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何もファンだけをターゲットにする必要はないと思うんです

本、音楽、ファッション、アニメなどさまざまなジャンルを、独自の切り口で取材し紹介するKAI-YOU.net代表の武田俊さん。ファン視点のコアな情報と、幅広いターゲットを対象にするライトな情報。この2つをうまく組み合わせ、日本カルチャーの良さを一人でも多くの人に伝えていきたいという思いについて伺いました。

Q媒体の沿革を教えてください。


もともとはウェブではなく、紙媒体からスタートしています。大学在学中の2008年に、「新しい世代が手がける文芸誌を作りたい!」と、自力で『界遊』という媒体を立ち上げ、紙面を作っては印刷所へ持ち込み、出来上がった物を、全国の書店を回っておいてもらっていました。

目指したのは、「新しいスタイルのメディア」です。文芸誌だからと文学だけを切り取るのも違うし、かといってアニメなど日本の独自カルチャーだけ扱うのも違う。メディア自体が、新しいコンテンツになる時代がやってくるはずだ。そう思い、自分たちのメディアを新しいシーンに導きながら、メディア(コンテンツ)と人をつなげられないかと、10名ほどの仲間とともに媒体を育ててきました。

 

Q今も、紙媒体は継続しているんですか?


2011年に法人化して、そのタイミングで媒体の見直しを図りました。私たちは同人誌を作りたかったわけではなく、ちゃんとビジネスとしてメディアを扱っていきたかったんです。しかし商業誌として本格的に取り組むとなると、取次ぎを通さなければいけないなど、いろいろなハードルがあります。それに、「新しいスタイルのメディア」を目指しているのに、あえてオールドタイプの流通スタイルに回帰していく必要もないだろうと。

これからも紙媒体を発行していく可能性はもちろんありますが、まずは自分たちでどんな形にもアレンジできるウェブ媒体を立ち上げようと決め、2013年3月にKAI-YOU.netをオープンしました。

 

QKAI-YOU.netは、それまで手がけていた紙媒体の内容をウェブにシフトしたというイメージでしょうか?


違うものと捉えていただいた方がいいかもしれません。雑誌は、巻頭に特集があって、表紙は目を引くものにし、中にはレギュラーコンテンツがあって…と、ある程度フレームワークが決まっていますよね。けれどウェブメディアは、日々更新されるコンテンツが重要なので、同じやり方を持ってくるのは適していません。ですからKAI-YOU.netは、タイムリーかつ「ポップ」で面白いネタを発信することに特化しています。

 

Q「ポップ」。いい響きです!


メディアの紹介ページで、「すべての人のためのポップポータルメディアです。様々なジャンルを横断し、世界をよりワクワクさせるあらゆるポップなコンテンツを扱います」と書いているとおり、KAI-YOU.netで取り扱うか扱わないかは、そのネタがポップかそうじゃないかが判断基準になっています。

たとえばアニメを紹介する記事の場合、すべての人がそのアニメを知っているとは限らないですよね。でもその記事を読んだ人に、知らなかった作品だけどなんだか面白い!ワクワクする!と思ってもらえる可能性が感じられたら、それは私たちが考える「ポップ」さを持っているので取り上げるべきだ、という判断をしています。

 

Qつまり、そのアニメの場合、コアなファン以外にも読者層を広げているということですね。カルチャーメディアなので、ターゲットを絞っているのかと思っていました。


ターゲット層を限定するのは、既存メディアのマーケティングとしては有効な手法だと思います。しかし私たちは、それを超えたいんです。メディアというのはあくまでツールなので、そのツールを使って、読者の潜在的な関心とコンテンツをうまくマッチングできれば、何もファンだけをターゲットにする必要はないと思うんです。

もし、「こんなアニメがあったんだ、面白い!」と、ファンになってもらえたら、その人にとっても楽しみが広がりますよね。だからいろんな人に関心を持ってもらいやすいよう、前提となる知識がなくても楽しめる記事を心がけています。

一方、コアなファンはそれでは物足りなく、もっと深い情報が知りたいはずです。編集に携わっているメンバーは皆、様々なカルチャーが大好きなメンバーなので、本来どちらかというとコアな情報に仕上げる方が得意だったりします(笑)。

なので、コンテンツによってその濃度を使い分けることで、ターゲット層をよい意味で限定しないようにしています。

 

