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新入社員でも「伝わる文章」が書ける4つのメソッド(前編)

メールや議事録、提案書など社会人は文章力を求められる機会が数多くあります。今回は4月から社会人として活躍する新入社員の方向けに、阿部紘久氏の著作『文章力の基本 簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック』から、伝わる文章を書くための4つのメソッドを、ValuePress!の新米ライターYossyが紹介します。

新米ライターYossyの思い出



(※メソッドが今すぐ知りたい方は、大見出し『メソッド1 列挙するときは、品詞をそろえる。』まで読み飛ばしていただければと思います。)

(※そして、今回の記事は長いです。ご注意ください。)

こんにちは、花粉の飛散が本格化し、苦しんでいる新米ライターYossy(よっしー)です。

突然ですが、みなさんは学生時代、作文の授業が好きでしたか?
おそらく、この記事を読んでいるくらいなので、あまり好きではなかったのでは?

そういう僕はというと、一応、今ライターをしてるだけあって、作文は大好きでした。学校で一番好きな授業は「作文の時間」でした。
しかし、小学校時代の僕は、作文を書いても先生や同級生、両親から褒められたことがありませんでした。
自覚はなかったのですが、昔の作品を押し入れから掘り出して読んでみると、当時、僕は作文が大好きでしたが、同時に、作文が「絶望的に下手」な少年だったようです。

 
教室で勉強する小学生

 
突然ですがみなさん、小学生のときの教室を思い出してください。

あなたは今、小学5年生です。つまらない授業が終わり、休み時間になりました。あなたは友達と一緒に狭苦しい教室を飛び出し、廊下へ行きます。教室の前の廊下には、昨日の授業で書いた作文の原稿用紙が、ズラーッと全員分貼られていました。

あなたは各々の作文を眺めます。一つ、目につくものがありました。その原稿用紙は、周りと比べて、黒ずんでいました。近づいて見ると、黒ずみの正体は、文字でした。
原稿用紙には、筆圧の濃い文字が激しく踊って、文字の周りには消しゴムで文字を消した跡が汚く残っています。

「休みの日の思い出」というタイトルでした。
そして、タイトル下の名前を書く箇所には、“Yossy”と書かれていました。

 
思い出

 
本文はこうでした。

 
僕は、きのうトイザラスに行きました。僕は、ポケモンゲームがほしかったです。超好きだし、めっちゃ楽しみなことでした!
 だけど、お母さんは買ってくれませんでした。お母さんが言うには、ぜっ対にポケモンゲームがほしかったです! もうほしくてほしくてたまりません!
「かってよー! かってよー!」
 とお母さんに言いました。
「わかったわよ~。そのかわり、今日はおやつぬきだからね!」
 ポケモンゲームを手に入りました。とても僕はうれしかったです。
 ルンルン気分でした。
 それと、おとといはディズニーランドにいきました。でも僕はお父さんがきらいでした。ひげがきたないからです。だけどディズニーランドはごみごみでし~~~~~

 
これ、僕が昔書いた作文です。最後まで読んでくださった方は、こう思ったでしょう。
「何言ってるのかわからない」と。

当時の僕は、下記のように書きたかったのでした。

 
 きのう、僕はお母さんといっしょに、トイザらスへ行きました。僕がお母さんに買ってもらいたかったものは、ポケモンゲームでした。僕はポケモンゲームをやることが好きで、楽しみでした!
 買ってほしいとねだると、お母さんは
「ダメよ。買わない。」
 と言いました。
  お母さんはそう言ったけれど、僕はぜったいにポケモンゲームがほしかったのです。ほしくてほしくてたまりませんでした!
「かってよー! かってよー!」
 とお母さんに言いました。
 お母さんは、ためいきをついたあと、こう言いました。
「わかったわよ~。そのかわり、今日はおやつぬきだからね!」
 僕は、ポケモンゲームを手に入れることができました。とてもうれしかったです。
 ルンルン気分で、お母さんといっしょに家へかえりました。

 おとといはお父さんといっしょにディズニーランドへ行きました。
 僕はお父さんがきらいでした。ひげがきたならしいからです。
 ディズニーランドは人がいっぱいで、~~~~~~~~~~

(注:トイザらスとは、世界展開している玩具大型量販店チェーンストア)

 
内容は変えず、わかりやすくなるように書き直しただけですが、別の文章に見えるかと思います。

 

 

