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ニュース、情報番組をやり遂げる覚悟を決めました

オウム、和歌山カレー事件、9.11…大事件の報道記者やディレクター、プロデューサーを務められてきたテレビ朝日の鎮目 博道さん。現在は報道局クロスメディアセンターで、株式会社サイバーエージェントと共同出資している「AbemaTV」のプロジェクトにも携わっています。今回は「取材でも番組作りでも、誰もやっていないことに挑戦する」スタイルを貫いてきたという鎮目さんの生のご意見や今後取り組みたい事について聞いてきました。

ニュース、情報番組をやり遂げると
覚悟を決めた


Q鎮目さんがテレビ朝日に入社されたきっかけというのは?


僕の大学時代、世の中はバブル景気で、CM業界も華やかでした。ZOOの「Choo Choo TRAIN」が流れる
「JR SKI SKI」のCMなどに憧れて、CMを作りたいなと。もともと映像全般に興味があったので、映像が
作れるところを何社か受けました。

CM関係の内定もいただいたのですが、金融マンだった父親が、「そのCM関係会社について調べたが、どうもその会社の人は生活も派手で競争も厳しいようだ。おまえが受かった中だと、テレビ朝日がのんびりしていて良さそうだ」と (笑) 。92年にテレビ朝日に新卒で入社しました。

結果的に、いい会社でしたね。テレ朝にはいろんなタイプの人がいるんですけど、こんな僕みたいな人間でも、それなりにお役に立てるとこがあるのは幸せなことだなと思います。

 

Q映像全般に興味があったとのことですが、いつ頃から?


OLYMPUS DIGITAL CAMERA母親がピアノの先生で、将来は音大に行けと、4歳から小学6年生までピアノを無理やり習わされていたんです。でもどうにも嫌で。中学受験したいからという理由で、懇願してピアノをやめさせてもらいました。小学生で音楽には挫折したわけです。でも芸術系のことはやりたいなと。絵の才能もないので、じゃあ映像かなと。撮影するというよりも、企画や演出の方に興味がありました。

中学、高校時代は、筒井康隆さんの影響を受けて、
同人誌みたいなものを出してSF小説のまねごとを
書いたりしてました。高校三年生で進路を考える
ときに、映像の道に進みたいなと。でも親父が
厳しかったので、将来性のある学部に行けという
ことで、内部推薦で法学部へ。その学歴のせいか、
テレビ朝日ではバラエティを希望したのに、入社して
から二年間、契約書や商標を見る総務部に配属
されました。

 

Q総務部のあとは?


現場の仕事をやらせてくれと希望を出し続けていたら二年後に報道に配属されました。最初は社会部の
記者に。その後、香港のコメディ映画の影響で中国が好きだったので、北京の大学との交換留学に希望を
出して1年中国へ。帰ってきてからはディレクターになりたいと、「スーパーJチャンネル」に配属されました。その後はニュースか情報番組かという感じで。結局希望のバラエティには行けませんでした。
46歳過ぎてバラエティにいって、若いディレクターのアシスタントになっても使い勝手が悪いでしょうし、
今はニュースか情報番組をやり遂げようと覚悟を決めています。

 

オウム、和歌山カレー事件、9.11…
大事件の取材の担当に


Q報道の時はどんな事件を担当されたのでしょう?


OLYMPUS DIGITAL CAMERA記者の中では、いろいろ大きな事件を取材できた方だと思います。警視庁の記者クラブで阪神大震災の取材からオウムの事件。報道ディレクターとして
和歌山カレー事件に9.11……。

特にオウムの取材に張り付いていた頃が一番忙しかったですね。夜タクシーで帰ると、次の日のタクシーがもう家の前で待っている。帰宅して10分でシャワーを
浴びて一睡もせずに家を出るという生活がずっと
続いていました。
新米だったので、ベテランの記者たちに混じって、
特オチしないように、できれば特ダネも取りたいと
必死でした。

 

 

 

Q鎮目さん流の特ダネを取るコツは?


特ダネを取れる時って、重要人物から他の記者より多くを聞きだすか、誰からも取材されていないけど実は
重要な人を探し出して話を聞くかのどちらかだと思うんですが、僕は後者の方が得意でした。取材相手が
どれだけ多くを話してくれるかって、取材の勉強の問題だったり、聴き方の問題だったり、相手からいかに
好かれるかによるのですが、取材対象がおじさんの場合、可愛い女の子には敵いません。僕だってたぶん僕より若い女性記者の方に心を開きますからね(笑)。
なので地道にいろんなところを歩き回って、皆が気づいていない人から話を聞くようにしていました。

 

Q数多く取材された中で、一番印象に残っている取材って何でしょう?


