6年ぶりの開催「第4回 櫻香の会」2019年12月15日(土)14時30分から名古屋能楽堂にて開催。出演:市川櫻香、市川舞花、市川阿朱花、柴川菜月/鹿島俊裕

日本の伝統文化をつなぐ実行委員会は、令和元年12月15日(日)に名古屋能楽堂で「第4回 櫻香の会」と題した、女性歌舞伎役者と狂言師による公演を行います。櫻香の会は、十二代目市川団十郎の後押しで発会され、市川櫻香が主演を務める、中世から近世の芸能を現代に伝える、歌舞伎を中心とした古典芸能の会。上演する演目は、登場人物18人を踊り分け、四季の風景も扇子一本で描写する「北州千歳寿」、新歌舞伎十八番のひとつを、二人の女性役者が演じる「小姓彌生」、名古屋の歴史や伝統文化にも思いをめぐらす、改元「遊行柳」。

<見どころ>
・18人の登場人物を扇子1本で踊り分け風景を描写する「北州千歳寿」
・新歌舞伎十八番のひとつを二人で演じる「小姓彌生」
・女性による伝統芸能を狂言師と演じる、名古屋の歴史にも思いをめぐらす 改元「遊行柳」


●公演案内
「第4回 櫻香の会」
日程:2019年12月15日(土)14時30分開演(30分前開場)
会場:名古屋能楽堂
出演:市川櫻香、市川舞花、市川阿朱花、柴川菜月(以上歌舞伎役者)/鹿島俊裕(狂言師)
演目:「北州千歳寿」、「小姓彌生」、改元「遊行柳」
チケット:花席 4,800円、鳥席 4,500円 (主催者や芸文プレイガイドなど)
主催:市川櫻香の会、日本の伝統文化をつなぐ実行委員会

 


●演目と見どころ
◆「北州千歳寿」(ほくしゅうせんねんのことぶき)~18人の風俗を踊り分け、扇子1本で風景を描写~

江戸後期、文政1年(1818年)に大田南畝の作詞、川口お直の作曲で作られた曲。浅草の遊郭・吉原が炎上した後、完成した新吉原を祝うために作られた。歌詞には正月から歳の市まで、吉原や浅草の四季折々の年中行事が登場し、吉原を行き交うさまざまな人々の様子も描写されている。川口お直は元吉原の芸者で、後は料亭の女将。吉原が火事になり、お直も『吉原はもうなくなるだろう』と感じていた。燃えてしまったものは、なかなか元に戻らない、風俗や時代も移り変わる、ということを踏まえて描かれている。四季折々の風景や、『いつしかこの風俗文化が消えていくのだろう』と想像したときの“もののあはれ”の心情を表す曲。扇子1本で吉原を行き交う、花魁や禿、男衆や若い遊女など登場人物18人を踊る。

 


◆「小姓彌生」(こしょうやよい)~新歌舞伎十八番の1つ「鏡獅子」の小姓彌生を2人の女性歌舞伎役者が踊る~
九代目市川團十郎が振付けた。舞台は徳川千代田城の大奥。正月七日の「御鏡餅曳き」(鏡開きに先立つ大切な行事)の日に、お茶の間話の小姓の彌生が踊ることになる。可憐に踊る彌生が神棚に祀られている平獅子を持つと、獅子の精霊が宿り、彌生は平獅子に引きずられるように入っていく。
「興鏡獅子」は、九代目團十郎が娘の「枕獅子」の稽古を見て発想。新歌舞伎十八番のひとつでもあり、成田屋・市川家としても大事な演目とされる。後半の「獅子の毛ぶり」は見どころとされるが、今回の舞踊「小姓彌生」には獅子の部分はなく、彌生の踊りを演じる。通常は一人で踊るが、今回の公演では市川舞花と柴川菜月の二人の女性歌舞伎役者が演じ、長唄・三味線のみで演奏される形で上演。

 


