2017-2018年版　在ベトナム日系企業対象の給与・昇給率動向に関する調査

2017-2018年版　在ベトナム日系企業対象

給与・昇給率動向に関する調査

 

グローバル人材総合サービスを行うICONIC CO., LTD. （本社：District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam、代表取締役社長：安倉宏明）は、在越日系企業212社、303拠点を対象に、給与・昇給率動向についてアンケート調査を実施しました。本調査は毎年末、ベトナムの日系企業における給与・昇給率動向を定点観測する目的で行っており、今年で9年目となります。

 

 

【調査について】

対象：在ベトナム日系企業、調査期間：2017年11月13日～12月1日、調査方法：アンケート調査

有効回答数・企業数： 212社、拠点数*：303拠点（北部：105拠点、南部：185拠点、その他：13拠点）

（※拠点数とは、同一企業がベトナム国内に複数拠点を構えている際の回答対象拠点総数のこと）

 

 

トピックス

■全国平均の昇給率（中央値）については、2017年度実績が8%だったのに対し、2018年度予測は7.5％と2011年をピークとした減少傾向は継続中。特に、管理職の昇給率（中央値）は、2016年度実績の8.8%に対して、2017年実績は7%と2%近い減少幅を記録しています。

 

■ハイパフォーマー向けの最大賞与支給月数は2015年度以降、増加基調にあり、特に、管理職においては、2017年度実績及び2018年予測にて5～7カ月程度へとレンジが上方へ広がりつつあります。

 

■昨年来、昇給を控え目にする代わりに、好業績者への見返りを業績賞与の支給月数を増加して還元していくトレンドが見られましたが、2017年度は管理職でその傾向が顕著に現れました。給与水準についても、管理職における相場形成状況は落ち着いてきているため、今後は月額給与のみならず、様々な報酬の形を特徴に応じて組み合わせることで、より魅力的な制度を構築する視点が重要になってくるものと予測。

 

 

調査結果

■ベトナム人管理職

⇒課長クラスがUSD1,200程度で横ばい、部長クラスがUSD1,800程度で漸増、役員クラスは引き続き上昇し、USD3,500台へ

2015年以降、課長クラスの相場はUSD1,200程度に落ち着いており、今年も大きく変動することもなく、相場形成がなされてきたと考えられます。部長クラスについては、上昇しているものの、その上昇幅は抑えられてきており、相場が固まりつつあるようです。一方、役員クラスは、相場上昇率＋8.4％と、引き続き大きな相場上昇が続いております。

 

■ホワイトカラー非管理職

⇒主任でUSD620～1,000、一般でUSD330～710、上限は引き続きUSD1,000程度

今回は、ホワイトカラー非管理職を主任クラス（Leaderなどの役職あり）と一般クラス（役職なし）の２つに分けて調査を行いました。役職の有無でホワイトカラー非管理職を分けると、各レンジは、主任クラスでUSD620～1,000、一般クラスでUSD330～710といった結果となりました。したがって、課長レベルと非管理職を分かつ境界ラインは、昨年に引き続きUSD1,000程度となりました。

 

■ブルーカラー

⇒班長で＋1.2％、工員で＋3.4％と微増にとどまる、班長の下限はUSD260程度で横ばい

ブルーカラーの職位ごとの相場上昇は、班長で＋1.2％、工員で＋3.4％と微増水準に留まりました。一方で、班長以上の最大の給与額水準がUSD500超、工員の最大の給与額水準がUSD300超に達するなど、最大の給与額水準はいずれの職位も顕著に増加しました。一方、班長レベルの最小の給与額は引き続きUSD260程度であり、昨年度より横ばいとなりました。

 

 

※その他の詳細な調査結果は、別添「【サマリー版】2017-2018年：在越日系企業給与昇給率調査報告書.pdf」

をご覧ください。

【サマリー版】2017-2018年：在越日系企業給与昇...

（本報告書は抜粋して自由にご利用いただけます。 ）

※また、今年はインドネシア、マレーシアでの同調査も実施しました。

インドネシア、マレーシアでの調査結果についてもご提供可能です。ご希望の際にはお気軽にご連絡ください。