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ニュースとブログの境界線が曖昧になっている風潮が怖い

ブログを「日記」ではなく「意思表明の場」と捉える政治家や、「本音」を語れる研究者、法曹、医師、官僚、会社員など、950名を超える多種多様な書き手が情報を発信しているBLOGOS。政治、経済、ライフ、ウェブなどのカテゴリを展開し、国会議員から10代の意見までがフラットに並ぶ。発起人であり編集長の大谷広太さんに、BLOGOSを立ち上げたきっかけや目標について伺いました。

入社一カ月で、報道される立場を体験した


Q現在編集長をされている大谷さんですが、もともとメディアで働きたいという希望はあったのでしょうか?


親いわく、僕は毎日のように新聞やテレビのニュースを見ている子どもだったそうです。読書が好きな学生でした。中でも昔の事件の真相を書いたノンフィクションが面白かったですね。高校1年生の時に起こった神戸の連続児童殺傷事件では、文藝春秋が加害生徒の調書を掲載して議論を呼んでいたことを覚えています。

活字に関わる仕事がしたいと思い、大学卒業後は出版事業をやっている会社に就職しました。でも配属されたのは開発部門で、SEをやることに。

2005年12月にライブドアに転職しました。ライブドア以外にも内定をいただいている会社があったのですが、「若いうちはライブドアのような若い会社で経験を積んだ方が良い」と思い、livedoor ニュースへ。編集未経験者でも採用してもらえるのが有難かったです。livedoor ニュースのトピックスを選んで文言をつけたり、記事を買ったりしていました。ネット専業のニュース媒体が出始めたばかりの頃で、J-CASTニュースさんなどの配信が始まったのも同じ頃ですね。

 

Q2005年12月入社とのことですが、翌年1月にライブドア・ショックが起こっていますよね。


kota_otani01社内では事件がきっかけで担当分野の仕事に影響が出た結果、退職した人もいました。でも概ねみんな前向きに頑張っていこうという感じでしたね。

livedoor ニュース編集部では「自社が何を言うかを世間の方たちは見に来るのだから、ライブドアに関するニュースは隠さず出していこう」という方針だったので、自社に関するニュースは常にトップに載せていました。各メディアがどのように報じているかを特集としてまとめたり、有識者の方に寄稿をお願いしたり。いつもは事件を報道する側なのに、初めて報道される立場になった。必ずしも正確ではない報道をされることも目の当たりにしました。色々と考えさせられる貴重な体験でした。

 

 

世の中のニーズと専門家の情報をつなげる


Q事件後もライブドアニュースに勤め、2009年10月にBLOGOSを立ち上げていらっしゃいます。立ち上げのきっかけは?


文藝春秋の『諸君!』や朝日の『論座』など、かつて僕の好きだった”論壇誌”が廃刊していった時期でもあったので、そのような場がネットにあってもいいのではないかと。ライブドア事件の時から、アルファブロガーと呼ばれる、ネットを中心に活動する有識者の方の話も面白いなと思っていましたし、そういう方たちが増えてきていたのもありました。僕を含めた立上げメンバー2、3人で、もともと付き合いのあったブロガーさんに声をかけつつ、新しいブロガーさんをどうしようか、どういう媒体にしようかと話し合いながら進め、1、2カ月くらいでリリースしました。

 

QBLOGOSではブロガー選びの手腕を問われると思いますが、どのような基準で選んでいるのでしょう?


アルファブロガーと呼ばれる方たち以外にも、官僚や医師、弁護士などの専門家でブログをやっている方がいます。読者にとって大変参考になる記事を書いているのに、関係者以外にあまり読まれていない場合があります。一方で、読者には、専門家の意見を聞きたい、でもいちいち探していられない、というところにニーズがあると思いました。BLOGOSではそのマッチングができればと、常にアンテナを張って探しています。立ち上げ当初は30人でしたが、現在は950人を超えるブロガーの方に関わってもらっています。

BLOGOSには常にヒットチャート1位のブロガーはいなくて、その月その月で変わっています。たとえば2012年に参加いただいた東北大の大隅典子先生は、女性研究者の問題にも詳しい。大隅先生の知見はSTAP細胞問題の時に大変参考になったと思います。また、こちらも2012年から参加いただいているジャーナリストの門田隆将さん。先の朝日新聞の報道をめぐる問題で、門田さんはまさに当事者になりました。与野党の党首クラス、首相経験者の方々はブログの発言だけでニュースの価値がある。その時々の世の中のニーズと、そうした方々の情報をうまくつなげていければと思っています。

編集会議をして、この人にこれを書いてもらおうと言って書いてもらっているのではなく、あくまでも僕らは待ちの姿勢で、ブロガーさんの投稿があった中から探しているので、欲しい時に欲しいものがない時もありますが(笑)。いつどんな情報が必要になるかはコントロールできないので、いつか流行るかもしれない情報を書いてくれる方を探して、種まきは続けていきたいですね。

 

QBLOGOSを編集する時に、意識していることは?


