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【調査結果】オンライン会議の顔出し有無、個人の意思だけでなく場の設計によって左右される実態

リモートワーク専門リサーチメディア「リモートワーク実態図鑑 by JobMark」を運営するソーシャルグッドマーケティング株式会社(所在地:神奈川県鎌倉市、代表取締役:河野博史)は、オンライン会議経験者を対象に、オンライン会議における顔出しの有無についての意識や実態に関するアンケート調査を実施いたしました。本調査の結果、顔出しの可否は個人の意向だけで決まるものではなく、「顔出しの必要有無の事前共有」や「他の参加者の顔出し状況」といった要素を含め、会議の設計やその場の状況によっても左右される実態が明らかになりました。

■ 調査背景

世の中では、オンライン会議における顔出しの有無について、「個人の意向の問題」や「ルールで統一すべきもの」として語られることが少なくありません。しかし本来、この問題は単なるマナーや個人の好みの問題ではなく、会議の設計や運用の仕方によって、参加者の行動が大きく変わる可能性を持つテーマです。


本調査では、企業や管理職層がこの問題をどのように理解し、どのような工夫や設計を行うことで参加者の心理的ハードルを下げ、より円滑なコミュニケーションを実現できるのか、その具体的な手がかりを明らかにすることを目的として実施しました。

■ 調査概要

調査名称:オンライン会議での顔出し有無の判断、その分かれ目に関する意識調査
調査手法:クラウドソーシングサイト等を用いたインターネット定量調査
調査対象者:正社員、アルバイト・パート、業務委託等の雇用形態にあるオンライン会議経験者
有効回答数:220名
調査時期:2026年4月22日~4月23日
実施主体:ソーシャルグッドマーケティング株式会社

■調査サマリー

・オンライン会議の顔出しについて、「できれば控えたい/しない」と回答した人は約5割(50.9%)
・顔出しの判断に最も影響する要因は「他の参加者の状況」(35.5%)
・「顔出しの必要有無の事前共有」があることで心理的ハードルが下がる(53.2%)
・顔出しの判断において「自分の発言機会の有無」は主要な要因の一つ
・他の参加者も顔出ししている場合、顔出しに応じやすい“同調行動”の傾向が見られる
・上司との1対1や同僚との会議など、関係性が明確な場面では顔出しの心理的抵抗感が低い傾向
・どうであれ顔出しをしたくない層は約1割(9.1%)にとどまり、多くは状況に応じて対応

■調査結果レポート

①オンライン会議の顔出しについて、「できれば控えたい/しない」と回答した人は約5割(50.9%)

■ トピック


・「できれば顔出しは控えたい」は41.8%で最多、「基本的に顔出しはしない」は9.1%
・「特に気にせず顔出ししている」は11.8%にとどまる
・「状況によって顔出ししている」は37.3%と、判断が分かれる層も多い


■ 詳細


オンライン会議での顔出しについて最も多かった回答は、「できれば顔出しは控えたい」の41.8%でした。「基本的に顔出しはしない」の9.1%と合わせると、50.9%が顔出しに対して消極的な意向を持っていることになります。
 

一方で、「特に気にせず顔出ししている」は11.8%にとどまり、顔出しを自然に受け入れている層は少数派でした。ただし、「状況によって顔出ししている」も37.3%存在しており、顔出しに対する判断が一律ではなく、複数の選択肢に分かれていることが分かります。


また、本調査は実際の行動ではなく「できればこうしたい」という本音ベースの意向を把握したものであるため、「できれば控えたい」や「状況によって判断したい」といった回答には、参加者の心理的な負担やためらいが反映されていると考えられます。
 

■ 示唆


今回の結果から、顔出しに対する意識は「する/しない」の二分ではなく、「できれば控えたい」「状況によって判断したい」といった中間的な層が大きな割合を占めている構造であることが分かります。


また、「基本的に顔出しはしない」とする層が9.1%にとどまっていることから、顔出しへの心理的抵抗感は固定的な拒否というよりも、程度や条件の違いとして表れている可能性があると考えられます。

②顔出しの判断に最も影響する要因は「他の参加者の状況」(35.5%)


■ トピック


・顔出しの判断に影響する要因として「他の参加者の状況」が35.5%で最多
・他の要因と比較しても最も高い割合を占める
・参加者の行動が他者の状況に依存している傾向が見られる


■ 詳細


顔出しの有無を判断する際に影響する要因について確認したところ、「他の参加者の状況」が35.5%で最も高い結果となりました。
 

この結果は、複数の選択肢の中でも最も高い割合であり、オンライン会議における顔出しの判断において、「他の参加者の状況」が主要な判断要因の一つとなっていることを示しています。


