先日開催された、
フリーランスの広報コンサルタントとして活躍される味岡倫歩さんの講義にて。
「PRは何のためにやるのか？」という問いがありました。
答えは、「仕事をしやすくするため＝事業を推進しやすくするため」。
この一言に、とても納得してしまいました。
私ごとで恐縮ではありますが、
それを実感した出来事をお話できればと思います。
私は現在、バリュープレスの仕事とは別に、
2年半前に立ち上げたCATiC（キャティック）という団体で、
カンボジア農村部にて、
移動映画館による映画上映をおこなう活動を推進しています。
ある想いがあって、
あまり映画を観る機会がない子どもたちに
映画を届けたいと思ったのがきっかけでした。
何から始めたらいいのかわからない、
「人」も「物」も「お金」も「信用」も「情報」も
何もないところからのスタートでした。
とにかくまずは情報を集めようと思い、
いろいろアタックしてみるのですが、
コンタクト先の相手の方が不審がっているのが伝わってくるのです。
面識のない人から（その上私はおどおどしていて説明が下手）唐突に
「カンボジアに…映画館が……」と切り出されても、
私もきっと不審に思います（笑）。
その後、縁あってバリュープレスに入社。
しばらくしてValuePress!で、
CATiCのプレスリリースを何度か配信してみたのです。
今年からNPO法人化していますが、当時は法人化もしていない任意団体でした。
ValuePress!では、
個人事業主の方や任意団体でもプレスリリースを配信することができるのです。
するとなんと、
一通のプレスリリースがきっかけとなり、
カンボジア政府の方から直接メッセージをいただくことができたのです！
↓そのリリースがこちら↓
▼やなせたかしさんのアニメ映画『ハルのふえ』が、カンボジア農村部の子ども達に届きます
http://u.value-press.com/SBHHBM/
プレスリリース配信の結果、
まず『アニメ！アニメ！』さんが記事にしてくださいました。
▼やなせたかし原作「ハルのふえ」がカンボジアに 移動映画館で上映プロジェクト
http://u.value-press.com/uxFduJ/
恐らくこの記事をご覧になられた『The Asahi Shimbun』さんが英文でご紹介くださって、
▼ANIME NEWS: Cambodian kids get first movie experience with 'Hal's Flute'
http://u.value-press.com/yHVscs/
更に、それをご覧になられた
『The CAMBODIA DAILY（カンボジアデイリー）』という現地新聞の記者の方が、
私たちがカンボジアにいるときに、直接連絡をくださったのです。
海外メディアとのやり取りは初めてでしたが、
記事を書く時に必要な要素は、きっと海外でも同じはず。
つまりFACTに基づく概要や特徴、背景、実績、今後の展開といった要素ですね。
カンボジア現地の暑さの中、
英語に堪能なメンバーがこれらを翻訳し、
何パターンかの写真とともに記者の方にお送りしました。
その結果、カンボジアデイリーの翌日の1面に、
現地での上映風景の写真とともに大きくご掲載いただくことができたのです！
▼Anime NGO Encourages Rural Children to Dream（オンライン版）
http://u.value-press.com/F9gS8Y/
そしてこの記事をご覧になられたカンボジア政府の方から、
国際子どもの日にこの映画を上映してもらえないか、
とご連絡をいただいた……という流れです。（こちらはまだ実現していませんが）
メディア掲載されると、活動の幅が広がることを実感しました。
記者の方が客観的に書いてくださっている記事を読むと、
自分たちの活動のどのあたりが注目されるポイントなのかがわかって
説明の仕方がわかるようになりました。
また、初めて会った方にも、
メディア掲載の実績をお見せすることで信用してもらうことができました。
それから、メディアで紹介されることにより、
「自分たちの活動が認められた」とメンバーの士気もあがり、
記事を見てメンバーになりたいと言ってくれる人たちも現れるという効果もありました。
何より自信もついたのか、
以降は不審に思われることもあまりなくなりました（笑）。
まさに仕事がしやすくなったわけです！
プレスリリースはPR活動の中の一部に過ぎませんが、
事業を推進しやすくしてくれるツールの一つとして、
ご活用いただけましたら幸いです。