どちらかの意見に寄ったサイトを作る方がむしろ楽ですし、サイトの色が出て良いという意見をもらうこともありますが、それはしません。どんな問題でも、Aという意見があれば、逆の意見を言っている人を探してきて、なるべく両方の意見が読めるようにしています。その方針は今後も変えません。また、当たり前のことですが、ニュースサイトに関わる人は、ネットだけ、とくに自身のTwitterやFacebookのタイムラインばかり見ていては絶対だめです。そのためにも、新聞各紙は読み比べますし、書店にも頻繁に足を運びます。

 

Q編集は具体的にはどのように行っているのでしょうか?


kota_otani02
現在BLOGOSは、社員3名。アシスタントスタッフ含めて9名くらいで、ブログを見てフィルタリングしていきます。ブロガーはだいたい夜に書いて、読者は午前に見に来るので、朝6時くらいから自宅で1、2時間作業しています。地味で古典的で、気合いが必要な作業です(笑)。

 

 

 

 

 

あくまで裏方に徹して作る


Qニュースとブログはいろいろ異なるところがあると思いますが、何が一番違うと思いますか?


逆に違いがどんどん曖昧になっている気がしています。以前はブログはブログという境界線がありましたが、SNSが全盛になってから、読者は何がブログで何がニュースなのか意識しなくなった。それがある意味で怖いなと思います。僕らが発信しているのは、あくまでも専門家の一意見です。でも意識して作らないと、一つの意見だけが一人歩きして必要以上の影響力を持ってしまう場合があります。媒体の中では反対意見も載せていても、SNSで流れてきたらほとんどの場合、その記事だけ見ることになります。反対の意見を見せたり筆者の執筆の背景なども含め、どのように偏りなく伝えていくかが課題であると思います。

 

Q大谷さんも記事を書くことはありますか?


livedoor ニュースと合わせて9年間やっているのでもちろんありますが、これだけ専門家がいる中で、自分の意見を出しても…というのもありますし、公平な目で、あくまで裏方に徹してBLOGOSを作っていきたいと思っています。ですので、自分で書くときは、議論の素材になりそうな、問題提起という観点を心がけています。

BLOGOS3

 

Q今後の目標は?


BLOGOSを長く続けていきたいですね。ブログでもニュースサイトでも、話題性があったり高機能だったとしても、中身の部分で継続できなくなって…というケースをたくさん見てきました。ニュースサイトやメディアは必ずしも半年や1年で評価が決まるものではありませんし、BLOGOSも5年の歴史があったからこそ取材を受けてもらえたこともありました。

今日新しく入ったブロガーの記事が、2年後にヒットするかもしれない。950人を超える方たちに携わってもらっているので、BLOGOS自体が長く続くメディアでありたいですね。どうしたら新しい読者が増えるか、どの切り口なら読まれるのかは常に考えながら、続けていきたいですね。

また、第二のBLOGOS的なものができればもっと面白くなると考えています。全く同じようなものではなく、たとえば地方限定のブロガーばかりを集めたメディアとか、たとえばベビーカー会社が子育て専門のメディアとか。よりそれぞれ強みや専門性を活かしたメディアがどんどん出てくるようになって、僕がBLOGOSで培ったノウハウを生かして、BLOGOSではカバーできていなかった領域を扱うメディアに関わるのもいいかもしれませんね。

 

(取材年月:2014年9月18日)

大谷 広太氏

媒体名
BLOGOS
部署・役職
編集長
プロフィール
1981年4月19日生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。2005年、株式会社ライブドア入社。「livedoor ニュース」を中心に、ポータルサイト「livedoor」の各種サービスのディレクションを行う。2009年10月、「BLOGOS」を立ち上げ、編集長に就任、現在に至る。

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