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「Komorebi 光のある場所 」柿崎覚 Gaku Kakizaki

この度wallstokyoでは、柿崎覚の個展「Komorebi 光のある場所」を2025年11月13日から12月13日の期間、開催する運びとなりました。柿崎は1981年東京生まれ。武蔵野美術大学で油画を専攻し、2012年に修士課程を修了。パレットナイフを使用した細やかなタッチで、主に身近にある風景や静物をモチーフに油彩画を描いています。本展では、日本特有の言葉と言われる「木漏れ日」に注目し、新作を中心に約15点を展示・販売いたします。

「木漏れ日に惹かれる」という柿崎が生まれ育ったのは、東京の神宮外苑や新宿御苑の近く。都会のオアシスのような場所が彼の原風景になっているという。彼が描き出す自然は、人智を超えた、畏怖の念を与える存在ではない。それは、人々が憩い、癒されるための自然である。木々の間に通る小道に落ちる木漏れ日は、人々が安心して触れられる自然からの贈り物だ。

 

柿崎の絵画を近くから見ると、ツノの立った絵の具の集まりにすぎないが、遠くから眺めると木々に囲まれた風景が立ち上がってくる。木や水や光にあふれた風景は確かに美しい。しかし彼は、刻々と変化する光をとらえようとしているのではなく、美しい風景を情緒的に描こうとしているのでもない。

柿崎にとって森の小道や湖畔は、親しみをもって適度な距離感で対峙できるモチーフであり、そこに特別な意味を見いだしてはいない。むしろ、彼はこれらの風景をすべて〈色の変化〉としてとらえているのではないだろうか。形という三次元的存在は手に触れるまで幻想にすぎず、視覚で捉えた世界は色の変化の集積に他ならないという彼の確信が、画面から感じられるのである。

さらに彼は、どこか油絵の具に「委ねる」ことで、光や色を分析的に捉えずに画面を作りあげているようにみえる。彼の、油絵の具に対する〈愛好〉ではなく〈信頼〉めいたものが、あの一見ぶっきらぼうに重ねられる絵の具のタッチから垣間見えるのだ。絵の具に任せ、絵の具が生み出す効果を受け入れる姿勢が、抽象と具象を絶え間なく行き来させる風景画を形作っているに違いない。

 

WALLS TOKYO

「Komorebi  光のある場所 」柿崎覚 Gaku Kakizaki

会期:2025年11月13日(木)〜  12月13日(土)

open:12:00 - 19:00

closed:sun, mon, tue

tel:03-6455-3559

E-mail:i@walls-tokyo.com

web:https://www.walls-tokyo.com/

 

〒110-0001

東京都台東区谷中6-2-41

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企業名 artless Inc.
代表者名 川上シュン
業種 広告・デザイン

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