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日本3Dプリンター株式会社が高い造形安定性と寸法精度を持つ世界初の国産3Dプリンター用ポリプロピレンフィラメント「3D magic」の造形レポートを掲載

日本3Dプリンター株式会社が運営する公式ウェブサイト「Raise3D」のフィラメント技術レポートのページに、ナノダックス株式会社の3Dプリンター用ポリプロピレン(PP)フィラメント「3D magic」を使用した、Raise3D Pro2による造形レポートを6月7日(月)より掲載。造形安定性と寸法精度というポリプロピレンの課題を解決した国産フィラメントの特徴を詳しく紹介しています。

「Raise3D(レイズ3D)」日本総代理店として企業・教育機関向け3Dデジタルソリューションの提供などを手がけている日本3Dプリンター株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:北川士博)は2021年6月7日(月)、公式ウェブサイト「Raise3D」に、日本の樹脂メーカーであるナノダックス株式会社(本社:東京都荒川区、代表取締役社長:佐藤勲昌)が開発した世界初の国産3Dプリンター用ポリプロピレンフィラメント「3D magic」を使用した、Raise3D Pro2によるNANODAX社製「ポリプロピレン-GWフィラメント」の造形レポートを掲載しました。

▼ 6月7日(月)掲載「【PP・グラスウール】NANODAX社グラスウール入りPP-GW造形レポート」(日本3Dプリンター株式会社「Raise3D」公式ウェブサイト):https://raise3d.jp/archives/reports/4510

 

 

■造形安定性と寸法精度というポリプロピレンの課題を解決した国産フィラメント

ポリプロピレンは引張強度、衝撃強度、耐薬品性といった機械的特性の優れた樹脂であることから多くの分野でニーズが高い反面、3Dプリンターで使用する場合、収縮率の高さゆえに反りなどにより造形難易度が高く、また寸法精度を得ることができないため、扱いが非常に難しい素材です。

 

こうした課題を解決するため、日本の樹脂メーカーであるナノダックス株式会社では、ポリプロピレンの中にグラスファイバーよりも極細なグラスウールを充填した、世界初の国産3Dプリンター用ポリプロピレンフィラメント「3D magic」を製品化しました。従来のグラスファイバーに比べて繊維長が短く、繊維径が細いグラスウールを充填することで収縮率の高さを抑え、反りが少なく寸法安定性に優れたフィラメントを実現しています。

 

「3D magic」のフィラメントリールは近年、海外メーカーも導入を進めている紙リールです。色は無色透明なナチュラルポリプロピレンに比べて乳白色のような半透明で、フィラメントの表面はグラスウールによってザラザラした質感になっています。フィラメント容量は1巻あたり500グラム、密度は1,023キログラム/立方メートルと、ナチュラルポリプロピレンの約800キログラム/立方メートルに比べ、ポリプロピレンの特徴の一つである低密性は失われています。

「3D magic」の中身、フィラメントは真空パッキングされており、造形時の設定値や注意点などが記載されたマニュアルも同梱されています。一般的なフィラメントの大半が海外製のため英語表記のマニュアルが多いなか、国産フィラメントでマニュアルなども日本語で丁寧に記載されている点も評価が高い製品です。

■造形レポートでは「3D magic」の高い造形安定性を確認

「NANODAX社グラスウール入りPP-GW造形レポート」では、3Dプリントの検証としてポピュラーな形状であるボートサンプルを造形し、「3D magic」の特徴を確認しています。

左:BASF PP(ナチュラル) 右:3Dmagic

造形の結果、ナチュラルポリプロピレンで造形したボートと比較して、ブリッジの部分も垂れることなく綺麗に造形でき、煙突部分も歪みがありませんでした。「3D magic」は材質がポリプロピレンであるため、ビルドプレートにポリプロピレンシートの貼り付けが必要不可欠ですが、造形に影響が出るほどの反りは無く、ナチュラルポリプロピレンよりもポリプロピレンシートへの定着性は高いことも確認できています。

 

また、フィラメントにファイバーが入っているため、通常の真鍮ノズルでは摩耗のリスクがあり、タングステン強化ノズルに交換する必要があります。なおメーカーによるとグラスウールはグラスファイバーよりもノズルへのダメージは少ないですが、わずかな摩耗は避けられないとのことです。

さらに、約150×150×60ミリのポンプハウジングの大型造形にも挑戦しています。ナチュラルポリプロピレンの場合、大きなサイズは収縮によってポリプロピレンシートごと造形物が反り上がってしまいます。また、造形物を支えるサポートは造形物と完全に接着してしまい剥がすことが困難になります。「3D magic」を使用した大型造形では、目立った反りも無くピッタリと定着し、造形中のトラブルはありませんでした。サポート部分も力を加えることなく簡単に取れ、他フィラメントと大差ない綺麗な仕上がりが確認できました。

 

なお「3D magic」の「Raise3D」用テンプレートはOFP(オープンフィラメントプログラム)のページよりダウンロードが可能です。フィラメントの安全データシート(SDS)、テクニカルデータシート(TDS)についても「Raise3D」のダウンロードページにて参照が可能です。

 

▼「Raise3D 日本OFP(オープンフィラメントプログラム)」ページ(「Raise3D」公式ウェブサイト):https://raise3d.jp/filament

 

▼「Raise3D」ダウンロードページ(「Raise3D」公式ウェブサイト):https://raise3d.jp/download#download05

 

【日本3Dプリンター株式会社について】

本社:〒135-0063 東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟1階(2021年1月18日に2階から1階へ移転)

代表者:代表取締役 北川士博

設立:2013年10月

電話番号:03-6683-9789(問い合わせ専用電話番号)

URL:https://3dprinter.co.jp

事業内容:三次元造形関連商品・サービスの提供、サポートほか

 

 

【一般の方向けのお問い合わせ先】

​​企業名:日本3Dプリンター株式会社
担当者名:福田 隆
TEL:03-6683-9789
Email:info@3dprinter.co.jp



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企業情報

企業名 日本3Dプリンター株式会社
代表者名 北川 士博
業種 精密機器

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