◆改元「遊行柳」(かいげんゆぎょうやなぎ) ~町の歴史や伝統・風情にも思いをめぐらす~
室町時代の能楽師・観世小次郎信光(かんぜこじろうのぶみつ)の晩年の能の演目。現在の福島県白河市である陸奥国・白河関付近を舞台に、老いた柳の木の精霊と遊行上人(ゆぎょうしょうにん)との出会いや、老柳の精が成仏するまでが描かれている。狂言師の鹿島俊裕と、歌舞伎役者の市川櫻香が演じる。
この作品が作られた600年くらい前は、その前に源平合戦や源氏物語の時代があった。時代は移り変わる。舞台は老柳が雅を懐かしみ踊る。能の作中では、遊行上人たちの道中に老人が現れ、昔の遊行上人が通った古い道を伝える場面がある。
遊行柳は福島のお話だが、柳は奈良時代に中国から日本に伝わった。名古屋城は、十五世紀前半に今川氏親が「柳之丸」を築いたとされ、別名「柳之丸御殿」と呼ばれていた。昔、素性法師が詠んだ『見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける』という、京を眺めて詠んだ和歌がある(「見渡すと、芽吹いた柳と満開の桜が交ざり合って、都はまさに春の錦の美しさだ」という意味)。名古屋の「柳橋」や「錦通り」「桜通り」の地名も、この和歌から来ている。今回の会場・名古屋能楽堂がある名古屋城の内堀にも柳並木がある。この演目には、旧来の日本の風情や名古屋の歴史に思いを馳せるという意味合いも込められている。



●市川櫻香プロフィール
家業が伝統芸能を普及、邦楽の師匠でもある四代目の家に生まれる。1983年、女性で歌舞伎を行う「名古屋むすめ歌舞伎」を設立。故・十二代目市川團十郎の指導を受け、1992年、市川宗家より市川性を許された。2002年、演奏家・役者ともに女性による「むすめ歌舞伎」のヨーロッパ6都市8公演を敢行。2007年の「第1回 櫻香の会」と2009年の「第2回 櫻香の会」では十二代目市川團十郎の特別出演と後押しを受けて開催し、そればかりでなく市川團十郎初脚本も「第2回 櫻香の会」で行われた。名古屋市芸術奨励賞、日本演劇協会賞、サントリー地域文化賞などを受賞。伝統芸能の表現者である一方、「日本の伝統文化をつなぐ実行委員会」のプロデュースに携わり、次世代芸能者の育成にも力を注ぐ。今回の「櫻香の会」は6年ぶり4度目の開催。

 

 

●チケットのお申し込み・お問合せ
・日本の伝統文化をつなぐ実行委員会 

 TEL:052-323-4499   FAX:052-323-4575

 https://hcaichi.amebaownd.com

・芸文プレイガイド  TEL:052-972-0430

 

 

●日本の伝統文化をつなぐ実行委員会

名古屋を拠点に活動し、日本に伝わる伝統芸能、文化を後世に伝承するため、講習会等の開催、メディアでの発信、実演などを行う組織。文化庁の補助事業「文化遺産総合活用推進事業(地域文化遺産活性化事業)」に5年継続の事業「中京歴史文化遺産活性化事業」(以下「本事業」)を提案し採択されており、今年度は事業4年目を迎えた。本事業の目的は、「中京地域における貴重な文化遺産に焦点をあて、それらの存在や価値を地域の人々に認知・理解していただき、地域の文化を育む」こと。
所在地:〒460-0012 愛知県名古屋市中区千代田3-10-3
電話:052-323-4499

FAX:052-323-4575
MAIL:info@musumekabuki.com

HP:https://hcaichi.amebaownd.com/

 

 

●日本の伝統文化をつなぐ実行委員会による今後の主な事業予定
1300年前の薬師如来50年ぶりのご開帳と芸能奉納・講演

 日程:2020年3月14日(土)、15日(日) (時間未定)
 会場:醫王山 寂照院 高田寺(愛知県北名古屋市高田寺屋敷383)
北名古屋市の高田寺では、2020年3月に1300年前の720年創建の「薬師如来」(重要文化財)が50年ぶりに御開帳します。また、隣接する白山社で、奥三河に伝わる重要文化財の全国的に珍しい神仏習合の花まつりを開催予定。これに合わせ、芸能奉納、講演、映像投影を行います。
・芸能奉納:新作歌舞伎「小野道風」
・講演:「最澄と神仏習合」(講師:吉田一彦 名古屋市立大学教授)



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企業名 株式会社インフォデザイン
代表者名 門脇 純
業種 その他サービス

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