文章の「基礎の基礎」を学ぼう


皆さまも、文章を書くとき、「初稿と完成形がぜんぜん違った」ことがあると思います。
 初稿を書いたあと、「これじゃあ出せない!」と悩み、以降あーでもないこーでもないと校正を数時間、あるいは数日かけて行い、その末にできた完成形を読んで、外に出せるクオリティになってほっとしつつも同時に、

「なんでたったこれだけの文章を書くために、こんなに苦労しているんだろう」

 と落ち込んだことがあるのではないでしょうか? 「文章って、こんなに手間がかかるのか!」と、将来が不安になった方もいるかもしれません。

 でも、大丈夫です。
 これから僕は、「4つのメソッド」を紹介します。
 これらを守ると、文章が整い、読みやすくなります。何の手がかりもない状態で行っていた、校正の回数も減るかと思います。

 これから皆さまに教えるのは、文章作成における重要な基本です。
 算数でたとえると、九九のようなものです。作文における九九を、なぜか僕たちは学校で教えられませんでした。
 皆さまは、いわば九九の存在を知らされていない状態で、「977×37」を「977+977+977+……」と足し算のみで解かされていたようなものだったのです。

 これから僕は、そのメソッドを教えていこうと思います。

 ただ、ここで問題が発生します。これは、皆さまが感じていることだと思います。
 それは、僕が『新米ライター』であること。
 新米のくせに「教える」だなんて、どうかと思いますよね。

 大丈夫です。僕はこれから、教科書として阿部紘久氏の著作『簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章の基本』を使用します。

 
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 阿部紘久氏は、1943年に生まれ、東京大学を卒業したあと、企業の企画畑、国際畑でご活躍されました。米国系IT企業のCEOを務め、ビジネス界から退いたあとは、文章論を数冊出版したり、昭和女子大学ライティング・サポート・センターにて文章指導を行ったりと、活躍されています。

 この本を使って教えていきます。というか、この本から内容を引用します。つまり、虎の威を借ります。

 そんな僕も……、つい4ヶ月前までは、我流で文を書いていたがゆえに、校正を何度も何度も繰り返していました。
 しかし、この本に載っていた内容を踏襲するようになってからは、校正は初稿からだいたい2~3回ほどになりました。加えて、過去より文のクオリティが上がりました。

 何事にも、基本があると思います。文章も例外ではありません。
 どんなスポーツでも、足腰を鍛えることが良いパフォーマンスにつながるように、文章も「基本のメソッド」を身に付ければ、良い文章になることでしょう。これは企画書を書くときも、Web媒体の文を書くときも、小説の文を書くときも通用するメソッドです。

 それでは、学んでいきましょう。

 

 

メソッド1 列挙するときは、品詞をそろえる。


 まずは、本にあった文章の一つを下記に書いたのでご覧ください。

 
僕は、ポケモンゲームがほしかったです。
超好きだし、めっちゃ楽しみなことでした!

 
 このよくわからない文章ですが、当時の僕は、下記のように書きたかったのです。

 
僕がお母さんに買ってもらいたかったものは、ポケモンゲームでした。
僕は、ポケモンゲームをやることがとても好きで、楽しみでした

 
 太字の部分に注目してください。
 後者の方がわかりやすい理由は、言葉を補足したからでもありますが、品詞をそろえたことも大きいでしょう。
「好き」は形容詞、「楽しみなこと」は名詞です。
「楽しみなこと」を「楽しみでした」と、形容動詞に変えました。
 すると、読みやすくなりました。

『文章力の基本』には、こう書かれています。

“たとえば、「今、会社が抱えている問題は、A、B、Cの3つだ」と列挙するときに、A、B、Cが名刺であったり、動詞であったり、形容詞であったりとバラバラではおかしな文になってしまいます。”

 つまり、品詞を揃えてあげることが大切なのです。

 
男性、女性、医療3人

 
 本に載っている例文を挙げます。
「品詞を揃える前」と、「品詞を揃えた後」が並べられています。

 
彼の長所は、仕事が速い明るい親切なことだ

↓ 改善

彼の長所は、仕事が速いこと明るいこと親切なことだ。(名詞に統一した場合)
彼の長所は、仕事が速い明るい親切である、の3つだ。(形容詞、形容動詞に統一した場合)

 
 もう1つ。

 
私は、インターネットで予約した本を受け取りに、宅配便の委託、税金の支払いなどでコンビニを利用している。

↓ 改善

私は、インターネットで予約した本の受け取りや、宅配便の委託、税金の支払いなどでコンビニを利用している。(名詞に統一)

 
わかりやすくなったと思いませんか?

後編に続きます。
新入社員でも「伝わる文章」が書ける4つのメソッド(後編)

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