北朝鮮の取材ですかね。僕、北京にも留学していましたし、中国語は話せるんです。それでデスクが何を思ったか、中国語ができるなら韓国語もできるだろうということで(笑)、石高健次さんという北朝鮮拉致問題の取材で有名な大先輩がいらっしゃるのですが、その方の仕事を手伝うことになったんです。

それで、最初に脱北者の方に取材をしたときにすごく驚いたんです。見た目は本当に普通の親子なんですけど。彼らに取材していたら、「牛乳が本当に存在するとは思わなかった。想像上のものだと思っていた」と言ったんです。「韓国に来て牛乳を初めて見てビックリした。飲んでみたらお腹が痛くなった」と。
こういった人たちが、日本から近くの国にいるんだということを、ちゃんと放送して広めなければいけないと強く思いました。それから思い入れを持って、脱北者の方たちの取材をしていきました。

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韓国への出入国の記録を見たら100以上ありました。空港で密輸業者なんじゃないかと怪しまれて調べ
られたこともありましたが(笑)、何度も行くと現地の人たちと信頼関係ができてくるんです。
脱北者の人って、なんとかして自分たちの国をよくしたい、聞いてもらいたいと思っている。アジアって
人付き合いの文化がウェットなので、信頼すると話をたくさん聞かせてくれるようになるんです。最後には
韓国のホテルの方にも「おかえりなさい」と言ってもらえるようになったし、韓国語の聞きとりも少しできるようになっていましたね。

 

みんなが報道することに興味はない
他がやらないことをするのが好き


Q今は拉致問題の取材はしていないのですか?


若干へそ曲がりなのかもしれませんが、みんなが拉致問題をやり始めて嫌になったんです。みんなで同じ問題を取り上げると、テレビがそれ一色になる。その状態があまり好きではなくて。できれば人が取り上げていないものを取り上げたい。みんなが知らないことを伝えたい。誰も気づいていないことをやるのが使命だと思っているんです。

2012年に始まった深夜のニュース&スポーツ番組「ポータル」では、他の番組が取り上げていないことを取り上げるのが大原則です。深夜のニュース番組の中でも独特の立ち位置にして、いろんなことをやってみようと。個人的には実験枠ですね。ウェブや映画と連動してみたり。ネタ選びだけでなく、演出も他がやらないようなことをしています。ニュース番組なのに主題歌をアイドルに歌ってもらったり。いろんなバックグラウンドをお持ちのMayJ.さんに、難民問題を取材してもらって、そこで考えてもらったことを主題歌にしてもらったり。

 

Q取材でも番組作りでも、誰もやっていないことに挑戦するのが、鎮目さんのスタイルなの
ですね。今後挑戦したいことは?


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現在テレビ朝日とサイバーエージェントと共同出資で動画配信サービス「AbemaTV」を進めています。
若い人たちが自主的に今後の日本をどうしていくかを
考えていかないと、日本に未来はない。若者たちが日本に興味を持ち、知ろうとするきっかけになるようなプラットフォームにしていきたいなと。今スマホで見られているキュレーションメディアでは、自分の好きなニュースだけに接し、重要なニュースは見なかったりする。
そこはテレビならではの演出力で、知りたいニュースの間に重要なニュースも見せるなど、情報の過不足なく伝えられるようにしていきたいです。かといって堅くなり過ぎると見てもらえませんし。試行錯誤しながら進めているところです。
会社にいる間は、この仕事で終わるんじゃないかなと
思います。ずっとニュース、情報番組をやってきて、
最後はテレビではない場所で新しいニュースの形を作っていけるのは本望です。「AbemaTV」をできる限り軌道に乗せて会社人生を終えたいと思っています。

 

Qだいぶ先になるかと思いますが、退職されたあとに考えていることもあるのですか?


今まで取材をしてきた中で、恵まれているとは言い難い子どもたちにけっこう会いました。日本にもアジアにも貧困家庭が増えている。貧困が子どもにも連鎖していくんです。アジア好きですし、そうした貧しい子どもたちのために何かできることを立ち上げるのが夢ですね。まだ何かはわからないんですが。テレビの仕事が終わったら、自分が取材で見てきて課題に感じていたことを、伝えるだけでなく、解決できるような人になりたいなと思っています。

 

(取材日:2015年8月6日/撮影:丸山 夏名美)

鎮目 博道 氏

媒体名
テレビ朝日
プロフィール
1992年株式会社テレビ朝日入社(当時、全国朝日放送株式会社)。総務部を経て、報道記者に。「スーパーJチャンネル」ディレクター、「ポータル」プロデューサーなどを担当。現在は報道局クロスメディアセンターで、サイバーエージェントと共同出資している「AbemaTV」のプロジェクトに携わる。デジタルハリウッド大学院デジタルコンテンツ研究科在籍中。

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