才也)は、2015年より福島県双葉郡で取り組んできた 映像教育プロジェクトの報告書を、2017年2月17日(金)より公表します。
■地域理解の学びとアクティブラーニング 映像教育プロジェクト
【背景】
東日本大震災と原子力災害からの復興を目指す福島県広野町。故郷を一度は離れざるを得なかった子どもたちが、地域を学び、地域の魅力を再発見してまちづくりの担い手としての意識を育むことが復興に向けた重要な要素でした。本プロジェクトは、地域理解と主体的な学びアクティブラーニングを同時に得ることのできる取り組みとして期待をされ実施がされました。
【報告書概要】
2015年度、2016年度の2年にわたり福島県双葉郡の広野中学校で実施された映画制作を通じたアクティブラーニングについての取り組みの内容と今後の展開について取りまとめた報告書です。
本取り組みは、多民族国家オーストラリアにおける多様性の向上を促す教育として公教育で実施がされてきた手法を広野町で実施をした初めてのケースです。原子力災害による被災地での心の復興やアクティブラーニングへの効果のほか、他地域での汎用の可能性も実証され、東京都豊島区でも採用がされるなど拡がっています。
国内各地の抱える地域の課題を解決する、地域の担い手としての意識を育む教育としての展開が期待される本プロジェクトについて、広野町の事例の紹介とかかわった学生スタッフなどの感想なども掲載をして報告書をとりまとめています。
<3つの特長>
1:被災地の復興を教育から後押しする
原子力災害によって故郷からの避難を余儀なくされた子どもたちの地域理解と郷土愛の醸成を促す。
2:主体的な学びアクティブラーニング
映画制作のプロセスは取材や撮影などすべてが能動的であり、すべてがアクティブラーニングとしての要素を孕んでいる。
3:地域の「いま」を切り取り残すアーカイブ機能
復興に向かう被災地は、日々風景も環境も変化を続けている。そういった地域における、映像メディアによるアーカイブは、故郷を残す一つのアイディアでもある。これは、被災地域だけではなく、国内のほとんどの地域に当てはまるニーズである。
【今後の展望】
これまで2年間にわたる広野町の取り組みは、本プロジェクトが被災地域のみではなく、国内各地の地域課題の解決の一助になることが実証されました。本年度は広野町以外の地域へ広がり、次年度は5か所程度の地域での実施が期待されています。
2016年度:広野町(福島県)、豊島区(東京都)
2017年度予定:広野町(継続)、豊島区(継続)、富岡町(福島県)、夕張市(北海道)、その他
【一般社団法人リテラシー・ラボについて】
事務所所在地:150-0034 東京都渋谷区代官山町15-9 代官山センタービル4F
代表者:代表理事 千葉 偉才也
設立:2015年12月
TEL:08010540872
Email:izaya@literacy-lab.org
事業内容:教育支援事業、公共政策コンサルティング
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
添付画像・資料
添付画像をまとめてダウンロード
企業情報
企業名 | 一般社団法人リテラシー・ラボ |
---|---|
代表者名 | 千葉 偉才也 |
業種 | 教育 |