Kalrayとイーソル、メニーコア市場向け製品の共同開発で提携
Kalray Corporationとイーソル株式会社は、メニーコア市場向けに効率的なシステム開発および製品の早期市場投入を実現するメニーコア製品の開発を、共同で行うことに合意したことを発表します。
2015年2月24日
報道関係者各位
Kalray Corporation
イーソル株式会社
Kalrayとイーソル、メニーコア市場向け製品の共同開発で提携
~Embedded World 2015でKalrayのメニーコアプロセッサおよびイーソルのリアルタイムOSのデモを展示~
Kalray Corporation(本社:フランス パリ、CEO:Eric Baissus、以下Kalray)とイーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、メニーコア市場向けに効率的なシステム開発および製品の早期市場投入を実現するメニーコア製品の開発を、共同で行うことに合意したことを本日発表します。その第一弾として、商用では世界初のイーソルの組込みシステム向けメニーコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eSOL eMCOS」(イーソル エムコス)が、Kalrayのプログラマブル・メニーコアプロセッサファミリ「MPPA(R)」をサポートしました。Kalrayとイーソルは、MPPA メニーコアプロセッサの第一世代「MPPA-256」(コードネーム:Andey)上で動作するeMCOSのデモを、本日よりドイツ ニュルンベルクで開催される「Embedded World 2015」(会期:2015年2月24日(火)~26日(木)、会場:Exhibition Centre Nuremberg)のイーソルブース(ホール4内4-157)にて行います。
eMCOSとMPPAプロセッサの組み合わせにより、高い演算性能と優れたエネルギー効率、低遅延で予測可能な応答時間を実現できます。画像/音声処理や暗号化/信号処理、センサーデータのリアルタイム処理を行うADAS(Automotive Driver Assistance System:先進運転支援システム)のようなハイエンドな車載機器や、ビデオ監視機器、医療機器、拡張現実(AR)機器、衛星システムなどの航空宇宙機器、FA・産業機器をはじめとする、高性能な組込みシステムに最適です。
MPPA -256プロセッサは、合計256コアの最先端のメニーコアプロセッサです。1クラスタあたり16個のコアが搭載された16個の演算クラスタと4個のI/Oサブシステムに加え、10ギガビット・イーサネット、DDR3、PCIe Gen3、そしてFPGAや他のMPPAプロセッサとダイレクトな通信を可能にするKalray NoC eXtension(NoCX)プロトコルを含む高速なインターフェースが実装されています。MAPPAコアには、CPUプログラミングの容易さとDSPの効率性を兼ね備えた、革新的な32bit VLIW(Very Long Instruction Word:超長命令語)アーキテクチャが採用されています。
eMCOSは、従来のリアルタイムOSとはまったく異なる分散型マイクロカーネルアーキテクチャを採用し、キャッシュコヒーレンシ機構の有無によらず、シングルコアから1024コアプロセッサまで、スケーラブルにサポートしています。さらに、特許出願中のスケジューリングアルゴリズム「セミプライオリティベーススケジューリング」(特願2012-247172)により、メニーコアで期待される高いパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、組込みシステムに不可欠なリアルタイム性の両立を実現できます。eMCOSのアプリケーションプログラミングモデルは「eT-Kernel Multi-Core Edition」などのマルチコアOSと同様に、CPUコアを意識する必要はありません。APIは通常のC言語関数インターフェースであり、メッセージングなどの仕組みはそのインターフェース内部で動作するため、従来と同様の形でのソフトウェア開発が可能です。
