除雪の担い手不足に困る新潟・山古志地域と有償ボランティアをLINEでつなぐ「YUBO(ゆーぼ)」が公式サイトに活動内容やボランティア登録方法の情報ページを拡充
除雪の担い手不足が問題となっている新潟県長岡市山古志地域と有償の除雪ボランティアとをメッセンジャーアプリ「LINE(ライン)」でつなぐシステム「YUBO(ゆーぼ)」が、活動内容やボランティアの登録方法についてまとめた紹介ページを、新たに公式サイト内に開設。今年度は100名の「ブースター(登録者)」の獲得を目標に、展開を進めてまいります。
特定非営利活動法人 中越防災フロンティア(所在地:新潟県長岡市、理事長:田中 仁)は、高齢化が進み除雪の担い手不足が深刻な問題となっている新潟県・山古志地域と有償の除雪ボランティアとをメッセンジャーアプリ「LINE(ライン)」でつなぐシステム「YUBO(ゆーぼ)」に関して、活動内容やボランティアの登録方法についてまとめた紹介ページを、新たに公式サイト内に開設いたしました。
▼「YUBO(ゆーぼ)」公式ウェブサイト:https://yuboinfo.yamakoshi.guide/
■除雪の担い手不足が問題となっている新潟県長岡市山古志地域と有償除雪ボランティアとを「LINE(ライン)」で連携
「YUBO(ゆーぼ)」は、除雪の担い手不足に悩み力を貸して欲しいと願う新潟県・山古志地域の人と、その活動を後押ししてくれる「ブースター(登録した有償ボランティア)」とを、メッセンジャーアプリ「LINE(ライン)」を使ってつなげるシステムです。
1月中旬から2月後半に、中越防災フロンティアの事務局が地域から除雪要望を受け、LINEを通じて必要人数のブースターを募集します。ブースターは参加できる日に応募して作業、作業終了後に謝金を受け取って完了となります。特別な登録は必要なく、LINEという日常のコミュニケーションツールを使うことで、気軽に始めていただくことができます。
ブースターの登録はLINEを通じて一年中可能です。また、事前に除雪スキルや経験を登録することで、不安なく参加していただけます。(SNSからの応募も可能ですが、チーム編成などの安全面を考慮し、事前登録が必要です)
対象となる共助組織(地域)は、山古志地域内14集落のうち3集落に存在する除雪グループが、集落内の降雪状況から除雪日を判断して決定します。グループで不足する人数と実施日を、作業実施の1週間から3日前に事務局に電話などで連絡し、ブースターを募集します。
■「YUBO(ゆーぼ)」の3つの優位性
(1)除雪作業初心者向けのサポート体制
「YUBO」では、中山間地の力になりたいが除雪スキルが不安、という人に向けて、除雪作業の注意点やコツをまとめた動画を用意しています。また、中越防災フロンティアが実施し、2018年には防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞した「越後雪かき道場Ⓡ(以下、道場)」と連携しています。除雪作業に不慣れなブースターは道場を受講することでスキルアップを図ることができ、安全に作業することが可能となります。また道場受講者は、「YUBO」に登録することで、学んだことを実践する機会を得ることができます。
(2)作業者・利用者双方が安心の有償性
ブースターに交通費程度の金額を支払うことで、ブースターの金銭的負担と利用者(実施家屋の住民)の心理的負担を軽減します。
(3)柔軟な対応を可能にする機動力
新潟県が実施している除雪ボランティア「スコップ」は実施1か月前の告知のため、日々変わる降雪量への柔軟な対応が課題としてあります。また、新潟県見附市が除雪作業にシルバー人材を活用した事例では、住民から除雪要請があると市職員が登録者へ一人ずつ電話で参加可否を確認するなど、事務局の負担が大きく、時間もかかっていました。「YUBO」は調整の必要な事項をあらかじめ共助組織と決定し、LINEなどを活用することで、作業実施日の1週間から3日前にブースター募集を行い、地域の降雪状況に応じた対応を可能にしました。
■高齢化社会の課題「雪の事故」解決のため発足、今後は仕組みの応用や全国への導入を視野に
新潟県長岡市山古志地域は、人口848人(新潟県長岡市発表/2021年9月1日現在)、高齢化率57%となっています。特別豪雪地帯として指定されているこの地域では、除雪作業の担い手の確保は喫緊の課題です。2004年の新潟県中越大震災を乗り越え、「錦鯉」や「牛の角突き」といった伝統文化がある山古志で「これからも生きていきたい」と考えている住民の冬の暮らしを守ることで、同様の課題に直面している中山間地への一つの希望にもなると考えています。
また、全国で毎年100名近くにも上る雪の事故による死亡者のうち、約7割が65歳以上のお年寄りです。お年寄りに除雪作業をさせないことが一番の対策ですが、担い手が不足している現状では、高齢者も作業を行わざるを得ません。中越防災フロンティアでは、150名以上の死者を出した「平成18年豪雪」を機に、非豪雪地帯出身のボランティア向けに各地で養成講座や啓発活動を行い、2018年には内閣総理大臣表彰も受賞しました。活動を始めて10年以上経て地域の高齢化もさらに進み、より実践的な場が求められるようになったため、地域とボランティアを結ぶ「YUBO」の提供にいたりました。
今年度は100名のブースターの獲得を目標に、今回の公式サイトの拡充をはじめとした展開を進めていく予定です。将来は、地域内の私有地や観光スポットの草刈りなど除雪以外への活用や、確立した仕組みを新潟・山古志地域から全国の同様の課題で悩む地域への導入を目指しています。
※作業報酬は、作業内容により変動します。ご案内の際に提示いたします。
【特定非営利活動法人 中越防災フロンティアについて】
所在地:〒947-0205 新潟県長岡市山古志虫亀3373-1
代表者:理事長 田中 仁
設立:2006年8月
電話番号:0258-59-2308(代表)
URL:https://cbf.yamakoshi.guide/
事業内容:災害アーカイブス、防災視察・研修・学習、地域資源・環境の再認識、保全、活用
【一般の方向けのお問い合わせ先】
NPO法人中越防災フロンティア
担当者名:和田 奈都子
TEL:0258-41-1203
Email:contact@cbf.email
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企業情報
| 企業名 | 中越防災フロンティア |
|---|---|
| 代表者名 | 田中 仁 |
| 業種 | 旅行・観光・地域情報 |
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