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Engadget 日本版 津田 啓夢さんのトップ画像

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それでもダメだと思えば遠慮することなく批判記事を書きます

最新のガジェットや家電製品の情報を配信する、米国発のテクノロジーメディア「Engadget」。日本版サイトでモバイルを中心に担当する津田啓夢さんは、インプレスグループが運営する「ケータイWatch」で11年記者を勤めた後、2013年8月にEngadgetに転職しました。KDDIの社長から名指しで「取材してほしい」と依頼を受けるほど信頼されるその理由に迫りました。

Q記者になられて11年ということですが、元々記者志望だったのでしょうか?


いえ、たまたま受けた会社が出版社で記者になったというのが背景です。私は東京造形大学美術学部の出身で、学生時代は作品ばかり作っていました。祖父が画家ということもあり親から手ほどきを受けていたせいもあるかもしれませんが、小さい頃から絵を描けば必ず賞を獲っていました。カメラも好きで、中学生の頃から写真も趣味にしていました。

だからといって美大を目指していたわけではないのですが、たまたま高校3年生の12月に、友人宅で美大のカタログを見つけ映像の専攻があることを知り、これだったら自分にもできるかもしれないと思って美大に入りました。大学ではじめてパソコンに触り、ここでウェブサイトを作る面白さに目覚めました。

それから自分でもパソコンを買い、いろいろなサイトを作っているうちに、とあるIT企業で働いている知り合いから、「写真が撮れてウェブサイトを制作できる人を捜している」と声がかかりました。会社の規定で本当は学生の採用はダメだったんですが、私は派遣社員として1年半ほどみっちり働きました。その間、ほとんど学校には行っていませんでした。

 

Q会社を離れたのは、任期切れが理由ですか?


いえ。本当は辞める必要はなかったのですが、当時の部長に、「就職活動しなくてもここで働けるから安泰だな」と言われたのにカチンときてしまって(笑)。その翌日に辞めると伝えました。
学生時代はそうした仕事をしながら、知人とウェブサイトを作って広告収入を稼いだり、個人でもウェブマガジンを運営したりしていました。

ウェブマガジンでは、一人で5人分のペンネームを使い分けていました。時には男性になったり女性になったり、また書くジャンルも旅行やプロレス、さらには占い師のような文章を書いたことも(笑)。書くスキルはこの時に身に付いたのかもしれません。

 

Qフリーランス的に色々とやられていたんですね。ケータイWatchとの出会いはどんな風にして?


大学卒業後たまたまルーターを探していて、ネットで「ルーター」と検索したらインプレスの記事がヒットしたんです。そこにアルバイトの求人情報が出ていたので受けたら、あれよあれよという間に合格してしまって。

実は出版社だという事も知らず、3次面接の会場にたくさん書籍が置いてあったので、「もしかして出版社?」と気づいたくらいなんです。それなのに入社初日から取材に行き、気づいたら11年間も在籍していました。飽きっぽい性格ではあるんですが、モバイルを取り巻く環境は幅広く、テクノロジー分野だけでもハードウェアからソフトウェアまでカバーできます。過去も現在も未来さえも話題にできますし、デザインやエンタメ、社会問題や政治・行政といったところまで色々なパターンがあるので、飽きずにやって来れたのかなと思っています。

 

Qところで、どうしてEngadgetに転職をされたんですか?


飲み屋でもずっと同じところにいると、次の店に行きたくなりますよね? それと一緒です。同じ環境だと色々なことが楽になり、取材もしやすくなる。でもそういう「慣れ」から、「偉そうな記者」になってしまったらヤダなと思って。だから、新しい環境に身を置いてみたくなったんです。転職についてはかなり悩みましたが、今の編集長はかつてケータイWatchの同僚で信頼がおけるので、最終的に決断しました。

 

Qブログメディアという特性かもしれませんが、津田さんの記事はまるで友達に話しかけているような印象を受けます。それは意識されているのでしょうか?


そうですね。記事によって、「自分の知っている誰か」を具体的に想定して書くようにしているので、自然とそうなっているのかもしれません。また前職から続けていることではありますが、新製品発表の記事は読者に最新の情報を伝えられるよう、分かったものから小出しにし、記事を更新していくというスタイルをとるようにしています。読んでいる方にいつも新鮮な情報を届けたい、というのは心がけていることです。

 

Q目指している記者像みたいなものはありますか?


記者像とは違うかもしれませんが、ずっと言い続けていることは、「日経に勝つ」ことですね。ブランド力でという意味です。取材に行くと、「日経に載ったんですよ」と誇らしげに記事を見せてくる社長がいます。でも、同じメディアで戦っているので、こんな悔しいことはありません。それにガジェットの分野で言ったら、こちらの方が専門媒体ですからね。「Engadgetに載ったんですよ」と、自慢していただくことが私の目標です。

 

Q日頃広報とのやり取りも多いと思うのですが、付き合い方のルールは作っていますか?


広報さんから、「こういう見せ方どう思いますか?」と相談を受けることが多いのですが、「それは違うのでないか」と思ったら素直にそう伝えるようにしていますね。広報の中には、記者を持ち上げる方もいますけれど、私はあまりそういう関係は望ましくないと思っています。
こちらもおかしいと思ったら文句を言うし、良いことだけを書く仕事でもないので、時には突っ込んだ内容も書きます。逆に広報さんから、津田の記事がつまらないとか、最近たるんでいるのではないか? とかいろいろと文句を言って欲しいですね。その方がお互いに気持ちよく戦える気がします。

 

Qそういう思いがあるからこそ、たくさんの方から信頼を得ているんですね。


そう言ってもらえると嬉しいです。社長だろうと広報だろうと、極力誰とでも自然体で付き合うようには心がけています。ですから、不祥事が続きあまり表に出ていなかったKDDIの田中社長がひさしぶりにインタビューを受けるとなった時、名指しで取材をしてほしいと連絡をいただいたことはとても嬉しかったですね。

もうケータイWatchを離れた後だったんですが、津田に取材をしてほしいということで、他のメディアでも構わないと言ってくれたんです。社長になる以前から取材させてもらっていたので、もうずいぶん長い付き合いですが、それでもダメだと思えば遠慮することなく批判記事を書きます。

 

Q最後に、今後目指すところを教えてください。


美大生は就職が難しいと言われているので、正直サラリーマンになれただけでも満足なんですが…(笑)。これからも楽しく、良い仕事を続けていきたいです。

 

(取材日:2013年11月7日/取材と文:公文 紫都)

津田 啓夢 氏

媒体名
Engadget 日本版

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