ジョンソン・エンド・ジョンソン、世界的な生命科学のインキュベーターJLABS@トロントをカナダ・オンタリオ州に開設

米国の製薬・医療最大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは、米国以外で初の生命科学研究開発部門JLABS incubatorの拠点を、2016年春にカナダ・オンタリオ州に開設すると発表致しました。 

米国の製薬・医療最大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは、米国以外で初の生命科学研究開発部門

JLABS incubatorの拠点を、2016年春にカナダ・オンタリオ州に開設すると発表致しました。 この研究所はJLABS@トロントと呼ばれ、トロント大学、MaRSディスカバリ―地区※1およびオンタリオ州とのパートナーシップによって設立されます。

JLABS@トロント完成イメージ

 

オンタリオ州は、「雇用と繁栄基金(Jobs and Prosperity Fund)」の「戦略的パートナーシップ・ストリーム(Strategic Partnership Stream)」を通じて1,940万カナダドル(約17億6500万円)を今回のライフサイエンス・インキュベーター、JLABS@トロントに投資します。今回の戦略的な提携によって、同州は雇用促進や新規事業スタートアップ企業の成長を期待しています。

 

JLABS@トロントは、ライフサイエンス関係の有望な若い企業を約50社収容し、彼らに最先端の研究施設と医療機器のデジタルプロトタイピング(試作)ラボ、科学・産業、資本調達の専門家へのアクセスなどを提供することで、オンタリオ州のライフサイエンス部門を更に強化することが期待されます。 2016年春に開設が予定されるJLABS@トロントは、ジョンソン・エンド・ジョンソンのサンディエゴ、サンフランシスコ、ボストン、ヒューストンに展開する、同社のライフサイエンス・インキュベーターのネットワークに加盟することになります。

 

世界的なライフサイエンス企業とパートナー関係を築き、オンタリオ州の競争力を強化できることは州政府の経済計画に沿ったものです。この経済計画は、人々の才能と技能・技術に対する投資、公共インフラに対するオンタリオ州史上最大の投資、ダイナミックで革新的なビジネス環境の整備、引退後の堅実な貯蓄計画の構築、という4つの柱から成っています。

 

今回のパートナーシップについて、オンタリオ州政府のブラッド・デュグイッド(Brad Duguid)経済開発・雇用・インフラストラクチャー大臣は次のように述べています。

「JLABS@トロントは、トロントをジョンソン・エンド・ジョンソンの協力研究者や投資家のネットワークと結びつけることで、オンタリオ州のライフサイエンス分野のスタートアップ企業の成長を促進できると、大いに期待しております」。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンJLABSのメリンダ・リクター (Melinda Richter) 代表は、「トロントには、世界有数の大学病院や国際レベルの研究機関があり、加えて、スタートアップ企業への強力な協調体制など、活力のある医療・ヘルスサイエンス・コミュニティの本拠地となっています。 これらの理由から、JLABSを最初に国際的に拡大する際の拠点として、トロントが私たちの最優先の選択となりました」とコメントしています。

 

関連情報

 

● 「雇用と繁栄基金の戦略的パートナーシップ・ストリーム」(Strategic Partnership Stream of Jobs and Prosperity Fund)は、産業の転換をもたらす可能性のある技術を重点的に扱うパートナーシップ・プロジェクトを支援します。

● 「雇用と繁栄基金」はすでにシスコやオープンテキスト、フォード、ホンダ、リナマーやトヨタなどの企業に約9億カナダドルの投資を行ってきました。これらの投資はオンタリオ州の雇用促進に大きく貢献しています。

● JLABS incubator は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが大学や研究所で研究開発されるライフサイエンスの新しい発見や技術の商業化をサポートし推進するために米国各地で展開しているものです。今回のJLAB@トロントの開設は、米国以外で初のプロジェクトです。

JLABS incubatorについての詳細は、http://jlabs.jnjinnovation.com/about/overview (英語)を

ご覧ください。

 

※1 MaRS ディスカバリー地区(MaRS Discovery District)について

MaRSディスカバリー地区は、トロントにあるイノベーションセンターです。MaRSはパートナーと連携して、イノベーションの促進、加速、拡大に努め、カナダの次世代を担う成長企業の育成を支援しています。過去3年間で、MaRSで起業したクライアント企業が調達した資本総額は7億5,000万カナダドルを超え、年間3億7,500万カナダドルの収益を挙げ、3,500名を超える雇用を創出しました。

公式ウェブサイト:http://www.marsdd.com/about/ (英語)

 

※為替レートは1カナダドル=91円で計算しています。

 

 

■オンタリオ州のライフサイエンス産業について

オンタリオのライフサイエンス産業は、1900もの会社で形成されており、6万人以上の人々が同産業に従事しています。カナダの総収入の半分以上をライフサイエンス産業が創出しており、輸出額は約83億カナダドルにもなります。トロント大学をはじめとした、オンタリオの44もの大学とカレッジが毎年38.000人のライフサイエンス分野のエンジニアまたは数学の学位を取得した学生を輩出しており、その多くがオンタリオ州のライフサイエンス産業を支える人材となります。

 

■オンタリオ州について

オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、人口の39%、カナダの輸出品の38%がオンタリオ州に集中しています。オンタリオ州のビジネス環境は世界で成功するために設計されており、北米で効率のよい、国際貿易と投資の中心となっています。多文化の労働力、合理的な規則、低リスクの投資環境、競争力のあるビジネスコスト等多くの事柄が保証されています。

世界の主要企業がこれまでにオンタリオ州で事業を設立または、拡大を行ってきました。それらの企業の分野は、自動車、航空宇宙産業、ライフサイエンス、バイオテック、金融、鉱業など多岐にわたります。約200社の日系企業も、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キヤノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。

 

■オンタリオ州政府在日事務所について

オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月に開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。

 

 

 

 



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企業情報

企業名 カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口
代表者名 森田 美恵子
業種 国・自治体・公共機関

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