また、この結果から、参加者は自分自身の意向だけでなく、他の参加者が顔出ししているかどうかといった状況を踏まえて判断していることがうかがえます。


■ 示唆


今回の結果から、顔出しの判断は個人の意思のみで決まるものではなく、他の参加者の状況といった外部要因の影響を受けている構造であることが分かります。
 

特に、「他の参加者の状況」が最も高い割合を占めている点は、顔出しの有無が個人ごとに独立して決まるものではなく、参加者同士の相互関係の中で形成されている可能性があることを示しているといえます。

③「顔出しの必要有無の事前共有」があることで心理的ハードルが下がる(53.2%)


■ トピック


・「顔出しの必要有無の事前共有」で心理的ハードルが下がる人は53.2%
・顔出し時の懸念として「自宅や背景」(55.0%)、「顔や表情」(52.7%)、「服装や身だしなみ」(46.8%)が挙がる
・顔出しに伴う複数の懸念要素と、それへの準備の可否が心理的負担に影響している
 

■ 詳細


顔出しに対する心理的ハードルに影響する要因について確認したところ、「顔出しの必要有無の事前共有」があることで心理的ハードルが下がると回答した人は53.2%となり、半数を超える結果となりました。
 

この背景には、顔出しそのものへの抵抗だけでなく、顔出しに伴って気になる要素が複数存在していることが関係していると考えられます。実際に、顔出しで気になる点としては「自宅や背景を見られること」が55.0%、「自分の顔や表情を見られること」が52.7%、「服装や身だしなみ」が46.8%と高い割合を占めています。


これらの結果を踏まえると、顔出しの有無が事前に共有されているかどうかは、こうした要素に対してどのように対応するかをあらかじめ判断できるか、またそれに応じて事前に準備できるかどうかに関わっており、その違いが心理的ハードルの差として表れていると考えられます。
 

■ 示唆


今回の結果から、顔出しの心理的ハードルは単一の要因によって生じているものではなく、「見られること」に対する複数の懸念と、それに対して事前に対応できるかどうかという要素の組み合わせによって形成されている構造であるといえます。


また、「顔出しの必要有無の事前共有」によって心理的ハードルが下がると回答した人が53.2%にのぼる点は、参加者がその場で判断を迫られるか、事前に判断・準備できる状態にあるかによって、心理的な負担の大きさが変わる可能性を示しているといえます。

④顔出しの判断において「自分の発言機会の有無」は主要な要因の一つ

■ トピック


・顔出しの判断に影響する要因として「自分の発言機会の有無」は15.5%で2番目に高い
・発言機会がある場合、「自分から顔出ししてもよい」28.6%、「求められれば顔出ししてもよい」32.3%で合計60.9%
・一方で、「できれば顔出しは控えたい」33.6%など、発言機会があっても判断は分かれる
 

■ 詳細


顔出しの有無を判断する際に影響する要因について確認したところ、「自分の発言機会の有無」は15.5%となり、「他の参加者の状況」(35.5%)に次いで高い割合となりました。


また、発言機会がある会議における顔出しの意向について見ると、「自分から顔出ししてもよい」は28.6%、「求められれば顔出ししてもよい」は32.3%となり、合計60.9%が顔出しに応じる意向を示しています。


一方で、「できれば顔出しは控えたい」は33.6%、「顔出しはしたくない」は5.5%となっており、発言機会がある場合でも顔出しに対する意向は一様ではないことが分かります。


■ 示唆


今回の結果から、顔出しの判断は、「会議に参加しているかどうか」だけでなく、「自分がその場で発言する立場にあるかどうか」といった関与の度合いによっても変わることが分かります。


つまり、参加者は単に顔を出す・出さないを選んでいるのではなく、自分がどの程度その会議に関与するのか、発言や意思表示を求められる場面なのかを踏まえて、顔出しの必要性を判断していると考えられます。

⑤他の参加者も顔出ししている場合、顔出しを選択する傾向が見られる

■ トピック


・他の参加者が顔出ししている場合、参加者自身も顔出しを選択する傾向が見られる
・顔出しの有無は自分の意思だけでなく、他の参加者の顔出し状況に影響されている
・同じ参加者同士でも、周囲に合わせて同様の行動をとる傾向が見られる


■ 詳細


他の参加者の顔出し状況と自身の行動の関係について確認したところ、他の参加者が顔出ししている場合には、参加者自身も顔出しを選択する傾向が見られました。
 

この結果は、顔出しの判断が自分自身の意思だけで完結するものではなく、他の参加者が顔出ししているかどうかといった状況を踏まえて判断されていることを示しています。
 

また、同じ参加者同士でも、周囲の参加者が顔出ししている場面では顔出しを選択する割合が高まるなど、他者の行動に応じて自身の行動が変化していることが確認できます。
 

■ 示唆


今回の結果から、顔出しの有無は他の参加者の顔出し状況に影響されるだけでなく、周囲の行動に合わせて同様の行動をとる“同調的な行動”として現れているといえます。
 

特に、他の参加者が顔出ししている場合に自身も顔出しを選択する傾向は、オンライン会議における行動が、参加者同士の相互作用の中で同じ方向に揃っていく性質を持っていることを示していると考えられます。

