中小製造業経営研究会CRAFT立上げ時の想い 

CRAFT創設から10年の年月が経過しました。発足又は入会当時後継者だった人が経営者になったという方も多々いらっしゃる事かと思います。年齢差、立場も大きく違うクラフト会員の皆様もこの10年で様々な境遇に出くわし外部環境、内部環境の変化を経験してこられたかと思います。今回10年経過した節目としてクラフト設立に携わられた中から初代会長職をお勤めされた(株)東洋硬化 小野社長のお話を伺ってきました。勉強の場ということでなぜ創設に至ったのか?10年を振り返って・・・今後のクラフトに望む例会の在り方などについてなど様々な観点、視点からお話いただきました。

 

十年一昔と言われますがCRAFT創設から10年の年月が経過しました。

発足又は入会当時後継者だった人が経営者になったという方も多々いらっしゃる事かと思います。

年齢差、立場も大きく違うクラフト会員の皆様もこの10年で様々な境遇に出くわし

外部環境、内部環境の変化を経験してこられたかと思います。

今回10年経過した節目としてクラフト設立に携わられた中から初代会長職をお勤めされた

(株)東洋硬化 小野社長のお話を伺ってきました。

勉強の場ということでなぜ創設に至ったのか?

10年を振り返って・・・

今後のクラフトに望む例会の在り方などについてなど

様々な観点、視点からお話いただきました。

 

(田中)勉強の場という事での創設された想いをお聞かせください。

(小野)久留米市近郊にかかわらず地域を限定しなければ沢山の団体があります。

小売店、サービス業、飲食店、旅館業など様々な職種業態がある中

10年前に加入していた団体の中に製造業に特化して勉強をしようという団体は皆無でした。製造業をするには固定資産が必要となり土地や建物に加え高額な機械を必要とします。また営業をおいて機械を稼働させようとするには従業員も必要となり、経営面で見ればそこが製造業共通の悩める部分かとも思います。

設立当初の2006年から比べたら人材の確保は明らかに厳しくなっているのが現状で熟練工の高齢化と若年層における無気力化については加速度的に雇用と経営、技術の伝承を厳しいものにしています。

最近はコンビニ、飲食店では外国人労働者をよく見かける事がありますが製造業においては技術を覚えた頃には帰国させなければならないというジレンマもあり、簡単に外国人労働者を雇える制度になっていないのが現状です。

2006年当初から雇用と技術の伝承という悩みは共通していたかと思います。しかも上記理由で今後は益々厳しくなるとしたら雇用対策を各社どうしているかこの話については尽きないものと考えています。

 

(田中)10年を振り返ってみていかがでしょうか?

(小野)よく10年続いたなという思いです。例会を作るにあたり加入していた団体の

「良い所取り」と「常に勝ち続ける事をする」を意識していました。長く続ける事もいいですがそれが目的ではありません。もちろん各社それぞれの技術や顧客の情報は大切なものなので利害関係になるものもあります。その事も踏まえ例会に参加してその場から仕入れた情報や経験を基に各社が持ち帰って自社に転嫁するような団体に育ってくれたらとの想いです。

やり残した事としては、クラフトを通じて各社の仕事を増やすという事でしょうか

熊本のガマダスについては共同受発注のシステムがあります。ただ、業務については各会員がすでに仕事のやり取りをしている状況であるかとも思います。

過去クラフトでは大阪グローバル研究会や延岡のNEFとの交流がありました。

それぞれの団体と交流をしてこの久留米地域がどのような拠点になるものか、どの位置付けなのかを考察する事も大事かと思います

 

(石井)今後のクラフトの方向性、クラフトに望む例会の在り方について

(小野)10年しておれば昔の例会の掘り返しもありかと思います。

過去、3回連続で銀行を呼んでみたりもしました。百分率の話もありましたがそこにまで至っていません。経営の為の部会で経営未来塾などもありました。ネタギレについての心配もありましたが例会の題材を深堀していけばもっと題材はあると思っています。

一昨年の分析の例会にしても時間の都合上途中までで終わっています。

それらの事を踏まえると事前に年間で大きなテーマを設ける事も有りなのかと思います。

例えば、銀行の話でも銀行を儲けさせ過ぎないお金の借り方の手法やBS、PL、CFなどについてももっと勉強すべきと思います。日頃聞きなれた物事に対しては受け入れやすいのですが、聞きなれないものに対しては拒絶してしまいがちです。会員には50代以上の人もいますが20代30代の人にはもっといろんな好奇心を抱いて欲しいです。

クラフトでは大連、東莞、上海、台湾など海外研修もありました。海外の製造現場を見る事も今後日本の久留米地区で製造業をやっていくうえで貴重なことだと思います。

 

 

小野社長は前日まで東北を営業され取材当日は東京から戻られて翌週からは海外出張とお忙しい中を2時間半対談させていただきました。今後の例会についても沢山のヒントを戴けた時間だったと思っております。9月からはクラフト新年度となり11年目を迎えます。高い意識を持たれる各会員企業皆様のお力でより製造業の実務に役立つ勉強になる会

CRAFTになって行くものと思っております。

 

CRAFTについての詳細はコチラ

http://blog.goo.ne.jp/kurume_tekou

 



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企業情報

企業名 田中特殊金型製作所
代表者名 田中雅範
業種 機械

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