ARM NEONに最適化された、ディープラーニングライブラリ「UncannyDL」の提供を開始

イーソル株式会社、Uncanny Vision Pvt. Ltd.および株式会社ビーティージーコンサルティングは、組込み機器向けディープラーニング(深層学習)ライブラリ「UncannyDL」の提供を開始したことを発表します。

2015年8月27日

報道関係者各位

 

イーソル株式会社

Uncanny Vision Pvt. Ltd.

株式会社ビーティージーコンサルティング

 

 

ARM NEONに最適化された、ディープラーニングライブラリ「UncannyDL」の提供を開始

 

~GPUやクラウドコンピューティングを利用せずに、ADAS、マシンビジョン、監視カメラ等の様々な組込み機器における高度な画像認識が可能に~

 

 

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)、Uncanny Vision Pvt. Ltd.(本社:インド バンガロール市、代表取締役:Ranjith Parakkal、以下Uncanny Vision)および株式会社ビーティージーコンサルティング(本社:東京都港区、代表取締役:下村 真紀子、以下BTG)は、本日、組込み機器向けディープラーニング(深層学習)ライブラリ「UncannyDL」の提供を開始したことを発表します。これにより、高性能なPCやGPU(Graphic Processing Unit)、クラウドコンピューティングといった、外部のデバイスやコンピューティング技術を利用しなくても、スタンドアロンの組込み機器でディープラーニングを利用したアプリケーションを実装できるようになります。本製品とUncanny Vision社製の超高速コンピュータビジョンライブラリ「UncannyCV」を合わせて使うことで、ADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)、マシンビジョン、ロボット、監視カメラ、モバイルアプリなど、リソース制限が厳しい様々な組込み機器での高度な画像認識が可能になります。

 

人間の脳の働きを模したディープラーニングは、音声や画像、文章などの認識精度を高度に高められる技術として、世界の多くの企業が注目をしています。しかし、ディープラーニングの実現には膨大な量の計算処理が発生するため、ハードウェアリソースに制限のある組込み機器での導入は難しいとされていました。今回、組込み機器向けのアルゴリズム開発で多数の実績を持つUncanny VisionがARM(R) NEON(TM)(以下NEON)に最適化したUncannyDLの提供を開始したことで、ユーザは、高性能なPCやGPU、クラウド技術といった、外部のコンピューティングパワーに依存せずに、NEON搭載プロセッサを実装した様々な組込み機器でディープラーニングを利用することができるようになります。さらに、OpenCVなどとの比較で2倍から20倍のコンピュータビジョンの性能向上が見込めるUncannyCVと組み合わせることで、高精度な画像認識が可能となります。

 

UncannyDLは、ディープラーニングの実現手法の一つであるCNN(Convolutional Neural Network:畳み込みニューラルネットワーク)手法をベースに開発されました。重層構造を持つCNNの採用により、元画像に平行移動を加えた画像や手書き文字の特徴を段階的かつ自動的に抽出し、正確に識別することを可能にします。UncannyDLには、NEON搭載プロセッサ向けUncannyDLライブラリのほか、2種類のデフォルト・ディープラーニングネットワーク(ユーザ独自のネットワークにも対応)、1,000種類の物体に対する学習データ、製品マニュアルが含まれます。ライブラリの提供に加えて、ディープラーニングの実現に不可欠な学習作業を支援するサポートプランを用意しています。ユーザ独自で行うものからUncanny Visionが全て行うものまで、ニーズに合わせて複数のプランから選択ができます。

 

UncannyDLは、NEON搭載のARM(R) Cortex(R)-A5/A7/A8/A9/A12/A15をコアとしたプロセッサ、LinuxやAndroidといったOSに対応しています。今後、各種プロセッサ(ARM Cortex-A50プロセッサ、インテル(R) Atom(TM) プロセッサ)や各社製FPGA、イーソル製リアルタイムOS「eT-Kernel」を含む様々なOSにも対応予定です。

 

 

Uncanny Vision社 代表取締役 Ranjith Parakkal のコメント

「今年5月の発表以来、UncannyDLはADASや監視カメラ、モバイルアプリなど、様々な分野のお客様から多くの引き合いを頂いています。今回、これらのお客様にUncannyDLの提供ができることを大変嬉しく思うとともに、組込み機器でのディープラーニングの普及が加速することを願っています。」

 

株式会社ビーティージーコンサルティング 最高執行責任者 木村 兼 のコメント

「モバイル製品を含む組込み機器におけるディープラーニングの利用ができること、特に、クラウドへの接続なしでその実現ができることは、ものづくりに携わる日本企業にとって大きな意味を持ちます。イーソルを通じてUncannyDLを提供することで、そうしたお客様の競争力向上に貢献できるものと期待しています。」

 

イーソル株式会社 常務取締役 上山 伸幸 のコメント

「ドライバーの安全運転支援や監視カメラなどの防犯システム、医療や産業用のロボット、ウェアラブルコンピューティングなど、高度な画像処理・画像認識の技術が求められる場面が広がっています。このようなシステムの開発に携わるユーザのニーズに応えるため、イーソルは、Uncanny VisionやBTGをはじめとした優れた技術を持つパートナーと提携しています。引き続き、自社およびパートナーの製品・サービスを組み合わせ、最適なソリューションをご提案していきます。」

 

 

<補足資料>

▽ ビーティージーコンサルティング ホームページ:http://www.btg-c.com/

▽ Uncanny Vision社 ホームページ:http://www.uncannyvision.com/

▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。



企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

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