フロムイエロートゥオレンジ 故 飯野賢治氏企画・原案のゲーム 「KAKEXUN(カケズン)」制作決定

株式会社フロムイエロートゥオレンジは、同社創業者である故 飯野賢治原案のゲーム「KAKEXUN(カケズン)」を、飯田和敏氏(デジタルハリウッド大学教授)、佐藤直哉氏(株式会社ワープ2代表取締役CEO)の両名とともに制作すると発表しました。

デジタルコミュニケーション開発の株式会社フロムイエロートゥオレンジ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:江口勝敏、資本金:1,000万円、以下、fyto)は、同社創業者である故 飯野賢治原案のスマートフォン、タブレット向けのゲーム「KAKEXUN(カケズン)」を、飯田和敏氏(ゲームクリエイター、デジタルハリウッド大学教授)、佐藤直哉氏(株式会社Warp2[ワープ2]代表取締役CEO)の両名とともに制作すると発表しました。
「KAKEXUN(カケズン)」は2013年2月20日に急逝した飯野氏が企画していた、四則演算を使い、ユーザー同士でそのスコアを競い合う、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末向けMMO “アクションアートSF作品”です。プレイヤーは計算によって世界を想像し、計算により難関を突破し、計算によりその世界を作り替えていきます。「世の中のすべての根拠となる“数字と計算”の魅力をゲーム化したい」という飯野氏の構想・企画書に基づいて制作されます。
チーフディレクターの飯田和敏氏は、ゲームソフト「アクアノートの休日」、「太陽のしっぽ」、「巨人のドシン」など、既存の概念にとらわれないゲームを創りだすだけではなく、執筆活動や展覧会の演出をはじめ、多岐に渡る活動で知られるゲームクリエイターです。また、生前飯野氏と親交が深く、氏が最も評価したゲームクリエイターのひとりでもあります。さらに、制作ディレクターの佐藤直哉氏が率いる株式会社Warp2(ワープ2)は、かつて飯野氏が創業したゲーム制作会社、株式会社Warp(ワープ)のメンバーによって構成された新会社です。生前より飯野氏と親交の深かった両者がタッグを組み、飯野氏の構想がここに現実化にむけて動き始めます。
製作資金は2014年3月20日(木)より、クラウドファンディング*によって、幅広く一般の方々から調達します。資金調達期間は5月18日(日)までの60日間。募集方式はコンセプトファンディング**。目標調達金額は1千五百万円です。

*クラウドファンディング…インターネットを通して多くの支援を、不特定多数の人々に比較的少額の資金提供を呼びかけ、一定額が集まった時点でプロジェクトを実行するシステム。本プロジェクトは、クラウドファンディングのプラットフォームとして株式会社MotionGallery(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大高健志)が運営するMotionGallery***(モーションギャラリー)を利用する。
**コンセプトファンディング…期限内に調達金額が目標に達しない場合、プロジェクトは不成立となり、プロジェクトの参加者に全額返金される方式。KAKEXUN(カケズン)プロジェクトでは、3月20日(木)から5月18日(日)までの60日以内に1千五百万円を調達しないとプロジェクトそのものが不成立となる。
***MotionGallery(モーションギャラリー)…映像やゲームに特化したクラウドファンディングサイト。出資者は、企画趣旨やテーマに共感、関心を持った企画を金銭的に支援でき、出資の見返りにプロジェクトの製品や体験など、チケットで誓約された特典を受け取ることができる。MotionGalleryを利用した資金調達最高金額は、2012年に実施された映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』(制作・配給 株式会社ファイン・ライン・メディア・ジャパン 監督:佐々木芽生)プロジェクトで、180日間の実施で14,633,703円を調達した。


■チーフディレクター 飯田勝敏からの制作にあたってのメッセージ(抜粋*)

飯野賢治は「ゲームクリエイター」として世に現れ、エッジーな作品、理路整然とした言説、狂ったユーモア等で世間を撹乱した。「風雲児」と称されていた時期だ。

ところが渾身の作品『D2』を発表した後、彼はビデオゲームの世界から離脱する。雲隠れのようだった。

彼は活動をIT分野にシフトしていた。そこがあたらしい「ゲームの現場」になりえると考えていたのだろう。その読みは的中した。現在のカルチャーの発信源はインターネットだ。