eMCOS上のアプリケーション開発には、Kalrayが提供するC/C++/Fortran GCCベースのツールチェーン「MPPA Accesscore」に加え、それにプラグインして利用するイーソルの「eSOL eMCOS IDE Plug-in」を利用できます。eMCOS IDE Plug-inには、eMCOSに特化した各種システム解析ツールやユーティリティが含まれています。イーソルは今後、eMCOSおよびIDE Plug-inと、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、USBスタックを含む各種ミドルウェアをパッケージ化した、MPPAプロセッサ向けの評価キット「eSOL eMCOS SDK」を2015年第2四半期にリリース予定です。この評価キットにより、MPPA プロセッサおよびeMCOSの評価が容易になります。eMCOSはT-KernelとPOSIXのAPIをサポートしているので、μITRON、T-KernelおよびLinuxのソフトウェア資産を使った評価が可能です。さらに、ドライバやアプリケーション移植などの受託開発、コンサルテーションなどのプロフェッショナルサービスもあわせて、イーソルが提供します。
イーソルは、米国Multicore AssociationのSoftware-Hardware Interface for Multi-many-core(SHIM)ワーキンググループのチェアおよび、日本国内のマルチコア技術をリードする「組込みマルチコアコンソーシアム」の副会長を務めています。
Kalray Corporation 最高技術責任者 Benoît Dupont de Dinechin のコメント
「組込みシステム向けメニーコア技術のリーディングカンパニーであるイーソルとの提携により、革新的なメニーコア製品の開発と普及を加速できると考えています。分散型マイクロカーネルアーキテクチャを採用するeMCOSがMPPA プロセッサの性能を最大限に引き出し、統合化された電力効率の良いシステム開発を可能にします。拡張現実やビデオ監視などの画像処理を行う機器や、通信機器、航空宇宙機器などでの利用を期待しています。」
イーソル株式会社 執行役員 ソフトウェア技術統括責任者 兼 技術本部長 権藤 正樹 のコメント
「Kalrayは、高度な演算性能と優れたエネルギー効率を実現する独自の技術を保有しています。MPPA プロセッサはサーバ用プロセッサと異なり、リアルタイムシステムに適用できる特性を持っているため、eMCOSと組み合わせることで高い演算能力とリアルタイム処理性能を持つシステムを構築することが可能になります。今後、Kalrayとイーソルは、次世代のインテリジェントな組込みシステムに向けたプラットフォームを市場に提供していきます。」
<補足資料>
▽ Kalray ホームページ:http://www.kalrayinc.com
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
報道関係者各位
Kalray Corporation
イーソル株式会社
Kalrayとイーソル、メニーコア市場向け製品の共同開発で提携
~Embedded World 2015でKalrayのメニーコアプロセッサおよびイーソルのリアルタイムOSのデモを展示~
Kalray Corporation(本社:フランス パリ、CEO:Eric Baissus、以下Kalray)とイーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、メニーコア市場向けに効率的なシステム開発および製品の早期市場投入を実現するメニーコア製品の開発を、共同で行うことに合意したことを本日発表します。その第一弾として、商用では世界初のイーソルの組込みシステム向けメニーコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eSOL eMCOS」(イーソル エムコス)が、Kalrayのプログラマブル・メニーコアプロセッサファミリ「MPPA(R)」をサポートしました。Kalrayとイーソルは、MPPA メニーコアプロセッサの第一世代「MPPA-256」(コードネーム:Andey)上で動作するeMCOSのデモを、本日よりドイツ ニュルンベルクで開催される「Embedded World 2015」(会期:2015年2月24日(火)~26日(木)、会場:Exhibition Centre Nuremberg)のイーソルブース(ホール4内4-157)にて行います。
eMCOSとMPPAプロセッサの組み合わせにより、高い演算性能と優れたエネルギー効率、低遅延で予測可能な応答時間を実現できます。画像/音声処理や暗号化/信号処理、センサーデータのリアルタイム処理を行うADAS(Automotive Driver Assistance System:先進運転支援システム)のようなハイエンドな車載機器や、ビデオ監視機器、医療機器、拡張現実(AR)機器、衛星システムなどの航空宇宙機器、FA・産業機器をはじめとする、高性能な組込みシステムに最適です。