⑥上司との1対1や同僚との会議など、関係性が明確な場面では顔出しの心理的抵抗感が低い傾向

■ トピック


・顔出しへの心理的抵抗感が少ない会議は「上司との1対1」が40.5%で最多
・「チーム・部署の通常MTG」も34.5%と高く、顔出し意向が場面によって変化している
・同じ参加者同士でも、会議の相手や関係性によって顔出しの選択が変わる
 

■ 詳細


顔出しへの心理的抵抗感が少ない会議について確認したところ、「上司との1対1」が40.5%で最も高く、次いで「チーム・部署の通常MTG」が34.5%となりました。
 

一方で、「どの会議でもあまり顔出ししたくない」は20.9%、「雑談・交流」は18.6%、「社内初対面メンバー」は18.2%となっており、顔出しに対する意向は会議の種類や関係性によって変化していることが分かります。
 

また、同じ参加者同士でも、会議の相手や関係性によって顔出しの有無を使い分けている様子が確認できます。


■ 示唆


今回の結果から、顔出しへの心理的抵抗感は、参加者同士の関係性や期待値が明確な場面ほど低くなりやすいことが分かります。
 

特に、「上司との1対1」や「チーム・部署の通常MTG」が上位に挙がっている点は、相手や場の文脈が分かっていることに加え、自分がどのように見られるかを意識する働きや、その場で求められる振る舞いに合わせようとする意識が働きやすい状況にあることを示しています。

⑦どうであれ顔出しをしたくない層は約1割(9.1%)にとどまり、多くは状況に応じて対応

■ トピック


・「どの会議でも顔出しはしたくない」は9.1%にとどまり、一貫して顔出しをしたくない意向は少数
・「状況によって顔出ししている」は37.3%と、最も大きなボリューム層の一つ
・顔出しの有無は固定的ではなく、場面に応じて判断が変わる傾向


■ 詳細


オンライン会議での顔出しに対する意向について確認したところ、「どの会議でも顔出しはしたくない」と回答した人は9.1%にとどまり、顔出しに対して一貫して消極的な意向を持つ層は限定的であることが分かりました。
 

一方で、「状況によって顔出ししている」は37.3%となっており、顔出しの有無を固定的に決めているのではなく、その場の状況に応じて判断している層が大きな割合を占めています。


また、「できれば顔出しは控えたい」(41.8%)と合わせて見ると、顔出しに対して心理的な抵抗感を持ちながらも、完全に拒否しているわけではない層が多い構造が確認できます。


■ 示唆


今回の結果から、顔出しに対する意識は「する/しない」の明確な二分ではなく、「できれば避けたいが、状況によっては対応する」といった柔軟な判断を行っている層が中心であることが分かります。
 

特に、「どの会議でも顔出しはしたくない」が9.1%にとどまっている点は、多くの参加者にとって顔出しは絶対的に避けたいものではなく、条件次第で判断が変わる前提の意思決定であることを示しています。

■明日から活かせる会議運用のポイント


・顔出しが必要か任意か不要かについて、分かる範囲で事前に伝えておく
 → 本人の視点で必要な準備が進み、結果的に顔出しにつながる可能性が高まります。


・発言をお願いする可能性がある場合は、事前にその旨を軽く伝えておく
 → 発言可能性を踏まえ、顔出しが求められる場面を事前にイメージしやすくなります。


・自宅や背景が見られることへの懸念に配慮し、バーチャル背景の利用を認めておく
 → 背景に関する不安が和らぎ、顔出しをためらう理由を減らすことにつながります。

 

■調査結果に関する詳細情報

 

今回の調査結果の詳細は以下ページにて公開しております。
https://jobmark.jp/introduce/meeting-camera-onoff/
 

■リモートワーク実態図鑑 by JobMarkとは?
 

「リモートワーク実態図鑑 by JobMark(https://jobmark.jp/)」は、企業・部署単位でリモートワークの許可頻度や、利用しやすい雰囲気の有無などがわかる専門のリサーチメディアです。リアルな実態データの収集・可視化を通じて、転職や仕事探しにおける意思決定を支援しています。

■運営会社概要


企業名:ソーシャルグッドマーケティング株式会社
事業内容:リモートワーク/テレワーク実態の専門リサーチメディア「リモートワーク実態図鑑 by JobMark」の企画・開発・運営
人材領域をはじめとしたサービスマーケティング領域における戦略戦術策定・ビジネスプロセス改善・成果創出・マーケティング組織の再構築、変革の推進、実行コンサルティング
URL:https://sogood-m.biz/
代表者:河野 博史
住所:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町3-6-18
設立:2012年6月



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企業情報

企業名 ソーシャルグッドマーケティング株式会社
代表者名 河野博史
業種 ネットサービス

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