Qおっしゃるとおり、たとえば「F1層」と一口にいっても、多種多様ですもんね。


そうなんです。人によって興味関心がまったく違うので、単に年代が近いからといって、「F1層向け」とひとくくりにすることは難しいんです。メディア環境が日夜進化し、多様な価値観が生まれているのが現代社会でしょう。

ですので、私たちはもはや想定読者層は自ら作るべきだと思っています。 私たちが目指しているのは、例えばアニメソングも好きだけど、KAI-YOU.netの記事をきっかけにクラブミュージックにも興味を持ってもらうことです。

これまで自分とは関係ないものだと思っていたのにも、手を伸ばしてもらえるきっかけをつくることのできるメディアとになれたら嬉しいです。

 

Q読者の興味の対象を広げられているという手応えは?


以前ツイッターでアニメに関する記事をリツイートしてくれていた方が、全く別のジャンルの記事もリツイートしてくれている様子を見ると、両方とも楽しんでいただけているんだなと実感します。
KAI-YOU.netが取り上げる切り口が好きだからと、媒体のファンが増えていったらいいですね。

 

QKAI-YOU.netならではの独自の切り口を追求するにあたり、なにを重要視されていますか?


現状、速報性では既存の大手メディアにはなかなか勝てない部分もあるので、自分たちが勝てる部分で勝負をしています。それが、他のメディアでは取り上げていない独自視点というものです。

たとえば、『新世紀エヴァンゲリオン』の監督などで知られる庵野秀明さんと、同じく映画監督の樋口真嗣さんが監修をつとめ、日本の特撮文化を危惧した調査報告書を出されたことがありました。私たちも取り上げましたが、単に報告書が出ましたという記事にするのではなく、なぜ149枚にもわたる報告書を出したのか、そこに至るまでの経緯などは、自分たちが両監督の作品が好きで詳しいこともあるので、特撮文化を取り巻く背景を考察しそれを加え、独自記事として成立させました。
割と早い時期に取り上げたこともあって、話題になったニュース記事の一つです。

 

Q編集メンバーの知識や経験を重ねて、深みのある記事へと発展させるわけですね。その他に、印象に残っている記事はありますか?


ニュース記事とは別に、編集部独自の企画コンテンツも掲載しています。その独自コンテンツとして、一部ネットユーザーから絶大な支持を誇っている、女子高生ブロガーの「あぐ味さん」という方に行った単独インタビューはとても印象に残っています。まずインタビュー前に、彼女の斬新なブログを紹介したところこの記事のPV数がかなり伸びたこと、そして何より自分たちが彼女のコンテンツに魅了されたことから、今度は直接話が聞きたい!と、ツイッター経由でインタビューを申し込みました。
すると嬉しいことに、すぐいいですよ!と返ってきて。メディアに出たのは初めてだったらしいんですが、本当に面白い方で、インタビュー記事も内容の濃いものに仕上がりました。

 

Qブログ拝見しましたが、かなり独特な世界観ですね。これは惹き付けられます…


そうでしょう(笑)ネット上で話題になる記事は、2パターンあると思っています。

1つは、影響力の大きい方に他のメディアでは話していないことを伺い、それを記事にするもの。これはその方が喜んでソーシャルメディアで拡散してくれるので、話題になりやすいという性質があります。

もう1つが「あぐ味」さんの記事の例で、有名無名問わず、内容の面白さによって人々の心を惹き付け話題になるものです。

2つめのパターンは、彼女の記事を通じて改めて気づいたことなんですが、これはKAI-YOU.netが目指すべきコンテンツの1つの在り方なんじゃないかとも思っています。

 

Q今後、KAI-YOU.netはどんな風に進化を遂げるのでしょうか?


私たちの強みの1つは、あらゆるクリエイターや作家とのパイプがあることなので、現状のニュースを配信するだけのメディアから一歩前進し、こういう方々とのコラボを増やしていきたいと考えています。

それは共同で新たなブランドを作って、モノを販売することかもしれませんし、メディアと連動した企画をスタートさせることかもしれません。
まだ概要はハッキリしていませんが、何かしらチャレンジしていく予定です。

 

(取材日:2013年6月5日/取材と文:公文 紫都)

武田 俊氏

媒体名
KAI-YOU.net

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