MPPA -256プロセッサは、合計256コアの最先端のメニーコアプロセッサです。1クラスタあたり16個のコアが搭載された16個の演算クラスタと4個のI/Oサブシステムに加え、10ギガビット・イーサネット、DDR3、PCIe Gen3、そしてFPGAや他のMPPAプロセッサとダイレクトな通信を可能にするKalray NoC eXtension(NoCX)プロトコルを含む高速なインターフェースが実装されています。MAPPAコアには、CPUプログラミングの容易さとDSPの効率性を兼ね備えた、革新的な32bit VLIW(Very Long Instruction Word:超長命令語)アーキテクチャが採用されています。
eMCOSは、従来のリアルタイムOSとはまったく異なる分散型マイクロカーネルアーキテクチャを採用し、キャッシュコヒーレンシ機構の有無によらず、シングルコアから1024コアプロセッサまで、スケーラブルにサポートしています。さらに、特許出願中のスケジューリングアルゴリズム「セミプライオリティベーススケジューリング」(特願2012-247172)により、メニーコアで期待される高いパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、組込みシステムに不可欠なリアルタイム性の両立を実現できます。eMCOSのアプリケーションプログラミングモデルは「eT-Kernel Multi-Core Edition」などのマルチコアOSと同様に、CPUコアを意識する必要はありません。APIは通常のC言語関数インターフェースであり、メッセージングなどの仕組みはそのインターフェース内部で動作するため、従来と同様の形でのソフトウェア開発が可能です。
eMCOS上のアプリケーション開発には、Kalrayが提供するC/C++/Fortran GCCベースのツールチェーン「MPPA Accesscore」に加え、それにプラグインして利用するイーソルの「eSOL eMCOS IDE Plug-in」を利用できます。eMCOS IDE Plug-inには、eMCOSに特化した各種システム解析ツールやユーティリティが含まれています。イーソルは今後、eMCOSおよびIDE Plug-inと、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、USBスタックを含む各種ミドルウェアをパッケージ化した、MPPAプロセッサ向けの評価キット「eSOL eMCOS SDK」を2015年第2四半期にリリース予定です。この評価キットにより、MPPA プロセッサおよびeMCOSの評価が容易になります。eMCOSはT-KernelとPOSIXのAPIをサポートしているので、μITRON、T-KernelおよびLinuxのソフトウェア資産を使った評価が可能です。さらに、ドライバやアプリケーション移植などの受託開発、コンサルテーションなどのプロフェッショナルサービスもあわせて、イーソルが提供します。
イーソルは、米国Multicore AssociationのSoftware-Hardware Interface for Multi-many-core(SHIM)ワーキンググループのチェアおよび、日本国内のマルチコア技術をリードする「組込みマルチコアコンソーシアム」の副会長を務めています。
Kalray Corporation 最高技術責任者 Benoît Dupont de Dinechin のコメント
「組込みシステム向けメニーコア技術のリーディングカンパニーであるイーソルとの提携により、革新的なメニーコア製品の開発と普及を加速できると考えています。分散型マイクロカーネルアーキテクチャを採用するeMCOSがMPPA プロセッサの性能を最大限に引き出し、統合化された電力効率の良いシステム開発を可能にします。拡張現実やビデオ監視などの画像処理を行う機器や、通信機器、航空宇宙機器などでの利用を期待しています。」
イーソル株式会社 執行役員 ソフトウェア技術統括責任者 兼 技術本部長 権藤 正樹 のコメント
「Kalrayは、高度な演算性能と優れたエネルギー効率を実現する独自の技術を保有しています。MPPA プロセッサはサーバ用プロセッサと異なり、リアルタイムシステムに適用できる特性を持っているため、eMCOSと組み合わせることで高い演算能力とリアルタイム処理性能を持つシステムを構築することが可能になります。今後、Kalrayとイーソルは、次世代のインテリジェントな組込みシステムに向けたプラットフォームを市場に提供していきます。」
<補足資料>
▽ Kalray ホームページ:http://www.kalrayinc.com
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
企業情報
企業名 | イーソル株式会社 |
---|---|
代表者名 | 長谷川 勝敏 |
業種 | コンピュータ・通信機器 |
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