イーソルの機能安全対応TRONベースソフトウェアプラットフォームが、ルネサス社の産業・家電・OA分野のHMI機器向けASSP「RZ/Gシリーズ」をサポート

イーソル株式会社は、ルネサス エレクトロニクス社が産業、家電、OA分野のHMI機器向けに開発したASSP「RZ/Gシリーズ」に、イーソルのTRONベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」が対応したことを発表します。

2015年4月28日
報道関係者各位

イーソル株式会社


ルネサス社の産業・家電・OA分野のHMI機器向けASSP「RZ/Gシリーズ」を、イーソルの機能安全対応TRONベースソフトウェアプラットフォームがサポート

~ルネサス社のエコシステムパートナーとして、高性能なHMIシステム開発における高品質の確保と、TRONおよびLinux資産を活用した効率的な開発を支援~


イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、ルネサス エレクトロニクス社(以下ルネサス)が産業、家電、OA分野のHMI機器向けに開発したASSP「RZ/Gシリーズ」に、イーソルのTRONベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」が対応したことを本日発表します。機能安全規格IEC 61508(産業機器)SIL 4およびISO 26262(自動車)ASIL Dのプロダクト認証を取得し、POSIX仕様にも準拠したeT-Kernelプラットフォームの利用により、ITRON、T-KernelおよびLinuxのソフトウェア資産の再利用と、高品質の確保が容易になります。高品位なグラフィックス機能に加え、複数の動画処理や顔認証などの高度なビデオセンシング機能などを実装し、高い安全性が求められる監視カメラや工場ロボット、ネットワーク機器などにも最適です。イーソルはルネサスの実績あるエコシステムパートナーの1社として、RZ/GシリーズASSP向けのソフトウェア開発を強力に支援します。

イーソルは「第18回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」(会期:2015年5月13日(水)~15日(金)、会場:東京ビッグサイト(東京・有明))のイーソルブース(ブース番号:西7-20)にて、RZ/Gシリーズに対応したeT-Kernelプラットフォームのデモを実演します。

RZ/Gシリーズには、デュアルコア ARM(R) Cortex(R)-A15 MPCore(TM)プロセッサを搭載する「RZ/G1M」と、デュアルコア ARM Cortex-A7 MPCoreプロセッサを搭載する「RZ/G1E」があります。高性能なPowerVR(TM)アーキテクチャグラフィックス3Dコアと、ルネサス独自のフルHDに対応した動画コーデックを搭載しているため、優れた表現力を実現できます。また、最大1.5GHz(RZ/G1M)のCPU処理性能と外部メモリへの高速なアクセス速度を活かして、監視システムに必要な複数の動画処理や顔認証などのビデオセンシング機能や、高度なマルチメディア処理を実現できます。RZ/Gシリーズはルネサスの車載情報機器向けSoC「R-Car」で培った先行技術を活用しているため、産業機器やデジタル家電、OA機器において、メータクラスタや全周囲モニタシステムなどのハイエンドな車載情報端末システムで使われている高度なHMIを実現できます。

eT-Kernelプラットフォームは、マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eT-Kernel Multi-Core Edition」をコアに、開発ツール「eBinder」、ファイルシステム、ネットワークプロトコルスタック、USBホスト/デバイススタック、グラフィックスを含む各種ミドルウェア、およびプロフェッショナルサービスが統合されています。T-KernelとPOSIXの2つのオープン仕様をサポートしているため、μITRON、T-Kernel、Linuxなどのソフトウェア資産を活用できます。eT-Kernel Multi-Core Editionに実装されたイーソル独自の「ブレンドスケジューリング」技術は、ARM Cortex-A15/A7 MPCoreプロセッサが持つ優れた処理性能を有効に引き出せる対称型マルチプロセッシング(SMP)と、リアルタイム性を保証できる非対称型マルチプロセッシング(AMP)の混在を可能にします。eT-Kernel Multi-Core Editionと緊密に統合されたeBinderは、マルチコア向けソフトウェア開発で重要なマルチプログラミングと、複雑なマルチコアシステムのデバッグや解析を強力にサポートする様々なツールを提供します。eBinderの利用により、高品質なマルチコア向けソフトウェアを効率的に開発できます。

eT-Kernelは、機能安全規格 IEC 61508(産業機器)およびISO 26262(自動車)ともに最高の安全度水準(ASIL D、SIL 4)のプロダクト認証を取得しており、セーフティ・クリティカルなシステム開発へのeT-Kernelの適用性が確認されています。イーソルは、eT-Kernelに加え、セーフティ関連ドキュメントをパッケージにした「eT-Kernel Platform Safety Package」を提供し、機能安全規格の適合を目指すユーザを対象に、コストの低減と製品の市場投入期間の短縮に貢献します。

eT-Kernelプラットフォームは、ルネサスのRZ/Gシリーズに加え、RZ/Aシリーズ、またR-CarやSuperHファミリなど、ルネサスの各種マイコンやシステムLSIをサポートしています。イーソルは、R-Carコンソーシアムをはじめとするルネサスのプラチナパートナーとして、ルネサスとの連携のもとRZ/Gシリーズをはじめとする各種マイコンやシステムLSIに対応する、リアルタイムOS、開発環境、各種ミドルウェアの開発を順次進めていきます。


ルネサス エレクトロニクス株式会社 第二ソリューション事業本部 産業第二事業部長 富岡 一郎 様のコメント
「TRONベースリアルタイムOSベンダとして定評のあるイーソルが、ルネサスのエコシステムパートナーとしてRZ/Gシリーズに対応したeT-Kernelプラットフォームを提供することを歓迎します。近年、産業や家電、OA分野でも、ハイエンドな車載機器と同等以上の、高精細な画像表示や複雑な動画処理など、高度なグラフィックス処理が求められています。eT-KernelプラットフォームはR-Carもサポートしており、カーナビなど車載情報機器での数多くの採用実績が、その信頼性の高さを実証しています。今後もルネサスの重要なOSパートナーとして、ルネサスの各種マイコンやシステムLSIを使ったシステムのソフトウェア開発者向けに、包括的なOSソリューションを提供してくれることを期待しています。」

イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント
「高品位なグラフィック表示や高機能なHMIの実現には、高いリアルタイム性の確保が必要不可欠です。eT-Kernelプラットフォームは、FA・産業機器、カーナビ、航空宇宙システム、コンシューマ機器など、様々な分野で多くの実績があります。採用実績が実証する高いリアルタイム性と信頼性を、RZ/Gベースのシステム開発に取り入れることができるようになります。イーソルは、今後もルネサスとの密な連携のもと、RZ/Gシリーズをはじめとするルネサスの各種マイコンやシステムLSIのユーザを包括的に支援していきます。」


<補足資料>
▽ eT-Kernel Platform詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ecros.html
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

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