イーソル、ルネサス社のHMI向けMPU「RZ/Aシリーズ」をサポートするリアルタイムOSベースプラットフォーム「eT-Kernel Platform」を開発

2013年6月20日
報道関係者各位

イーソル株式会社


イーソル、ルネサス社のHMI向けMPU「RZ/Aシリーズ」をサポートするT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」を開発
～RZ/Aシリーズを利用したシステム開発において、高いリアルタイム性と信頼性を確保～


イーソル株式会社（本社：東京都中野区、代表取締役社長：長谷川　勝敏、以下イーソル）は、イーソルのT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」が、ルネサス エレクトロニクス株式会社（以下ルネサス）のARM(R) Cortex(TM)-A9コア搭載HMI向けMPU「RZ/Aシリーズ」に対応したことを発表します。ARMプロセッサにルネサスの独自技術を取り入れ高性能と低消費電力を実現したRZ/Aシリーズと、車載機器、FA・産業機器、民生機器など幅広い分野で採用されているeT-Kernelプラットフォームを組み合わせて利用することで、高いリアルタイム性と信頼性を確保し、さらにμITRONのソフトウェア資産を活用した、短期間、低コストでのソフトウェア開発を可能にします。

RZ/Aシリーズは、高解像度（WXGA）のサポートやOpenVG1.1に対応した2Dグラフィックアクセラレータの搭載など充実したグラフィックス機能を備え、リッチなヒューマン・マシン・インターフェース（HMI）を手軽に実現できます。カーナビやデジタルダッシュボードなどの車載情報機器や、FA・産業機器向けディスプレイパネル、監視カメラ、ディスプレイオーディオなどのグラフィック表示機器に最適です。また、大容量RAMの内蔵化により、メモリアクセスの高速化に加えて、システムコストの低減が可能です。さらにARM Cortex-A9コアがもつ高性能と低消費電力のメリットが提供されます。

eT-Kernelプラットフォームは、リアルタイムOS「eT-Kernel」をコアに、開発ツール「eBinder」、グラフィックス、ファイルシステム、ネットワーク、USBを含む各種ミドルウェア、プロフェッショナルサービスが統合されたソフトウェアプラットフォームです。eT-Kernelは、μITRONに似た構成を持つコンパクトでリアルタイム性の高いリアルタイムOS、Linuxとの高い互換性を持つPOSIX仕様準拠リアルタイムOSを含む、3つのスケーラブルなプロファイルで構成されており、ローエンドからハイエンドまで、アプリケーションの規模と機能に合せた最適なものを選択できます。μITRON、T-Kernel、Linuxの各ソフトウェア資産を容易に再利用できるため、効率的な開発が可能です。アプリケーション開発には、eT-Kernelと密に統合された開発ツール「eBinder」を利用できます。リアルタイムOSを使ったソフトウェア開発に特化したeBinderを利用することで、高品質なアプリケーションを効率的に開発できます。eBinderには、ARM純正コンパイラが付属します。

eT-Kernel プラットフォームは、ルネサスのR-Carシリーズ、R-Mobileシリーズ、SuperHファミリなどのルネサスの各種CPUをサポートしています。イーソルは、ルネサスが運営するアライアンスパートナー、SoCパートナープログラム、R-Carコンソーシアム、R-Mobileコンソーシアムの会員です。長年にわたるルネサスとのパートナーシップのもとRZ/Aシリーズを利用するグラフィックスソフトウェア開発者を包括的に支援します。

イーソル株式会社　執行役員　エンベデッドプロダクツ事業部長　上倉 洋明 のコメント
「近年、ディスプレイパネルなどの情報機器は、高性能化に加え省電力化を求められています。ルネサスの「RZ/Aシリーズ」はHMIにフォーカスし、ARM Cortex-A9とルネサス独自技術の融合により、高性能と低消費電力を実現しています。また大容量RAMを内蔵しているので高速メモリアクセスを可能にし、システムコストの削減も可能にします。リアルタイムOS「eT-Kernel」は、車載情報機器やFA・産業機器など幅広い採用実績が実証する高いリアルタイム性と信頼性を、RZ/Aシリーズを利用したHMIシステムに付与できます。」


＜補足資料＞
▽　イーソル　ホームページ：http://www.esol.co.jp/

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