構造計画研究所、2013年3月1日に複雑系研究コンペ「第13回MASコンペティション」を開催

株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長 CEO:服部正太)は、2013 年3 月1 日(金)に「第13 回MAS コンペティション」を本所新館(東京都中野区)で開催します。

 株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長 CEO:服部正太)は、2013 年3 月1 日(金)に「第13 回MAS コンペティション」を本所新館(東京都中野区)で開催します。
 このコンペティションは、2001 年から毎年開催しているもので、弊社が開発販売している複雑系シミュレーター「KK-MAS」(ケイケイマス)および「artisoc」(アーティソック)を使っている研究者の方々に、その成果を発表いただき、ユーザー間の技術および情報交換の場を提供すると同時に、今後の更なる普及活動に向けての情報収集を目的としています。毎年約10~15 編の研究発表を迎えて、活発な議論がなされております。今回のコンペティションでは各発表を「面白い利用」または「学術的な利用」の二つの観点で審査し、それぞれ優秀賞を1~2名(またはグループ)選び、さらにその中から最優秀賞に値する発表があった場合は最優秀賞を1 名(またはグループ)選出いたします。

■ 第13 回MAS コンペティション開催要項
 日時: 3 月1 日(金)10:00 ~ 18:00
 会場: 株式会社構造計画研究所 新館B1 階 レクチャールーム
 発表: 15 分+質疑応答(5 分)
 審査員:
  審査委員長        青山学院大学 山影 進 先生
  審査委員 (五十音順)    東京大学大学院 和泉 潔 先生
               名古屋工業大学大学院 兼田 敏之 先生
               防衛大学校 生天目 章 先生
               明治大学 水野 誠 先生

 詳細につきましては、MAS コミュニティサイト(下記URL)の開催要項をご覧ください。
   開催要項詳細サイト: http://mas.kke.co.jp/modules/tinyd3/

■ 構造計画研究所における複雑系分野への取り組みについて
 構造計画研究所は、1996 年から米国サンタフェ研究所のビジネスネットワークに参画し、複雑系分野の研究を継続して参りました。その後、日本発のマルチエージェント・シミュレータ「KK-MAS」を開発し、パッケージ販売およびコンサルティング事業を開始しました。同時に学界に対する無償貸与や関連書籍の出版等を行い、新規技術の日本での普及に努めており、これまでに多くの大学研究機関で活用され、その研究成果は様々な学会で発表されています。2006 年には、「KK-MAS」を更に機能拡張した「artisoc(Artificial Society 人工社会)」の開発も行い、両者でこれまでに約350 の大学・研究機関と企業にてご利用頂いております。これらの実績が評価され、日本オペレーションリサーチ学会において、2002 年に「KK-MAS」が事例研究賞を受賞、2012 年に継続的なMAS 手法の適応やMAS コンペティション実施などが評価され実施賞を受賞いたしました。

■ マルチエージェント・シミュレーション(MAS)について
 現象や状態、物質の組成について、それを構成する「要素」に細かく分解し、それぞれの要素を分析し、それらを積み重ねることにより全体の特徴を理解する要素還元的アプローチに対して、人間行動や経済現象・社会現象について、局所的な情報に基づき自立的に行動する「エージェント」を定義し、それらを相互作用させて、全体の振る舞いを包括的に理解する手法が、マルチエージェント的アプローチです。マルチエージェント・シミュレーションは、そのようなアプローチでモデリングを行いますが、これまで解釈が困難であった複雑な社会現象を理解する上で有効で、防災・避難、マーケティング、交通・人流、市場取引、合意形成、都市計画、建築設計などの分野で、広く活用されているシミュレーション手法です。

■ artisoc について
 artisoc は、自律的に行動する人間(エージェント)の行動ルールおよび相互作用を定義し、コンピュータの中に人工的な社会を構築することで、ダイナミックに変化する社会などの複雑系を再現・分析するマルチエージェント・シミュレータです。様々な社会現象を扱うことが可能で、適用例は、電力取引自由化、雇用政策、排出権取引といった制度設計・政策の評価から、津波・洪水発生時の避難、災害救援物資の輸送、店舗・道路の人流・渋滞などを含む防災、避難、交通といった環境評価まで多岐にわたっています。現在販売している「artisoc3.0」では、3次元表示、複数空間の同時表示、出力画面のグループ化、および2 次元マップでのエージェントのサイズ・透明度指定などシミュレーションの表現力向上を実現し、直感的な分析が可能になっています。また、64bit メモリ空間に対応し、より大規模なシミュレーションも可能となりました。現在、多くの大学、企業、研究機関で使用され、2012 年には累計販売ライセンス数が1000 を超えました。
 MAS コミュニティサイト: http://mas.kke.co.jp/

■ 関連書籍の出版に関して
 2010 年「artisoc で始める歩行者エージェントシミュレーション ~原理・方法論から
      安全・賑わい空間のデザイン・マネジメントまで~ 兼田敏之(編者代表)、
      構造計画研究所創造工学部、名古屋工業大学兼田研究室(著)」書籍工房早山
 2007 年「人工社会構築指南 山影進(著)」 書籍工房早山
 2002 年「コンピュータのなかの人工社会 服部正太、山影進(編)」 共立出版
 1999 年 「人工社会 -複雑系とマルチエージェント・シミュレーション-  
      J. M.Epstein、R. Axtell(著)、 服部正太、木村香代子 (訳)」 共立出版

 関連書籍の詳細: http://www.kke.co.jp/publications/decision_making/

■ 会社情報( http://www.kke.co.jp
 構造計画研究所は 1956 年に建物の構造設計業務からスタートし、それら人工構築物を取り巻く自然現象(地震、津波、風など)の解析やシミュレーションを行う業務を手がけ、さらにはソフトウェア開発をはじめとする情報通信分野、CAD/CAE などの製造分野、そして人間の意思決定支援分野にまで事業領域を広げてきました。当社は知の循環から生まれる「工学知」を用いてより高い付加価値を提供する知識テクノロジー企業として、また「Professional Design & Engineering Firm」として、組織や社会が抱える課題を解決いたします。現在は、特に「安心・安全ソリューション」「スマートビジネス」「合意形成支援ビジネス」「ビッグデータ」を重点テーマとしてとらえ、高い品質を強く意識したエンジニアリングコンサルティングを展開しています。

※ 構造計画研究所および、構造計画研究所のロゴは、株式会社構造計画研究所の登録商標です。その他、記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の商標又は登録商標です。
※ 当社では、お客様やパートナーから発表のご承認をいただいた案件のみを公表させていただいております。ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

企業情報

企業名 株式会社構造計画研究所
代表者名 服部 正太
業種 コンピュータ・通信機器

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