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株式会社ブリヂストン 金 楊淑(キム ヤンス)氏のトップ画像

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守るものと変えていくもの。老舗企業の新しいイメージ訴求を目指す

世界25ヶ国に193の生産・開発拠点を擁し、150を超える国々に販売・サービスネットワークを構築する世界最大のタイヤメーカー、ブリヂストン。広報部の金楊淑(キム ヤンス)さんに、同社の広報のあり方を聞いた。

自社だけでない、グローバル拠点の広報活動もサポート


Qはじめに、貴社の広報体制から教えてください


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コーポレート・コミュニケーション本部の下に、CIや宣伝、社会貢献活動を担当する「ブランド推進部」、モータースポーツ振興を支援する「モータースポーツ推進部」、そして私が所属する「広報部」があります。

広報部の役割は大きく2つに分かれ、1つは全世界のブリヂストングループ各社における広報活動のサポート。当社グループでは広報活動は基本的に拠点ごとに行う方針になっていますので、Global Management Platform(GMP)としてグループ全体の枠組みを策定し、各国の拠点における広報活動をサポートしています。

もう1つは、株式会社ブリヂストン単体の広報セクションとしての機能です。会社としての様々なメッセージを発信するためのコンテンツやイベントの企画・運営、マスコミ対応など、社外との窓口機能を担っています。

Q金さんが所属している広報第1課、および金さん自身の担当業務はいかがですか?


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広報第1課は、6人のメンバーで今申し上げた広報活動を全般的に担当しているほか、クライシスコミュニケーションや四半期ごとの決算発表なども担当。クライシスコミュニケーションにおけるリスクマネジメントは、「Emergency Action Report」といって、何かトラブルが生じた際に発生現場である各事業所から経営企画や法務、総務など、必要な部署に第一報を届ける仕組みがあり、広報はその仕組みの中で、いざという時に迅速に必要な対処を講じるための一翼を役割を担っています。

私自身は、「環境」や「CSR」、アジア大洋州地域の広報サポートを行う「GMP業務」ではアジア大洋州地域の広報サポート、それに創業者の石橋正二郎の資料管理などを担当しています。



「環境宣言」を基盤に、ブリヂストングループの環境諸活動のPRを整理統合


Q「環境」広報は具体的に何をされているのですか?


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以前から「環境理念」や「環境宣言」のもと、当社は環境への取り組みを積極的に行っていたのですが、何か環境にやさしい取り組みや、技術開発に成功したとしても、単発的な発信となってしいまい、グループ全体で戦略的な広報がなされているとはいい難い状況でした。

原因は、環境に関して当社が発信する「メッセージストーリー」が明確に定まっていなかったからだと思います。環境への取り組みを通して、ブリヂストンとして社会に何を伝えたいのか、今後どうなっていきたいのかという、ビジョンやストーリーが曖昧だったんです。「~な取り組みをしました」「~な技術開発に成功しました」という発信で終わってしまい、活動全体で何を訴求したいのかが明確ではありませんでした。

そこで、2011年に当社グループの環境活動の方向性を示した「環境宣言」をより具体的な内容に落とし込み、2050年を見据えた「環境長期目標」を策定。PR活動もその内容に沿って整理し、日々社内外へメッセージを発信しています。



ブリヂストンの新しい企業イメージ作りを担いたい


Q創業者の石橋正二郎さんの資料管理というのは具体的に何を?


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創業者に関するメディアからの問い合わせ窓口をしています。創業者本人を直接知っている者はほとんどおりませんので、記事での取り上げられ方が正確かどうかを確認しなければなりません。そのために、社史(75年史)など膨大な資料を査読しています。

ブリヂストンは、歴史も長く、「信頼」や「安定」というイメージがあり、どちらかというと保守的な会社のように思われていると思います。しかし、当社にも一般的には知られていない「勢いがある一面」があります。

たとえば、創業者の石橋は、足袋専門業者として事業を興しましたが、地下足袋の底に用いるゴムの用途を、当時ほとんど走っていなかった車の「タイヤ」に見出し、新規事業を起こしました。1930代に、社名を「石橋」→「ブリヂストン」としたことからも、国内に留まろうとしていなかった創業者の事業家としての「勢い」を感じることができると思います。結果として、現在、ブリヂストンは連結売上高の8割程度を海外市場においてあげており、また、組織体制そのものもグローバル化している、日本でも有数のグローバル企業と言えるのではないかと思っています。

Q今後、手がけていきたいことは何ですか?


大きな会社なので方向性を定めるまでには時間を要しますが、一度その向きが定まれば真面目に一直線に向かっていく「爆発力」があると感じています。グローバルで見れば14万人という「人材力」もありますので、その力を結集して従来とは違ったイメージ作りに取り組んでみたいですね。後世に名を残す、ではありませんけれども、「ブリヂストンの新しい企業イメージを作ったのはキム」といわれるようになれたら嬉しいと思います。

金 楊淑(キム ヤンス)氏

企業名
株式会社ブリヂストン
部署・役職
広報部 広報第1課
設立
1931-03-01
所在地
東京都中央区京橋一丁目10番1号
URL
http://www.bridgestone.co.jp/
プロフィール
大学卒業後、PSAプジョー・シトロエンでマーケットリサーチや経理に従事した後、2008年9月にブリヂストン入社。IR担当を経て、2011年12月から現職。日本語のほかに英語、フランス語、韓国語を話す。

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