子育ての“時間の貧困”を、DXでどう設計し直すか
一般社団法人・未来政経研究所が主催する政策コンテスト「次世代政策サミットJapanビジョン2050」において、研究者のキャリアとライフデザインをテーマとするプロジェクト「ChooseBoth」を主宰する杉本結花は、地域DXを活用した子育て支援制度に関する提言により最優秀賞を受賞しました。本受賞により得た政策提言の機会として、2025年12月8日、元経済産業大臣・元少子化担当大臣の小渕優子衆議院議員に対し、子育て支援制度のあり方について政策提言を行いました。子育てにおいて深刻化する「時間の貧困」をテーマに、就労と育児を両立する現役世代が直面する制度的制約や、地域DXを活用した支援の可能性について意見交換が行われました。
子育て世代が直面する課題として、あらためて着目すべき「時間の貧困」
少子化が深刻化する日本において、特定の立場や属性に限られた支援ではなく、地域全体にとって納得感と共益のある制度設計が、次世代の政策として求められています。こうした問題意識のもと、本提言では、子育て世代が直面する「時間の貧困」を、個人の時間管理や努力の問題ではなく、必要な支援にアクセスできない制度・環境の課題として整理しました。
働きながら子育てをする世帯にとって突発的な用事が生じても、すぐに子どもを預けられる保育の選択肢が限られていること、また親族など身近に頼れる人がいない状況が、結果として大きな時間的制約を生んでいます。こうした状況を踏まえ、地域DXを活用することで、必要なときに支援へつながる即時型の子育て支援制度の構築を目指しました。
本構想では、地域サポーターによる支援を善意に依存せず、一定の報酬を伴う有償の仕組みとして設計しています。これにより子育て世代だけでなく、支援側の納得感と継続性が確保され、報酬が地域内で循環することで地域経済の活性化にもつながることを想定しています。
質疑応答では、制度運用における国と地方自治体の役割分担について議論が行われ、国が枠組みを設計し、地方自治体が主体的に運営する方向性が示されました。

■ 受賞者コメント 杉本 結花
「多様な提案の中から最優秀賞にご選出いただき、大変光栄に思います。本提言は、博士課程在学中に妊娠・出産を経験し、研究活動と子育てを両立する中で直面した課題を起点に、個人の工夫や努力に依存しない制度的な支援のあり方を考えたものです。子育てや研究、就労の現場で感じた違和感を、政策という形で共有、議論する機会をいただけたことに、深く感謝しています。今回の政策提言を一つの通過点とし、今後も当事者の声を制度づくりや社会の仕組みに反映させる取り組みを続けていきたいと考えています。」
■ 次世代政策サミット Japanビジョン2050 について
次世代政策サミット Japanビジョン2050は、一般社団法人・未来政経研究所が主催した政策提言コンテストです。日本が目指すべき2050年の社会ビジョンをテーマに、今年度は環境問題、地方創生、社会的包摂(DEI)、DX/働き方改革、教育政策の5分野から政策提言を募集しました。
一次審査(書類)および二次審査(オンライン発表)を経て、最終プレゼンテーション審査では、放送大学学園理事長・元文部科学省初等中等教育局長の高橋道和氏、前法務大臣・前衆議院議員の牧原秀樹氏、一般社団法人・日本経済団体連合会 総務本部副本部長(政治担当)の大山みこ氏により審査が行われ、受賞者が選出されました。
https://www.policy-summit.com/
■ ChooseBothについて
ChooseBothは、研究キャリアとライフイベントの両立を前提に、研究者を対象としたキャリア・ライフ設計や制度のあり方を発信するプロジェクト。キャリア形成支援のアプリケーション開発、次世代/当事者の視点を社会の意思決定に反映させるための政策提言にも取り組んでいます。
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企業情報
| 企業名 | ChooseBoth Project |
|---|---|
| 代表者名 | 杉本結花 |
| 業種 | 教育 |









