第8回「協力準備調査(BOPビジネス連携促進)」で採択されました

協力準備調査(BOPビジネス連携促進)とは途上国の貧困層(BOP)を主な対象とする「BOPビジネス」への日本企業の参画を後押しするため、導入された公募型事業に「ソフトシェルクラブ生産事業準備調査」が採択されました。開発途上国における日本ブランド確立と、将来の成長市場における事業の推進が期待されます。

玉野を元気にするぞ株式会社(所在地:岡山県玉野市築港1-23-4、代表取締役:田中睦夫)が提案する「ソフトシェルクラブ生産事業準備調査」が国際協力機構(JICA)による第8回「協力準備調査(BOPビジネス連携促進)」にて採択されました。

案件概要
サイクロンや洪水等の被害を受けて放置されている養殖池をマングローブの植栽により復活させ、マングローブクラブの種苗生産からソフトシェルクラブの集荷生産体制までを構築することにより、零細養殖家の自立を支援し、所得向上と生活改善を目指すもの。

「玉野を元気にするぞ株式会社」は、玉野市の地域活性化を理念に掲げ、様々な事業に取り組んでいる。「どてきりの商品化」は地域振興の一環であると同時に、バングラデシュの人づくり・国づくりに貢献するための試みである。したがって、中長期的には玉野の地域活性化のみならず、種苗からノコギリガザミを安定的に生産し、高級食材としてアジア周辺国に輸出することにより、生産から消費に至る人々に裨益をもたらす事業を目指すものである。

玉野を元気にするぞ株式会社によるBOPビジネスの特徴
【企業の理念】
地域社会の発展と進歩に貢献する。
【BOPビジネスで活用する自社技術/サービス】
ノコギリガザミの育成技術、ノコギリガザミの商品化、環境保全の啓蒙、地域住民の所得向上及び生活改善のサービス、その他
【自社のBOPビジネスの特徴】
・ノコギリガザミが安定的に生産されることで自社ビジネスが成立する。
・村落の貧困層の人々の生計を支援するための収入源を創出する。
・環境破壊や変動に対する解決案を提案する。
【BOPビジネス実施予定地域】 バングラデシュ国、バゲルハット県、モングラ郡、チャドパイユニオン地区


<今後の展望/ビジネスシナリオ>
〔玉野での取り組み〕【食へのこだわりを生産者と共に+グローカル】
地産地消の市場機能や地域特産品、ご当地グルメなどの推進と共に、直輸入で安価に稚ガニを調達するため、014年4月にバングラデシュで会社を設立し安定した稚ガニ供給が実現している。今年の1月には、JICAにより「ソフトシェルクラブ生産による住民生計向上事業準備調査(BOPビジネス連携促進)」事業が採択され、本格的に養殖・加工・輸出ビジネス推進のためのバックアップ体制が整ってきている。自社工場から直輸入で調達した日本一安いどてきりカニやブラックタイガー、ロブスターなどを地元の料理店に卸し、連携してメニュー開発や集客力向上などを推進することで「どてきりのまち玉野」を地域ぐるみで訴求・発信する。前例として、玉野市と「たまのSea温玉会」が連携して取り組んだ、地物穴子を使った焼き飯「たまの温玉めし」の成功例があり、現在では市内15店舗でメニュー化されて玉野名物となっている。
「どてきりカニラーメン」の多店舗メニュー化の推進については、これまで「どてきり」養殖実験を玉野市の事業として商工会議所と弊社が取り組んだ経緯から、発展的展開として商工会議所を中心に弊社と地域の飲食店と連携するとともに、玉野市のグルメマップや広報誌への掲載などの側面支援を得ながら、玉野名物へと育成することによってエリア内への誘客と参加店の売上高増加に貢献する。
このように、どてきりカニを通じて世界と地域をつなぐきっかけにもなった「どてきり」を商品化する実践の場として、また新たな回遊を生み出すエリア内の拠点としてこのレストランを整備する。
〔海外での取り組み〕
ノコギリガザミの安定的な生産:ノコギリガザミのソフトシェルクラブとは脱皮後の小型個体を意味し、高級食材として北米をはじめ世界で消費されている。ソフトシェルクラブ生産の技術的な難度は平易であり、技術の現地定着が見込まれるほか、広大な養殖環境(マングローブ林)はバングラデシュの強みとなっている。
本プロジェクトは、高価格で取引されるノコギリガザミのソフトシェルクラブを養殖生産することで、地域のBOP層の所得向上を目指す。ここでいうBOP層とは、魚類や甲殻類などの天然資源を採取する農漁民のうち、年収70,000-80,000タカ程度(10万円)の貧困層を意味する。これらの層は、地域住民の大多数を占めており、必要最小限の物資さえ入手できないほどの貧困な状況下におかれている。さらに、近隣での天然資源を取り尽くしたため、マングローブ林の奥地まで入り込む必要があり、トラをはじめとした猛獣の来襲に脅かされている。本プロジェクトによる取組が定着すれば、「ソフトシェルクラブの飼育管理」という安全かつ軽微な作業により、従来のBOP層の労働環境や生活環境が改善されるうえ、現在の3倍以上の収入を安定的に得られることが可能となる。

マングローブ林の保全(地域住民の生活環境の悪化対策):地域住民は毎年のように発生する水害に脅かされ、生活環境や労働環境の改善が課題になっている。つい最近まで、魚の粗放養殖がおこなわれていた場所も、洪水により水没しており、マングローブの伐採は自然災害に拍車をかける要因になっている。プロジェクトはこれらの問題に対処すべく、マングローブ林が果たす自然の役割をBOP層に啓蒙し、植林活動を実施するとともに、水没した池の復活を試みる。マングローブの植林に関しては、当地特有の課題が存在する。それは、塩分濃度の変化が大きいことであり、バンゴングル付近は、9月~11月まで塩分濃度が0であり、12月~8月には、12.5パーミルの塩分濃度に達することが明らかになっている。このため、マングローブ植林には適正な種類の選別や生息環境の評価が不可欠となるが、幸い現地には、マングローブ植林に実績を持つNGO(Momotaz Khatun)が存在する。提案法人は、今般このNGOとの業務提携の交渉を重ねた結果、当該NGOが本プロジェクトに参画することで概ね合意されている。また、地域住民に対していきなりマングローブ植林を啓蒙する場合、必ずしも賛同を得られるとは限らないので、食用作物や換金作物などを平行して栽培する。
植林されたマングローブが秒速4m程度の水流に流されないようにするために、マングローブ植林に先立ち、苗が定着するための土地造成が必要になる。土地造成に必要な資材調達や土木工事手法などは、河川敷の工事と緑化で実績を持つ日本植生株式会社のバックアップが約束されている。


【玉野を元気にするぞ株式会社について】

本社:〒706-0002 岡山県玉野市築港1-23-4
代表者:代表取締役 田中 睦夫
設立:平成23年6月
資本金:1,500万円
Tel:0863-33-7750
Fax:0863-32-2466
URL:http://dotekiri.com/
事業内容:1.玉野の地域活性化を目的とする不動産売買2.飲食・食品加工及び卸売飲食業
3.ホテル・旅館業ホテル業4.魚類・甲殻類養殖、販売5.輸出入業・海外取引

添付画像・資料

添付画像をまとめてダウンロード

企業情報

企業名 玉野を元気にするぞ株式会社
代表者名 田中 睦夫
業種 その他サービス

コラム

    玉野を元気にするぞ株式会社の
    関連プレスリリース

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域