澁澤龍彦の思考
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澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語によって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。 そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。 澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。
谷﨑 龍彦(著)
四六判
並製
264ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-7791-2831-8
ISBN 13
9784779128318
ISBN 10h
4-7791-2831-5
ISBN 10
4779128315
出版者記号
7791 COPY
Cコード
C0095
初版年月日
2022年7月頃
発売予定日
2022年7月頃
紹介
澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に
よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。
そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。
澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、
澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、
筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。
このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに
翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも
かぎりなくとりこんでいく。
そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、
澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで
をもまきこんでいく。
究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に
翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。
目次
第1章 サドの自然
第2章 『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り
第3章 『エロスの解剖』
第4章 『胡桃の中の世界』
著者プロフィール
谷﨑 龍彦 (タニザキタツヒコ) (著)
たにざき・たつひこ
1955年、三重県旧美杉村生まれ。
澁澤龍彦に私淑して文芸評論を始める。
教育関係の仕事に携わりながら、
村上春樹、飯島耕一、大江健三郎などを研究。奈良県在住。
著作に
『村上春樹『1Q84』の性表出 BOOK1のパラフレーズ 』
(彩流社、2011年)、
『村上春樹の深い「魂の物語」 『色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年』』(彩流社、2014年)、
『騎士団長殺し』の「穴」を読む セクシュアリティの多様性』
(彩流社、2018年)などがある。
彩流社について
本社:〒 101-0051 東京都千代田区神田神保町三丁目10番地 大行ビル6階
代表者:竹内淳夫
創業:1981年1月14日
資本金:13,450,000円
TEL:03-3234-5931
FAX:03-3234-5932
事業内容:書籍・電子書籍の出版
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企業情報
企業名 | 株式会社 彩流社 |
---|---|
代表者名 | 竹内 淳夫 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
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