***

葬儀の喧噪が落ち着き、それぞれが「飯野賢治がいない日々」を再起動しなくてはいけない頃、fytoを飯野賢治とともに起こした江口勝敏氏が「実はこういうのがあってね……」と、

あるドキュメントを開示した。

それは飯野賢治が書き残した最新の「ゲームの企画書」だった。タイトルは『KAKEXUN』。

四則演算を繰り返し、スコアを世界中のプレイヤーが競いあう「脳のスポーツ」というストイックな内容。

飯野賢治は『KAKEXUN』のドキュメントの中で、四則演算で世界中のプレイヤーが同時に駆けっこすれば、それだけで誰もが夢中になる「ビデオゲーム」になると断言している。

数字と数字、人生と人生を掛け合わせ、宇宙について思いを巡らせる遊び。それが『KAKEXUN』だとしたら、これは楽しくなりそうだ。

飯野賢治の「謎掛け」にぼくはしばらく賭けてみよう。これはわるい選択ではないはずだという直感はある。

それにしても飯野賢治という山脈は巨大で、頂も見えない。ひるむ。でも挑戦してみよう。

みんなもつきあってくれるから!

飯田和敏
*飯田和敏氏のメッセージ全文は、『KAKEXUN(カケズン)』公式web(http://kakexun.asia/)に掲載しています。

■飯野賢治
1995年、『Dの食卓』で経済産業省マルチメディアグランプリ'95受賞。その後アメリカE3での「Best SATURN GAME OF E3」等、多くの受賞作品を制作。2001年、株式会社フロムイエロートゥオレンジを設立。世界初のIT飲料自販機C-Modeの企画開発等数多くのマーケティングプロジェクトを実施。2011年幻冬舎より原発問題をテーマとした「息子へ。」発売。著書多数。2013年2月20日他界。同年8月「CEDEC AWARDS 2013」ゲームデザイン部門最優秀賞を受賞。
■株式会社フロムイエロートゥオレンジ URL:http://www.fyto.com/
創発型コンサルティング事業開発・コンテンツ事業開発・デジタルソリューション事業の3事業を柱に、「笑顔でふれあう私たちの明日」のため、デジタルコミュニケーションにより社会に貢献する未来創造企業です。2013年度に本格稼動する「学び」のためのニューラルネットワーク形成事業では、実績あるデジタルプラットフォームの領域にとどまらず、歴史ある日本文化から近代のポップカルチャーにいたるまで、様々なジャンルのアートが出会いにより生まれる次世代カルチャー創生の「場所」と「時」を提供していきます。
■飯田和敏 デジタルハリウッド大学教授・ゲームクリエイター
1968年生まれ。多摩美術大学卒業。大学在学中からマルチメディアの仕事に携わり、卒業後、(株)アートディンクに就職。『アクアノートの休日』『太陽のしっぽ』を制作した後、独立。有限会社パーラム(現・有限会社バウロズ)を設立。『巨人のドシン』等を制作。『ディシプリン*帝国の誕生』が2010年文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品に選出された。現在、株式会社グラスホッパー・マニュファクチュアにてディレクターとしてゲーム制作を行っている。
■佐藤直哉 株式会社Warp2(ワープ2) 代表取締役CEO
1994年、株式会社Warp(ワープ)入社。「宇宙生物フロポン君」、「Dの食卓」、「リアルサウンド 〜風のリグレット〜」、「Dの食卓2」など多くの作品を制作。2001年、有限会社シンク設立。代表取締役社長に就任。「Talkmanシリーズ」(PSP)、「みんなでスぺランカー」(PS3)、「いっき おんらいん」(PS3)「ELEVATOR ACTION DELUXE」(PS3)などを制作。ゲームのみならず、モバイルアプリやネットワークシステムも構築。2013年、株式会社Warp2(ワープ2)設立。代表取締役CEOに就任。


企業情報

企業名 株式会社フロムイエロートゥオレンジ
代表者名 江口勝敏
業種 エンタテインメント・音楽関連

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